ぼくは、「死後の世界」を見たことがない。
ぼくだけやない。見たことがある人、この世にいない。
死んだら、天国か地獄かどちらかに選別されるらしい。
閻魔大王というぼくよりいかついおっさんに裁かれるらしい。
どちらかというと天国でも地獄でもない普通の世界がええんやけど・・・
まぁ、ぼくは、生まれてから1度もうそをついたことがないから、
閻魔様に舌を抜かれることはないやろ。
うちの近所に、閻魔様に似たおばさんがいるんやけど・・・
調査してるのかもしれへんな。
今度会ったら、聞いてみよう。
ぼくの町には、地獄へとつながっているのかと思わすような「地獄川」というおそろしい名前の川がある。
ぼくは、子どもの頃、その地獄川でよく遊んでた。ヤバいな、その川におしっこさえしたことがある。
今度、閻魔さまに似たおばさんに謝っておくわ。
地獄には、何があるんやろ?
と思って、江戸時代後期に描かれた地獄絵巻を見てみると
怖すぎー!
よっぽど、江戸幕府が民衆の反乱を恐れていたんやろな
明治時代に描かれたものは、
けっこうかわいい
大衆文化として残ったんやろな
けっきょく
ヨーロッパにも日本にも
悪いことをしたらあかん。
うそをついたらあかん。
謀反をおこしたらあかん。
権力者に従え!
さからったら地獄行きやッ!
そういう思想がはびこってしまったんや
当時の権力者になびいて、ありもせえへんこと広めたのは、宗教や。
民衆を怯えさせて広めようとしたキリストやヒンズー教、仏教などの宗教にも
責任があるわなー
せやし、安心したらええ
天国も地獄もないんや
死んでからのことなんか心配せんでええ
それこそ意味ないねん
此岸(現世)だけなんや
でも、安心してたらあかんで。
せやし、正直に
精一杯生きなあかん。
一回きりやからな。