そんな疑問にお答えします。
この記事を書いている人は高校生からアイスホッケー留学でカナダへ。同級生は元NHLでプレイ、友達がNHLで仕事してたりとアイスホッケーには他の人より詳しい人。
アイスホッケー人口
みなさん、世界で登録されているアイスホッケー人口をご存知ですか?世界アイスホッケー連盟によるとカナダとアメリカが単独トップを争う。世界でアイスホッケー選手として登録されている数字。
カナダがトップで約64万人。
アメリカが2位で56万人。
3番目はチェコ共和国で12万人。
日本は1万8千人で10位。
出典:Stastia
アイスホッケーの歴史
諸説あるが、競技としてルールが定めらたのが1877年。カナダのモントリオールにあるマギル大学で9人制としてスタート。ルールはフィールドホッケーとラグビーを組み合わせて考えられた。その後、ルール改正が行われ現在の6人制になる。
アイスホッケーの基本ルール
参加人数
氷上でプレイする選手は6人。
フォーワード:3人(レフトウイング、センター、ライトウイング)
ディフェンス:2人(レフトとライト)
ゴールキーパー:1人
ベンチ入りできる選手は
NHLだと20人(選手18人とゴールキーパー2人)
IIHFだと22人(選手20人とゴールキーパー2人)。
試合時間
1ピリオド20分で戦い、合計3ピリオドまで。
第1ピリオドの後と第2ピリオドの後に15分の休憩がある。
第1ピリオド | 20分 |
休憩 | 15分 |
第2ピリオド | 20分 |
休憩 | 15分 |
第3ピリオド | 20分 |
レフリー
4名。主審が2名(腕にオレンジのラインあり)。ラインズマンが2名。
選手交代
交代は試合中も自由にできる。
リンクの名称
基本ルールを理解するために知っておきたいリンクに書かれたラインと名称。
ゴールクリース
ゴールキーパーの神聖な場所。IIHFのルールだとこの中にいるキーパーにはさわれません。
フェイス・オフサークル
試合が途中でストップするとここでパックが落とされて、2人でパックを取り合う。
センターアイス フェイス・オフサークル
ここからゲームがスタート。レフリーがパックを落として誰が最初に取るのか競い合う。
センターライン
ゲームがスタートする際に使われるセンターライン。
ニュートラルゾーンフェイス・オフサークル
オフサイドでゲームが一旦止まったらここからスタート。
ブルーライン
オフサイドがかかったライン。
ゴールライン
ゴールネットにあるこの線を越せば、ゴール。1得点入る。
アイスホッケーのルール比較
国際アイスホッケー連盟(IIHF: International Ice Hockey Federation)と北米のプロリーグ、ナショナルホッケーリーグ(NHL: National Hockey League)はルールに違いがある。5つの大きな違いはこんな感じ。他にも細かい違いがあるがここでは割愛。
ルール | IIHF | NHL |
ユニフォームを着た登録選手 | 最大20人の選手+ゴールキーパーは2名まで。 | 最大18人の選手+ゴールキーパーは2名まで。 |
リンクの大きさ | 約61メートル x 約30メール。約4メートル幅が大きい。 | 約61メートル x 約26メール。 |
スティックのブレード | ブレードのカーブは最大1.5センチまで。 | ブレードのカーブは最大1.9センチまで。 |
ヘルメットのバイザー | 1974年12月31日以降に生まれた選手は全て着用しなければならない。 | 実績が25試合以下の選手は着用義務あり。 |
ゴールクリース | ゴールクリース内に選手が入るとゲームがストップ。 | ゴールキーパーの邪魔にならなければクリース内に入れる。 |
アイスホッケーの防具
アイスホッケーは氷上の格闘技!ボディーチェックでぶつかり合うには特別な防具が必要。スケートは高級モデルだと約10万円もする。経済的な理由でアイスホッケーができないカナダ人も多い。
防具 | コメント |
ヘルメット | 少年たちはフルフェイスのヘルメットで顔も守るようにルールで決められている。大学生ぐらいになるとバイザーかヘルメットだけを着用することが可能。 |
マウスピース | 体がぶつかり合い舌を噛まないように。 |
ショルダーパッド | 肩と胸の一部を覆ったプロテクター |
エルボーパッド | スケボーで見るようなアノ肘を守る防具。スケボーと比べると少し覆う部分が大きい。 |
グローブ | スティックが握りやすいモノがベスト。 |
ホッケーパンツ | 独特のスタイル。半ズボンみたいで廻りはプラスチック素材とフォームで覆われている。 |
レガース(シンガード) | すねあて。弁慶の泣き所を守ります。 |
スケート | 消耗品。ブレーとはしっかり研がないとエッジが効かなくなる。 |
スティック | これも消耗品。最近は色々な素材があり、多種多様。 |
NHL (National Hockey League)
アメリカのプロリーグ。ナショナルホッケーリーグ(別名:NHL)は世界のトッププレーヤーが集まったアイスホッケーリーグ。アメリカとカナダで合計31チーム所属。イーストとウエストカンファレンスに分けられ、その中に2つのディビジョンがある。最近、カナダのウィニペグ(人口:約70万)にチームが増えて、カナダのチームは7つ。24チームがアメリカ。カナダのGDPはアメリカの約9%なので、チーム数ではカナダが健闘しています。
カナダのアイスホッケー
カナダの国技
冬のスポーツはアイスホッケー。夏のスポーツはラクロス。カナダ人はスティックを持ったスポーツが好きみたいですね。冬の長いカナダは湖が凍り、屋外リンク、スケート場の数が多いため、氷上のスポーツに馴染みがある。日本の少年野球とサッカーと同じレベル。マイナーホッケーの層も厚い。
アメリカのアイスホッケー
北部でしかやることがないスポーツがナショナルホッケーリーグの影響で一気に全米で認知と影響力を得た。アメリカには24ものナショナルホッケーリーグのチームがある。アメフト、野球、バスケの次に有名なスポーツ。
日本リーグ
1966年に5つのチームでスタート。しかし、スポーツ人口と世間の興味が少なく2004年になくなる。現在はアジアリーグで日本から4チームが参戦。少子化が進む中、これから急激に伸びることはないと思います。今までの経緯をみてみるとジリ貧。
日光アイスバックス
日本製紙クレインズ
王子イーグルス
東北フリーブレイズ
ヨーロッパのアイスホッケー
ヨーロッパのアイスホッケー人口はチェコ共和国(約12万人)、ロシア(約11万人)、フィンランド(約7万3千人)、スウェーデン(約6万3千人)、スイス(約2万5千人)、フランス(約2万2千人)、ドイツ(約2万1千人)、その次に日本(約1万9千人)です。ヨーロッパには7カ国がトップ10に入っています。アメリカの次に大きい市場。
オリンピック
ルールはIIHF(世界アイスホッケー連盟)を採用している。国同士の熱い戦い。上位はアメリカとカナダ。ブロンズはフィンランドが2大会とりました。なぜか2014年にスイスがブロンズ。。。
過去3大会での成績はこちら。
ピョンチャン(2018年)
ゴールド:アメリカ
シルバー:カナダ
ブロンズ:フィンランド
ソチ(2014年)
ゴールド:カナダ
シルバー:アメリカ
ブロンズ:スイス
バンクーバー(2010年)
ゴールド:カナダ
シルバー:アメリカ
ブロンズ:フィンランド
アイスホッケー女子
アイスホッケー女子の人口は約1千5百人前後*。リーグ戦は日本アイスホッケー連盟が2012年より開催。2018年は全13チームで第7回日本女子アイスホッケーリーグを戦う。
Daishin B
ボルテックス札幌アイスホッケークラブ
八戸レッズ
大東開発ネクサス
帯広レディース
札幌インフィニティーズ
道路建設ペリグリン
釧路ベアーズ
高須クリニック御影グレッズ
Daishin
SEIBUプリンセスラビッツ
TOYOTA
CYGNUS(トヨタシグナス)
*出典:ウィキペディア 2014年のアイスホッケー女子人口
スマイルジャパンの愛称で活躍しているアイスホッケー日本代表女子。国際アイスホッケー連盟のランキングは現在8位(2018年現在)
アイスホッケーの映画
アイスホッケーを題材にした映画は幾つかあります。洋画が多いがスマイル 聖夜の奇跡は邦画。
スラップ・ショット(Slap Shot)
飛べないアヒル(The Mighty Ducks)
ミラクル(Miracle)
栄光のエンブレム(Youngblood)
スラップ・ショット 2(Slap Shot 2)
ミステリー、アラスカ(Mystery, Alaska)
俺たち喧嘩スケーター(Goon)
飛べないアヒル 2(D2: The Mighty Ducks)
The Rocket(日本公開未定)
スマイル 聖夜の奇跡(邦画)