ビジョンから考えるAI・ICTやロボット導入の入口と留意点

【今日のポイント】

AIICTやロボットによる自動化は、生産性やサービス品質の向上などへの効果を上げていますが、一方で、人材育成に必要な業務までロボットに任せてしまう危うさも存在しています。

人材育成も含めて自動化すべき業務・プロセスを検討するうえで、自社の将来像から現在の課題を可視化する経営デザインシートや知的資産経営報告書の活用をお勧めする次第です。

クラウド利用で作業時間短縮。中小の外食・食品事業者が働き方改革を進める~全国中小企業クラウド実践大賞

2020/2/19FOODS CHANNELに表記の記事が掲載されていました。

(引用は『』でくくります。太字と改行は筆者挿入。以下同様。)

『クラウドは自社でシステムを構築したりメンテナンスしたりする必要がなく、低コストで導入できるため、中小規模の企業でも取り入れやすい。

20202月に全国大会が開催された「全国中小企業クラウド実践大賞(主催:クラウド実践大賞実行委員会)」では、クラウドを実際の業務に活用している中小企業のさまざまな取り組みを垣間見ることができる。

ノミネート企業の中から、外食や食品製造業、卸売業が課題解決した例を紹介する。』

飲食業、食品卸売業、資材卸売業、食品製造業の4分野から9社の事例を紹介しています。

データ共有を含めたコミュニケーションと手作業のプロセスに生産性向上の余地が大きいことが、これらの成功事例から窺えるかと思います。

皿洗いをロボットに「丸投げ」すると、有能な人材が育たなくなる

2020/2/18WIREDでは、表記の記事を掲載しています。

『飲食店での皿洗いなど、ある職業の入り口部分に当たる仕事をロボットに一任することは、短期的には生産性向上につながるかもしれない。

しかし長期的に見れば、企業や組織は有能な人材の育成や確保の機会を逸することになる──
これからの時代に必要なのは、テクノロジーによる効率化のメリットを保ちつつ、新しいかたちの「入り口の仕事」を創出することだ。』

『ある職業の入り口部分に当たる仕事』人材育成のための確保という視点は、AIICTやロボット導入時に注意すべきポイントの一つかと感じた次第です。

 

「無駄」と「機会」の両面からの省力化検討の必要性

上記の記事からは、生産性向上に向けた自動化の取り組みは重要かつ効果も期待できますが、一方で、現在の生産性向上と、将来に向けての人材育成や顧客との関係強化・維持の双方から自動化する仕事の選択を検討する必要があることが窺えます。

そのためには、自社は顧客にどんな価値をどの様な手段で提供しており、それを将来はどう変えたいかというビジョン・将来像を先ず描くことが必要となってきます

そのビジョンから逆算する事で、どのプロセスは自動化し、どのプロセスは人が行うべきかが見えて来ます。

そして、上記のビジョンと価値提供のメカニズムの検討には、経営デザインシートや知的資産経営報告書による現状のプロセスの解析と、将来像の設計およびこれらの可視化の作業が役立つものと作成をお勧めする次第です。

 

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