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詩と物語を紡ぎます

花芽

2020-05-13 18:30:00 | poem
 精神科医院の三叉路を右に曲がり、大通りを越えて調剤薬局へ向かう道すがらの記念公園の手前。
 毎夏、午後の立ち飲み酒場に、くっきりとした木陰を刻む、街路樹の根本に、

今年も産声を聴いた。

 それはひと際濃い、深海水に揺蕩う瑠璃の色彩で、角膜と網膜のみならず、脳も、auraまでも一途に、深く清しく染めてしまう、預言だ。



五月雨に
濡れて滲みし
水彩画の色彩で
耀り咲みませ
紫陽花の幼子

さみだれに
ぬれてにじみし
ゑのいろで
ひかりゑみませ
はなのをさなご


written
2020/05/07,12,13


2 コメント

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瑠璃色の紫陽花に中々出会えず (夢見)
2020-05-13 20:07:44
ほぼ花が終りで 値下げ1000円の鉢を 来年の花を楽しみに買ってきちゃいました^^;

今から来年の雨上がりの花を美しさを妄想しています・笑

梅雨空の下の紫陽花
詩情をそそりますね

これから咲く蕾の美しさ

「紫陽花の幼子」で はなのおさなご
と読ませる

開く前の蕾は 確かに花の幼子ーですね
さすがです
Unknown (つかさ)
2020-05-13 23:52:45
夢見さま

こんばんわ。
いつもありがとうございます。
昨日今日と殆ど真夏で先が思い遣られるお江戸です。ウイルスから身を守るはずのマスクが、汗であっという間に『窒息濡れマスク』となる恐怖を味わっています(笑)。

この一週間で紫陽花の花芽がかなり広まりました。おぎゃあおぎゃあと泣き声が聞こえてきそうです。早くも花開いた額紫陽花も見つけました(^o^)

まいんち自衛自粛で疲れますが、明日も生き延びるべく参りましょう。

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