MSCスプレンディダの乗船記の途中ではありますが、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大を鑑み、現在乗船記の更新を一時的に見合わせております。
そんな中、あるクルーズ船の動向が、日本中から大きく注目されています。
その船こそ、私自身も2018年に乗船した「ダイヤモンド・プリンセス」です。
現在中国を中心としたアジア圏で拡大を続ける新型コロナウイルスの乗客乗員への感染が船内で確認され、今現在も3000人を超える乗客乗員を乗せたまま、横浜港で停泊しています。
このニュースが連日大きく報道される中で、ネット上では数多くの人がこの事を話題にし、中には根拠の無い噂や、辛辣な発言をする方も見かけました。.そんな中、今twitterを中心にある呼びかけが行われています。
クルーズ船の日本での振興を願い、クルーズ船を心より愛する者として、こうした状況を見て、今回この記事を書くことにしました。
この記事は今現在報道されている事などから、なるべく正確性・信憑性の高い情報を個人的に収集し、書いたものです。
テレビで「ダイヤモンド・プリンセス」という名前を頻繁に目にするようになる前から、なんとなく名前は知っていたという方もいるとは思うのですが、改めて「ダイヤモンド・プリンセス」とはどんな船なのかをまずはご紹介しようと思います。
客船概要
乗客定員:2,706名
乗組員数:1,100名
総トン数:115,875トン
巡航速度:22kt(41km/h)
全長:290m
全幅:37.5m
船籍:英国 ロンドン
建造:2004年
改装:2014年
姉妹船:サファイア・プリンセス
建造所:三菱重工業長崎造船所
運用者:プリンセス・クルーズ
所有者:P&O
まず、ネットで結構誤解されていたのが、ダイヤモンド・プリンセスが日本のクルーズ船であるという誤解です。確かに建造を実施したのは三菱重工業ですが、船の運行会社はアメリカに本社を置く「プリンセス・クルーズ」という企業になります。
日本の新聞の報道などで、運行会社が「カーニバル・ジャパン」と記載されている記事も見かけましたが、これはプリンセス・クルーズ社が世界最大のクルーズ運行企業である「カーニバル・クルーズ」の傘下企業であることと、プリンセス・クルーズの日本の法人窓口が「カーニバル・ジャパン」であることが関係しています。
ダイヤモンド・プリンセスはクルーズ客船であり、トラックや自動車と共に旅客を輸送するフェリーではありません。
そんな中、あるクルーズ船の動向が、日本中から大きく注目されています。
その船こそ、私自身も2018年に乗船した「ダイヤモンド・プリンセス」です。
現在中国を中心としたアジア圏で拡大を続ける新型コロナウイルスの乗客乗員への感染が船内で確認され、今現在も3000人を超える乗客乗員を乗せたまま、横浜港で停泊しています。
このニュースが連日大きく報道される中で、ネット上では数多くの人がこの事を話題にし、中には根拠の無い噂や、辛辣な発言をする方も見かけました。.そんな中、今twitterを中心にある呼びかけが行われています。
クルーズ船の日本での振興を願い、クルーズ船を心より愛する者として、こうした状況を見て、今回この記事を書くことにしました。
この記事は今現在報道されている事などから、なるべく正確性・信憑性の高い情報を個人的に収集し、書いたものです。
◇ダイヤモンド・プリンセスとは?◇
テレビで「ダイヤモンド・プリンセス」という名前を頻繁に目にするようになる前から、なんとなく名前は知っていたという方もいるとは思うのですが、改めて「ダイヤモンド・プリンセス」とはどんな船なのかをまずはご紹介しようと思います。
客船概要
乗客定員:2,706名
乗組員数:1,100名
総トン数:115,875トン
巡航速度:22kt(41km/h)
全長:290m
全幅:37.5m
船籍:英国 ロンドン
建造:2004年
改装:2014年
姉妹船:サファイア・プリンセス
建造所:三菱重工業長崎造船所
運用者:プリンセス・クルーズ
所有者:P&O
◇ダイヤモンド・プリンセスって日本のクルーズ船なの?◇
まず、ネットで結構誤解されていたのが、ダイヤモンド・プリンセスが日本のクルーズ船であるという誤解です。確かに建造を実施したのは三菱重工業ですが、船の運行会社はアメリカに本社を置く「プリンセス・クルーズ」という企業になります。
日本の新聞の報道などで、運行会社が「カーニバル・ジャパン」と記載されている記事も見かけましたが、これはプリンセス・クルーズ社が世界最大のクルーズ運行企業である「カーニバル・クルーズ」の傘下企業であることと、プリンセス・クルーズの日本の法人窓口が「カーニバル・ジャパン」であることが関係しています。
◇ダイヤモンド・プリンセスってフェリーなの?◇
ダイヤモンド・プリンセスはクルーズ客船であり、トラックや自動車と共に旅客を輸送するフェリーではありません。
◇今回のクルーズはどんな行程だったの?◇
今回のクルーズは、1月20日に横浜を出港し、16日間かけて台湾や東南アジアを巡るクルーズでした。
1月17日に香港から来日した80歳の中国人男性がこのクルーズに参加し、途中の香港で下船(25日)した後、30日にコロナウイルスへの感染が確認されたとの事です。
1月17日に香港から来日した80歳の中国人男性がこのクルーズに参加し、途中の香港で下船(25日)した後、30日にコロナウイルスへの感染が確認されたとの事です。
◇横浜港にやって来るまでなにもしていないのか?◇
実は那覇に入港した際に、ダイヤモンド・プリンセスは一度検疫を実施されています。
厚生労働省那覇検疫所の検疫官がサーモグラフィーによる検疫を実施し、発熱者が確認できないことから「仮検疫済」の状態で那覇を出港。その後横浜への航行中に、先ほどの乗船客の感染情報が入ってきたので、仮検疫済が取り消しされ、横浜港で再検疫を実施することになりました。
厚生労働省那覇検疫所の検疫官がサーモグラフィーによる検疫を実施し、発熱者が確認できないことから「仮検疫済」の状態で那覇を出港。その後横浜への航行中に、先ほどの乗船客の感染情報が入ってきたので、仮検疫済が取り消しされ、横浜港で再検疫を実施することになりました。
◇現在横浜港に停泊しているが、症状のない人は下船するらしい◇
当初そのように発表されていましたが、その後対応が変更され、乗客は14日間は船から下船できず経過観察を実施することになりました。なお、感染が確認された人は下船され神奈川県内の医療機関に搬送されています。
◇横浜港に停泊しているはずなのに、船が動いている◇
報道でも発表されていましたが、船内での真水の精製やバラスト水(船を安定させるために海水を重りとしてタンクに注排水する)の管理のために一時的に横浜港を出港し太平洋沖に航行していたためです。バラスト水を排水しても生活排水ではないためコロナウイルスの感染拡大には繋がりません。
◇船内では部屋に閉じ込められて外出できないらしい◇
感染拡大防止のため、船内の乗客へはキャビン(客室)内への退避が求められているようです。
食事はレストランでの食事ではなく、全室にルームサービスとして配給されているようです。
twitterに投稿された配給された食事を写真を見る限り、船会社側もできる限り乗客に配慮して、非常食ではなく手の込んだ食事を配膳している努力が伺えます。
twitterに投稿された写真をいくつかお借りさせていただきました(問題あれば削除いたします)
食事はレストランでの食事ではなく、全室にルームサービスとして配給されているようです。
twitterに投稿された配給された食事を写真を見る限り、船会社側もできる限り乗客に配慮して、非常食ではなく手の込んだ食事を配膳している努力が伺えます。
twitterに投稿された写真をいくつかお借りさせていただきました(問題あれば削除いたします)
◇普段服用している薬がなくなりそうで緊急を要する人がいる◇
客室に薬が必要な方への依頼書が配布され、最優先で手配するように努力してくれているとのこと。
こちらも依頼書がtwitterに投稿されていました。
こちらも依頼書がtwitterに投稿されていました。
これらの投稿などを見るに、ダイヤモンド・プリンセスの乗員は、厳しい状況にもかかわらず、不自由な環境に置かれている乗客に対して、少しでも快適に過ごせるように必死に努力していることが伺えます。
船内のネットや電話、テレビなども無料で解放され、乗客の方が情報を得られるように配慮もしてくれています。
船内のネットや電話、テレビなども無料で解放され、乗客の方が情報を得られるように配慮もしてくれています。
◇ダイヤモンド・プリンセスが呪われているって噂ですが…◇
正直なところ言いがかりに近い悪質な噂だと思います。
呪われている根拠としては皆さん同じ根拠で…
・ダイヤモンド・プリンセスが建造時に大規模な火災が発生した。
・その後、同じ長崎造船所で建造されたアイーダ・プリマで3回に渡る火災発生。
・コロナウイルスに感染される。
を挙げる方が多いのですが、
まず、ダイヤモンド・プリンセスが建造時に火災が発生したことは事実。
だが、火災自体は大規模だったものの、死者は0人。
その後の長崎造船所のアイーダ・プリマの火災に関しては、完全な言いがかり。
強いて言うなら長崎造船所と三菱重工の不手際である。
コロナウイルスに感染されるに関しては、ダイヤモンド・プリンセスだけが感染しているわけでなく、同様の影響で検疫のため下船ができなくなったりしている船は多数存在する。
このことから呪いを吹聴するのはナンセンスであると思います。
呪われている根拠としては皆さん同じ根拠で…
・ダイヤモンド・プリンセスが建造時に大規模な火災が発生した。
・その後、同じ長崎造船所で建造されたアイーダ・プリマで3回に渡る火災発生。
・コロナウイルスに感染される。
を挙げる方が多いのですが、
まず、ダイヤモンド・プリンセスが建造時に火災が発生したことは事実。
だが、火災自体は大規模だったものの、死者は0人。
その後の長崎造船所のアイーダ・プリマの火災に関しては、完全な言いがかり。
強いて言うなら長崎造船所と三菱重工の不手際である。
コロナウイルスに感染されるに関しては、ダイヤモンド・プリンセスだけが感染しているわけでなく、同様の影響で検疫のため下船ができなくなったりしている船は多数存在する。
このことから呪いを吹聴するのはナンセンスであると思います。
◇クルーズ船の会社は対策を取っているの?◇
クルーズプラネット社のホームページに、各クルーズ会社の対応状況一覧が記載されていました。
なお、情報は随時更新されているようなので、気になる方は各自で確認ください。
(主要船会社の乗船制限一覧:ホームページ)
◇終わりに◇
なお、情報は随時更新されているようなので、気になる方は各自で確認ください。
(主要船会社の乗船制限一覧:ホームページ)
◇終わりに◇