楽曲：奇跡を祈ることはもうしない
アーティスト：ハルカトミユキ
奇跡を祈ることはもうしない
Information
・2016年06月17日：YouTubeにミュージックビデオを公開
・2016年06月22日：14thデジタルシングルとして発表
・2016年08月17日：2ndフルアルバム「LOVELESS/ARTLESS」に収録
・2016年10月07日：YouTubeにライブverを公開
・2019年05月29日：ベストアルバム「BEST 2012-2019」に収録
YouTube comments
・オーディエンス硬直しすぎ？と思ったら、この動画見てる自分も完全に硬直していることに気付いた、。
・ミユキ、やたらに格好良いな…。ハルカトミユキは主旋だけじゃなくハモりもすんげえエモーショナルな音出してるなあと常々思ってたけど、こんな顔して歌ってたんだなあ。
・圧倒的な世界観とそれに劣らない歌唱力。この人はもっと伸びるべき
・スタジオテイクの歌唱には決意を伺わせるような鬼気迫る表現力を感じたが、こちらのライブバージョンは一貫して濁りのないクリアボイスで歌われているので比較すると同じ曲でも違った印象があるのではないだろうか？
大きな喪失と新しい希望
タイトルが既にパンチライン、奇跡を祈ることはもうしない。"もうしない"ということは裏を返せばそれまでは信じていたということだ。そしてそれを壊す出来事があったということ。
愛か人か人生か。何か大きな喪失を経験した人だけが書ける歌詞、同じような思いをした人にだけ響く歌だ。
「あなたはきっと幸せ」そうして育てられた羊たち
「わたしはきっと幸せ」何度も言い聞かせて歩いてきた
そう思いつく詞じゃない。強烈な皮肉がこもっている。すごく刺さるものがある。
ギターボーカルとキーボードだけの編成なのを逆手に取り、どうせサポート入れるならと普通のバンド編成には鳴らせない音にしてきた。ストリングスも入れ、名前負けしない壮大な曲に仕上がっている。
最初、何で鐘の音なんて使ってるんだろうと思っていたが、ちゃんと歌詞に答えがあった。
7月4日 雨が降り
僕らはあたらしく生まれ変わる
鐘が鳴り響いて
空を見上げ 愛を知るんだ
今日、7月4日は覚悟を決めた日なんだろう。悲しんでいた、嘆いていた自分と決別し、前向くことを決めたのだ。
ハルカの書く歌詞はいつも万人に響くようなものじゃないんだよね。暗くて悲しくて怒っていて。そんな人間のマイナスな感情を上手に言葉にしてくれる。たまにポップな曲もあるけど、心にずんとくるような重い曲が多いし。
音楽って聞く側の聴くときの心境もすごく大切で、気持ちが落ちている時こそこういう曲に救われる。実際、ものすごくハルカトミユキをリピートしてた時もあるけど、最近はそうでもない。人に会っていないせいか、比較的元気だから。
これはもう曲の良し悪しとか飽きたとか新鮮味とかそういう話ではなくて、初期の頃は熱く叫んでいたバンドが年をとって落ち着いてくるように、その時々置かれている状況によって何に心を動かされるかが変わってくるということ。
応援していながらこんな事いうのはあれだけど、ホントはこの人たちの音楽なんて、よくわからないと思っている方が幸せな人生なんだろうね。でも僕には響いてきた、そっち側の人間だったということだ。もしあなたもそうなら、仲良くしような。
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