さっちゃん 空を飛ぶ

認知症で要介護5の妻との楽しい日常を 日記に書き留めたいと思います

さっちゃんは階段を使うことをまったく嫌がりません

2020-10-26 23:11:53 | 生活の一場面
さっちゃんも僕も登山を趣味とし、沢登りや岩登り、雪山、冬の岩稜登攀(は少し)などを楽しんで来ました。
そんな山屋の常として、日頃の都会生活の中では可能な限り歩くことを心がけていました。
歩いて20、30分なら歩く。
時間的に余裕のある時には1時間かかる距離でも歩く。
エスカレーターやエレベーターは出来るだけ使わずに、階段を歩く。
その階段も出来れば2段おきに上ったり、つま先だけ使って上る。
さっちゃんが階段で日常的にどのようなトレーニングをしていたかは知りませんが、さっちゃんも歩くのが好きだったことだけは確かです。

さっちゃんの今はどうでしょう?
僕が見る限りでは、今でもさっちゃんは歩くことが苦ではなく、好きなようです。
階段を上り降りすることも別段なんとも思っていないようです。
エスカレーターがあって、その横の階段を僕が選んでも、文句を言ったり、エスカレーターの方がいいのになぁ、との雰囲気は見せません。
最寄りの駅では、50段ほどの階段を上って、また50段ほどの階段を降りて、やっとホームに到着します。
我が家のアパートでも35段の階段があります。
さっちゃんは階段の上り降りはまったく苦痛ではないみたいですね。

気持ちの上では苦痛に感じなくても、肉体的には徐々に苦痛と言うか、大変にはなって来ているようです。
高齢の影響があるでしょうし、それと同じくらい認知症の影響もあるでしょう。
今年になってから、それまでにはなかった階段での行動が見られるようになってきました。

そのひとつは、手すりを使うことが多くなったことです。
これは脚の筋力だけでは上り降り出来なくなった、もしくは不安になったと言うことでしょう。
また、原因は同様で脚力の低下だと思われますが、上りのときに前傾姿勢になってしまいます。

もうひとつ、これは最近になって気付くようになった点です。
階段の上りで現われる現象ですが、階段を踏み外すんです。
それほどしょっちゅうではありません。
横で見ていて、恐らくさっちゃん自身も階段を踏み外さないように注意しているんだと思います。
ですから、ほんの時折しか起きません。
原因は二つあります。

ひとつは水平方向、歩幅が短くなっているせいです。
1段目では足の裏全体が階段に乗っていたのに、2段目、3段目、4段目と上るにつれ、つま先だけで階段を踏むようになるんです。
そしてついに、上げた足が次の階段まで届かない、そんな事態が発生するんです。

もうひとつは垂直方向、足上げの高さが低くなってきているせいで踏み外すんです。
これがどのように発生しているのかは、まだ僕にはよく分かっていません。
ただ、上げた足が次の段の高さにまで届かなくて、階段の手前につま先をぶつけてしまうんです。
その時、手前の足がどの位置にあるかなどは、まだ気付けていません。


ところで、今日散歩をしてきましたが、その後、35段の階段を上っている時のことです。
昨日は山歩きで少々ハードな体験をさっちゃんはしました。
その疲れが残っているはずと思いきや、さっちゃんは35段をまったく手すりには触ろうともせずに上りきりました。
無論、最後あたりでは体が前傾姿勢にはなっていましたけどね。
ハイキングの疲労よりは、ハイキングの筋肉強化運動の成果が現われているような気がして、嬉しかったですね。
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