ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

7月のクリスマス

2019-10-17 | わたしの好きなもの
1964年頃の合衆国5セント切手のデザインはヤドリギ
 
 
 
 
 
 
 
 
10月17日からたった(!)70日でクリスマス!とほくそ笑むわたし。 クリスマス(マイナス過度の商業主義)が好きなので、毎年7月からその年のクリスマスの、家族へプレゼントしたいキルトや手芸作品や洋裁のプロジェクトを始める。 夏に始めないと、ちらほらとクリスマス気分の現れる晩秋からではとても19人分の完成は間に合わない。 よく言う”Christmas in July"である。
 
 
この7月のクリスマスという言い方の発祥は様々である。 オーストラリアでは7月が真冬なのでその月に祝うようになった、アメリカで7月から始まるガールズ・キャンプでキャンプ中行事としてクリスマスを祝うような催しをした、 あるいは商人のマーケティング手法のひとつとして、など諸説ある。 又、あのゲーテの悲恋な「若きウェルテルの悩み」から、フランスでオペラが創作されて、その中でクリスマスに備えて子供達がクリスマスキャロル曲の練習をする箇所があり、作品中の主人公が「7月にクリスマスの曲を子供達が歌う練習をすると、季節が早まる(気がする)」と言うことから、という説もある。 諸説は諸説であるが、私は単に楽しいから、7月から始めるクリスマス準備である。ことしはこのブログで、合衆国やヨーロッパなどでの古くからあるクリスマスシーズンの習慣や伝承や伝統について、今からクリスマスまで、週に1,2回ほどで書いていきたい。それではクリスマスにはつきものの、まずはMistletoe(ヤドリギ )について。
 
 
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クリスマスは伝承と愛の大切な遺産である。 善意と愛情の象徴として、Mistletoeヤドリギは、ろうそくの光、クリスマスキャロルの溢れんばかりのクリスマスの季節に、分かち合いや与えることの特別な意味を持っている。

 

異教の時代に、ケルト文化圏のガウル、ブリテン、ドイツの宗教ドルイド教の司祭たちはそのすべての信者にヤドリギの小枝を配布した。 この神秘的な植物を戸口にぶら下げると、くる年を通しての健康と幸運の祝福を享受すると言われている。

 

そして多くの人々が知っている、その時期ヤドリギの下がった戸口でキスをする習慣はスカンジナビア神話に起源があると言う。 愛と美の女神が、その枝の下に立つすべての人にキスをすると信じられていた。 その習慣は、やがて18世紀のヴァージニアにももたらされ、今日、ヤドリギの小枝の下でキスを交換することは、クリスマスと愛の喜びを味わうこととなった。

 

植物としてのMistletoeは、単に飾る物で、その有毒性のために、決して食したり、齧ったりしてはならない。ヨーロッパではヤドリギに抗ガン性が約束されるかもしれないと、収穫して研究が進められている。

 

 

  

ヨーロピアンまたは通常Mistletoeとしてクリスマス頃に売られるヤドリギ

ces.ncsu.edu

アメリカヤドリギは樫の木に寄生するものを使用することが多い。

 

ホビーロビーやマイケルズのような手芸・工芸・布地店には、造花売り場が広くあり、この季節ヤドリギの造花も売られている。それを使って戸口の上に吊るしておいたり、クリスマス飾りの一つとして使うのも楽しいかもしれない。

 

 

 

 

 


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