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前回>>第16話からの続きです。


あまりの傍若無人な東京第三営業所長に対し、遂に牙を剥いた私。。


しかし強烈なパワハラで社員たちを震え上がらせた樋口所長がこのまま黙っているはずはありません。


いよいよその東京第三営業所に初出陣の日がやってきました。




パワハラ独裁国家へ初出陣!その行方は?

4月1日、私はトータルイノベーション特販課から東京第三営業所へ異動しました。

その初出勤当日。

私が東京第三営業所へ出社すると、まだ定刻の9時まで20分以上あるというのに所員たちが全員揃ってモクモクと仕事をしていました。

一歩足を踏み入れた瞬間に得も言われぬ緊張感と重苦しくよどんだ空気を感じました。。


予想を上回る史上最悪な雰囲気に早くも帰りたくなってしまいましたが。。


そうもいかないので、




<私、>
「おはようございます!」




、、と、大きな声で挨拶をしてみました。

しかし、、所員たちは一切こっちを見ず。

下を向いたまま一心不乱に仕事を続けていました。


おいおい明かに不自然だろ!あえて聞こえないフリすんのヤメロヨ!


おそらく私が今日出勤する前に、樋口所長が所員全員集めて私に関して何か悪い情報を言ったんだと思います。

そのため所員たちは樋口所長をソンタクして私に恨みは全くないけど自己保身のため極力私と接点を持ちたくないという空気が充満していました。

樋口所長は一番奥に座っていましたが、一切こちらを向くことはなくパソコンの画面を見つめたままの状態でした。


トコトンなめてんな~。。中学生の陰湿なイジメだって最近ほとんど聞かねーってのに。。。


、、と思いながら営業所内を見渡すと、前回私が強烈な怒号を電話口で浴びせた小高係長を見つけました。

私がジッと小高係長を見つめていると、私の痛いほどの視線を感じたのか一瞬目が合いましたが、、、

サッと、すぐに目をそらされてしまいました。

そこに前回のオラオラ感は全く感じられませんでした。


やっぱコイツ弱いヤツだな、、前回の相当効いてんな。。

目には目を!再び!

今回の東京第三営業所のようなパターンに入ってしまうと、所員たちは気力も反骨の精神も全てを奪われて完全に奴隷化してしまいます。

そうして作り上げられた完全独裁者は歯止めが効かなくなり一気にエスカレートして大きな事件が勃発するまで君臨します。いわゆる


「会社員」・「サラリーマン」あるある話し


であり、大なり小なりこのような事象は職場・会社内でシバシバ見受けられます。

今回のパワハラ樋口所長は長い期間独裁者として君臨していて絶対の地位を築いており、現状では逆らったりするような所員はまずいないでしょう。


なので強烈な刺客に攻撃されることなど夢にも思っていないはずです。




なので私は揺さぶりをかけてみることにしました。


私は近くにあった金属製のオフィスデスクの側板の部分を思いっきり蹴飛ばしました。


ガコッツ!!





あまりの爆音と、とにかく予想外の出来事に所員全員が驚愕の表情で一斉に顔をあげました。

もちろんパワハラ樋口所長も相当驚いた表情でこちらを見ました。




<私、>
「申し訳ありません。。私の席が無いのですが、、どこで仕事をすればよいのでしょうか?。。。」




と、戸惑った弱々しい声色で、かつ表情も困惑した感じで質問を投げかけました。

蹴っ飛ばした時に足の指を軽く突き指してしまったようで結構痛かったのですが、、


何食わぬ顔で途方に暮れたフリをしていると。。。


さきほど目を反らした小高係長と再び目線が合いました。


すかさず歩み寄り、


<私、>
「小高係長、、先日はお電話有難うございました。ところで私の席はどこにあるのでしょうか?小高係長は私が今日からこちらでお世話になることをご存知ですよね?」




この一連の状況を見ていた所員たちは、私が先日小高係長に強烈な怒号を浴びせまくったことなど想像できるはずがありませんでした。

新しく用意された私の席は?



私に真っすぐ目を凝視された小高係長は、


<小高係長>
「あ、ああ、、トッ、トラジロウさんの席は、、今カタログが大量に載ってしまっているんで、、どかせますよ。」


前回の電話の時は、今まで話したことも無いし年も私と同じ年のはずなのに


「トラジロウ!」とか思いっきり上から目線


だったにもかかわらず一変して敬語で話してきました。


たしかに小高係長の指さした場所にはカタログが一杯積まれた机がありました。


<小高係長>
「おい!田中と中井、その机の上のカタログ全部どかしてトラジロウさんが座れるようにしろ!」


、と若手社員二人に指示して、とりあえず私の席は確保されました。


しかも嬉しいことに樋口所長から対角線上の一番遠い席です。


私の席が無かった訳ではなく最初からここが私の座る予定席だったようですが、、、


カタログをイッパイ載せて私の席が無いように演出するあたり、、、


ホント子供ジミてますよね?!!


でも、、会社員の世界ではこういった地味なボディーブローが意外に効いてくるんですよね。


樋口所長のような会社内の権力者が、例えば


「俺は○○が嫌いだ!あいつはどうしようもない奴だからみんなも気おつけろよ!」


とか、、


「あいつに近づくといい事ないぞ!」


などと発言すれば、サラリーマンたちは


「もし今度自分が狙われたら、、」


と思い、そのパワハラ権力者をソンタクしてその社員を無視したり辛く当たったりする訳です。

なので今回の私のことも、


「トラジロウってバカなヤツが今度ウチの営業所に来るけど気おつけろよ!」


ぐらいのことを所員たちに言ったため、所員は樋口所長をソンタクし、初出社の私に全員が一切目も合わせず話しかけもしないという状況が出来あがったと思われます。


余談ですが、、

もしこういったケースで自殺する社員が出たとしても、実際に


「アイツを自殺に追い込め!」


などと直接的な言葉を浴びせたわけでは無く、社員のソンタクによって成されたことであるため、


真の首謀者である樋口所長のような会社内権力者を刑事訴追


することはなかなか難しいのです。

パワハラ樋口所長の前に立ちはだかる私

とりあえずは樋口所長と話してみようと思い、私は樋口所長の席の前に行きました。

そして真正面に立ちはだかり、




<私、>
「樋口所長、本日からお世話になります。よろしくお願い致します。」




私はあえて一切毒の無いさわやかな面持ちで挨拶をしてみました。

樋口所長は鋭い眼光で黙って私を睨んでいましたが、

私も一切目を反らすことなく、無感情な目線で樋口所長をじっと見つめていました。




<樋口所長>
「 、、、、、、、。。」




<私、>
「 。。。。。。。。。」




どちらも口を開くことなく沈黙が続きました。


両者全く動かないまま一分ほど時間が経過しました。


そして遂に樋口所長が立ちあがりました。


しかし何も語らず営業所の外へ出て行きました。

残された私もその後自分の席へ静かに戻って行きました。

そもそも


樋口所長は私が前回電話で小高係長に猛然と戦線布告したことを聞いているのか?!


それとも小高係長が何も伝えていなくて知らないのか?


いずれにしても朝一の所員全員が私を無視した不自然な一連の流れから、


トラジロウバッシング


は確実に実行されているようなので、

これからどんな展開になるのか?

どんな逆襲が待っているのか?


次回、私は退職願いを東京支社長に提出します!


波乱万丈の行方は次回>>第18話に続きます!




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