[セトリなし]ELLEGARDENの復活をこの目で見られた喜び@2018.8.8新木場studio coast

2018年8月8日台風さえも見に来たいと思うほど、倍率の高いチケットだった。

10年振りに再始動を決めたELLEGARDENの復活ツアー「THE BOYS ARE BACK IN TOWN TOUR2018」に参加することができた。
細美さんも言っていた通り、エルレのセトリの話は一切しません。ワンオクは少しします。MCの話はします。これから仙台もしくはZOZOマリンに行かれる予定の方はお戻りください。終わってから来てね。

ワンオクを前座にするライブはこの先もうない

まず、新木場駅に着いてから「同行させてください」の看板を持っている方の数の多いこと。わずか2900円のチケットが20万で転売にかけられる異常ぶり、この手の問題に本気で取り組むエルレはネット上の捜索と当日の本人確認を徹底して撲滅に尽力してくれている。悪天候の中、それぞれの思いの詰まったボードの中を通っていくのはものすごく申し訳ない気分になった。みんなの分まで楽しんでくるからね。その列は会場までの道のりで途切れることはなかった。

割とギリギリに着いて荷物をロッカーに入れてアリーナに向かう。前方から入ったけど、全然奥には進めない人の多さ。スタジオコーストのホームページには総収容人数2402人とあるがきっとそれよりいたはずだ。開幕前は全く身動きが取れなかった。10分か15分ほど押して、いつものように会場で鳴っている音楽が止まりふっと照明が落ちる。どこにそんなスペースがあったのかと思うほどスーッとみんなが前に移動し、ゆっくりと登場するのは本日のオープニングアクト、ONE OK ROCKの登場だ。

Takaがマイクを握ると「ELLEGARDENの復活をずっと待っていたんだよ!まずはONE OK ROCKで体温めていけよ!!!」と叫び、始まった今日の復活祭。俺たちはあくまでオープニングアクトなんだというワンオクの心意気。細美さんは「オープニングアクトだなんて思っていない。対バンだと思っている」と強調していたけど、この日は本人たちのスタンスも会場のお客さんも全てがワンオクのライブをウォーミングアップにしていた。

さすがのビックバンドだし、コアなファンでなくても知っている曲は持っている。でもやはり今日はワンオクの日ではない。Takaが会場にマイクを向けても大きな合唱にならなかったのは、純粋なエルレのファンが大多数を占めていたから。盛り上がってはいたけれど、その後でてきたエルレと比較すると会場のまとまりは何段階も違うものだったし、思えばワンオクのTシャツを着ている人は一人も見かけなかった。

およそ40分ほどのステージの最後のMC「俺たちはこの曲のおかげで細美武士という男に出会うことができました。最後の曲です完全感覚Dreamer!!」には痺れたし、会場が大きく湧いた。これはさすがにみんな知ってたからね。そしてTakaが「俺も今日はキッズに戻りたいから、そっち(アリーナ)に行くから声かけんなよ」と言い残し、第一弾は終了した。

ELLEGARDENが帰ってきた

しばらくの転換タイムを終え、再び落ちる照明。すでに泣いているファンもちらほら。ステージ後方にどでかいエルレの旗が上がり、メンバーが登場するとMCを挟まず曲が始まった。さすがは本日のメインディッシュ。ワンオクが温めてくれた会場が一気に湧いた。すでにワンオクのどの演奏も超えてきた。

「仙台とZOZOマリンの連中のためにSNSにセトリあげんなよ。って言っても上げちゃうやついるんだろうからその時は全然違うセトリも拡散してやれよ」って言っていたことを受けて曲の話ができないので書きにくいなあ。なのでMCを取り上げたいけどメンバー揃って「今パニックになってます」とか言っていた。そして「俺はこれまでの人生でこんなに嬉しくなったことがないから、この感情に説明がつかないんだきっと」とも。

語彙がなくて申し訳ないけど、ライブは本当に最高だった。我も忘れて飛んでいた。のでむしろセトリを書けるほど覚えてはいない。どの曲も始まるたびに、この曲が聴きたかったんだというような歓声が上がる。そういうのに弱いです、知らない人でも本当に幸せを感じている瞬間に。ちょっと泣けました。

会わないうちに思い出を美化してしまうなんてことはよくある話だけど、ちゃんと待っていた通りのエルレガーデンだったよ。これからまたバンドシーンを引っ張っていってくれるはず。10年は長かった。どうだった10年間という細美さんの問いかけに、結婚して子供できたというファンもいた。そうだよなあ、それだけの時間だったんだよな。私も学生から社会人になったし、それでも青春の時間が戻ってきたようだったよね。

アンコールで客席に向かって細美さんが叫んでいた

「泣いてんじゃねえ!笑え!」

そうだ。またこれから会えるんだ。
荒れた天気の新木場studio coastから
ELLEGARDENの伝説は再び始まったのだ。

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