理学療法士の人数は現在20万人を超えています。
ある人は「理学療法士が増えすぎたから将来は仕事がなくなる」といい、またある人は「医療業界で英額療法士の役割は減るから将来性はない」と言います。
本当に理学療法士に将来性がないのか?と言われるとYESとしか言えません。
といはいえ、理学療法士が絶滅するという話ではなくて、これから高い水準に伸びていかないのではないか?というイメージです。
これから理学療法士になる人も、いま理学療法士として働いてる人もみんな不安だよねー。
というリアルな話をしていきます。
国家資格だし病院勤務だから大丈夫っしょ!という能天気な理学療法士に届けばいいんですけどね。
理学療法士は将来性がないと言われる大きな理由は「需要」
公益社団法人 日本理学療法士協会によると、理学療法士は2019年の時点で172,585人(合格累計)です。
全国でリハビリテーションを必要としている人数の統計は出てこなかったのですが、要介護者・要支援者の人数は全国で620万人という統計は【公益財団法人生命保険文化センター】で確認できました。
620万人すべてにリハビリが必要なわけではないですし、要介護・要支援以外にも医療保険れリハビリを行っている人もいるわけですから「理学療法士の需要がなくなる」とは言えない気もしますけど…
計算してみるとやっぱり多かった!
世界的に見た理学療法士の必要な人数と不足数
2019年、理学療法士が必要な人数は126,800人です。
で、今の理学療法士の人数は172,585人。
圧倒的に飽和状態ですね。
【資料2 理学療法士・作業療法士の需給推計を踏まえた今後の方向性について- 厚生労働省】によると、人口10万人に対して理学療法士の数を50~100人程度にしていきたいと見て取れる内容が書かれています。
日本の人口は1憶2,680万人ですから、人口10万人あたり126,800人いれば十分なはず。
明らかに過剰供給。
アメリカとイギリスは人口10万人に対して50~100人なので、このレベルと狙っているのかもしれません。
医学の先進国であるドイツでは人口10万人に対して150~200人ですけど、このままいくと2040年には人口10万人当たり278人が理学療法士というドイツ人もひっくり返るほどの割合になってきます。
明らかにキャパオーバー。
理学療法士の年収は大きな不安要素だ
理学療法士は金銭的な問題を長年抱えており、一般的なサラリーマンに比べて年主が低いというのは「理学療法士の年収の平均は407万円!転職とキャリアアップで年収500万円~1000万円を狙えることが判明!>>>」で紹介しています。
理学療法士はあまり稼げないんですよね。
当然、働く人の数が増えてきたら収入が減るのは目に見えています。
平均年収407万円は一般的なサラリーマン以下ですし、共働きは必須と言えます。
また、今後も上がっていく見込みはそこまで大きくないでしょう。
理学療法士は激務になる
理学療法士の需要は減ります。
結果的に、理学療法士の仕事はリハビリ業務から介護業務にシフトしていきます。
高齢者の介護は非常に激務です。
そして、その業務のほとんどが『みんながやりたくない』と思う仕事。
- トイレの世話
- 食事の世話
- 入浴お世話
いろいろな介護が必要になります。
それも毎日何人も。
そんな仕事を、理学療法士が請け負うようになってくるはずです。
- なぜなら、リハビリの仕事が無くなってくるから。
- なぜなら、介護士の人数は圧倒的に足りないから。
今のようにリハビリさえしておけばOK!というようにはならないでしょう。
と、こんな感じで理学療法士の将来性はお先真っ暗なんですよ。
このまま普通に何もせずのんびり過ごしているような理学療法士は生き残っていけないので、何か別のスキルを磨いていかなきゃいけないんですよ。
副業でもいいし、新し資格でもいいし、Youtubeでもいいでしょう。
もちろん、稼げそうな今転職して高い給料を確保しておくのも1つの手です。
理学療法士の仕事だけでは食っていけなくなることは間違いないと思います。
理学療法士は夢や目標を持てないのか?
将来性のない理学療法士は、夢や目標は持てないのでしょうか?
そんなことはありません、まだまだ生きる術は残っています。
夢や目標が何なのかによりますが、より具体的な目標を立てる事ができれば、それを目指して突っ走るだけです。
例えば私の今の夢と目標は2つずつあります。
- 老後は海沿いの有料老人ホームでのんびり過ごす
- 定年までに3,000万円貯める
- 家と土地を娘にあげる
- 50歳までに現場を退き、指導者に回る
- 理学療法士以外の収入の柱を作る
と、こんな感じ。
より具体的な夢と目標があれば、それに向かって今何をしなければならないのかが見えてきます。
何もしないのが一番悪いですよ。
まとめ:理学療法士は将来が約束されていない!
いまは理学療法士は比較的優遇されていますが、これからは国がなんらかの対策をしていかなければ大変なことになりそうです。
これからは理学療法士や作業療法士などのコメディカルが介護職として割り当てられていくかもしれません。
すでに理学療法士の働く場所が病院でなく介護施設にシフトチェンジされていますもんね。
私たちが理学療法士として生き残っていくためには、理学療法士の資格のみにしがみついていてはいけないということ。
もっと自分の将来を明確にしていかないと時代に取り残されてしまうかもしれませんよ!