となりのたしまさん。

日本人なのに日本語を勉強中。20代青年による日本紹介サイト。外国人に「日本のすばらしさ」を伝えるべく「日本」ついてはもちろん、海外の情報もたくさんアップしていきます。「少子高齢化」がすすんでいる日本。外国からの労働力がますます必要になってきています。外国の方々に「日本を好きになってもらえるように」。そんなことを意識して、ぼちぼち更新していきます。今年の目標も、「変わらないこと」。そのために「変わり続けること」。みなさん楽しみましょう、今回の人生。

となりのたしまさん。

なぜ人は悩むのか!?楽しく生きるための【ブッダの教え】

悩んだらまず、理解する。

私は今、悩みを持っている」と理解する。

 

前回は、どんな悩みがあるのか、悩んだらまず何が大事なのか、

ということをお話ししました。

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今回は、その続きで、

悩みの「正体」について話していきます。

 

ブッダが説いた「四諦(したい)とは?」

四諦(四聖諦)」は、

ブッダが苦行仲間の5人の修行者に最初に説いた教えのことです。

四諦」という4つの真理は、

苦諦、集諦、滅諦、道諦

と名前の通り4つあり、

①苦諦

この世のすべては苦である。

②集諦

苦の原因はさまざまな煩悩にある

③滅諦

苦の原因を知り、それを消せば悟りに至ることができる

④道諦

涅槃に至るための実践法が存在する

というものです。

 

1番の苦諦は、前回の記事でお話しした、「生は苦なり」など8つの苦しみのことです。

2番の集諦は、「苦しみの原因は煩悩であるということ」です。

 

【煩悩】

人間の心身の苦しみを生みだす精神のはたらき。肉体や心の欲望他者への怒り仮の実在への執着など。「三毒」「九十八随眠」「百八煩悩」「八万四千煩悩」などと分類され、これらを仏道の修行によって消滅させることによって悟りを開く。

※大辞林より

 

前回の記事でも「マズローの欲求5段階説」を参考にして、

人間には欲求があり、

それが、悩み・苦しみを生み出している原因ではないのか、

と少し説明しました。

 

今回は、この「集諦」を中心に、「悩みの原因」について説明していきます。

 

イヤなことがあったら何をする?

人は、

イヤなことがあれば、腹を立てます。

失敗が重なると、落ち込みます。

思い通りにいかなければ、焦ります。

辛いことを思い出し、後悔します。

 

腹を立てる

落ち込む

焦る

後悔する

 

これらはすべて「心の反応」です。

普段の生活の中でも、意識していないだけで、

上記に挙げたような反応をしているときが結構ありませんか。

 

でも、悪いことだけじゃありませんね。

 

取引先とうまくいったから部下を褒める

好きな人と一緒だから、楽しむ

「褒める」「楽しむ」

心の反応」です。

 

つまり、

いい時も悪い時も「心は反応」しています。

 

大事なのは、「むだな反応をしない」ことです。

 腹を立てることが好きな人はいません。

落ち込むことが好きな人はいません。

これらは、

むだな反応」です。

求める心

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悩みの原因は、「むだな反応」であるということが分かりました。

 

では、どうして「むだな反応」が生まれてしまうのか、

説明していきます。

 

ブッダは、苦しみの根本的原因は、「求める心」であると言っています。

この「求める心」こそが「むだな反応」を作りだしている「原因」であり、

求める心」が発生した後に生み出されるものが「欲求」であると説いています。

 

前回の記事でも紹介した、

マズローの欲求5段階説。

人間には、

生理的欲求

安全欲求

社会的欲求

承認欲求

自己実現欲求

の5つの「欲求」があるとされています。

 

ただ、

ブッダが発見した「欲求」もあります。

・食欲

・睡眠欲

・性欲

・生存欲

・感楽欲

・怠惰欲

・承認欲

以上の7つです。

 

生存欲は、

マズローさんが説いた「安全欲求」と似ています。

生き残りたい、病気になりたくないなど

安全・安心を求めています。

 

感楽欲は、

マンガを読みたい、温泉に入りたい、映画を観たいなど、

自分が「楽しい状態」「心地よい状態」にいることを求めます。

 

怠惰欲は、

 楽をしたい、ダラダラしたいなど

「行動しない」ことを求めます。

「働きたくない」というのもここに当てはまります。

 

他の「欲」はマズローさんが説いたものと重複していますね。

 

ブッダは言いました。

「生は苦なり」

生きることは、苦しみなのだ。

 

つまり、人生には苦しみが伴うということ。

 

最初に求める心があり、

7つの欲求を生み出し、

その欲求に動かされて反応する。

そして、

欲求が満たされる時もあれば、

満たされない時もある。

満たされない時に「苦しみ」が生まれる。

 

つまり

求める心」によって、いいことも悪いことも起こるということです。

人生はそのようなサイクルでできています。

 

求める心」を仏教用語で「渇愛」と言います。

【渇愛】

のどがかわいた人が激しく水を求めるような激しい愛着。

※大辞林より

求めつづけて、いつまでもかわいている満たされない心」のことです。

 

ブッダ曰く、

この「求める心」は否定しません。

心とはそもそもそういうものだ」と理解します。

またでてきましたね。

理解する」です。

 

求めること自体は悪いことではありません。

お金持ちになるために行動する

夢をかなえるために行動する。

どれもすばらしいことです。

 

でも、ブッダは少しネガティブ思考なところもあるので、

求めても満たされるとは限らない」と考えています。

また、それが「」であると理解しています。

 

 

そのような「」を持ち、

人生はそういうものだ」と理解すること。

 

なぜなら、

生は苦なり

生きることは苦しみなのですから。

 

まとめ

今回のテーマは、「なぜ、人は悩むのか」。

 

悩みの原因は、「むだな反応」でした。

そして、なぜ反応するのか、と言うと

求める心があるから」でした。

 

求めた結果、満たされない。そしてまた求めつづける

そして、悩みが生まれます。

 

しかし、ブッダはそもそも「心とはそういうもの」と言っています。

 

今回のテーマで大事なことは前回と一緒です。

「心は求めつづけるもの」と理解することです。

 

今回も見てくださってありがとうございました。

次回のテーマは「心の状態を見る」です。

 

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