昨日は立秋。
関東では秋らしい気温だったそうですが
熊本は相変わらず、昨日も今日も最高気温３７度😅の猛暑が続いています。
実家は木造ではなく鉄筋コンクリート建築だからなのか
夏暑く冬は底冷えが厳しいのですが
今年の猛暑では特に、エアコンもあまり効かない気がします。
お盆を過ぎれば少しは涼しくなるかなぁ〜🎐
さて、更年期症状の代表と言えば、「ホットフラッシュ」と呼ばれる
嫌なほてり。
夏場は特に症状がひどくなる方が多いと思います。
ほてり、不眠、イライラ、だるさなどの更年期症状は病気ではありません。
逆に、病気の症状であれば、更年期症状とは言えません。
ですから病気でなければ治療できない
「悪いところを取り去る」ことがメインの西洋医学では
改善のためにできることが少ないのですが
病気があるなしにかかわらず「その人の状態を良くすること」を目的とする
漢方にとっては、更年期症状などの女性特有の症状を改善することは
得意分野なのです。
更年期のおくすりと言えば「命の母A」を思い浮かべる方が多いと思います。
調べてみると、命の母Aには、女性の三大漢方薬と呼ばれる
「当帰芍薬散」「加味逍遙散」「桂枝茯苓丸」の
それぞれ主要な生薬たちが配合されています。
当帰芍薬散は水巡りを整え、冷えからくるむくみなどの症状を
桂枝茯苓丸は冷えやストレスが原因で血の流れが滞るための、
冷えのぼせ、頭痛などの症状を改善します。
そして加味逍遙散は気の巡りを良くし、「不定愁訴」と呼ばれるように
あれもこれも辛い、と言う訴えに処方されるお薬です。
命の母Aには、この３つの漢方薬の主要成分である生薬をバランス良く配合されている
わけですが、バランス良くと言うことは、効果に偏りがないと言うことでもあります。
通常の漢方薬は、特定の目的を持つ生薬を中心とし
その生薬を補佐する生薬、調整する生薬、と言うように配合が構成されているのですが
命の母Aの場合は目的が多岐にわたっています。
配合される生薬の種類が少ないほど、効き目がシャープになる傾向があるので
あらゆる種類の生薬が含まれると、一つ一つの効き目はぼやける傾向があると
考えられます。
ですから「なんだか辛いけれど、どこがどんな風に辛いのか自分でもよくわからない」
「いろんなことが辛くて、一つに絞れない」
と言う場合にはとても良いお薬だと思いますし
効き方も「飲み続けていると、なんとなく調子が良い」
と言う感じがするのではないでしょうか。
逆に、自分の体質と自覚症状がはっきりしている場合は、
３大漢方薬または他の漢方薬の中で（他にも女性のための漢方薬はたくさんあります）
自分に合ったものを選んでも良いのです。
現在、漢方薬はドラッグストアで簡単に買えますよね。
だからこそ、普段から自分のからだの傾向を知っておくことが必要だと思います。
例えば命の母Aには、生薬の中で便秘薬と言われる「大黄」が含まれていますが
この大黄は本来、体力がある人向けの生薬ですから、お腹を下しがちな人は注意が必要です。
ただし、先ほど書いたように、配合されている生薬の種類が多いので
大黄の効き目もマイルドであると考えられます。
他にも、漢方薬を組み合わせたお薬はたくさんあります。
例えば「大正漢方胃腸薬」は、胃を温めて食欲不振や胃痛を改善する
お腹が弱い人向けの安中散と、痛みをやわらげる芍薬甘草湯
を組み合わせたお薬です。
コマーシャルのイメージだと元気な人がたくさん食べて飲んで胃が痛くなった
時に飲むお薬のような感じがしますが
安中散は本来、むしろ胃が冷えて食べられない、
もしくはすぐ胃もたれするような、虚弱な人のためのお薬です。
ちなみに、冷えて痛い月経痛にも使えます。
他にも、カタカナの商品名が付いていても実は漢方薬
と言うおくすりが、ドラッグストアにはたくさん並んでいますので、
またご紹介したいと思います^ ^
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