ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

ロビーという少年

2020-02-28 | アメリカ事情

ロビーとおかあさん

 

 

 

「この仔が天国に行く間、僕が抱いていてもいい?僕は愛されないということがどういうことなのか、よく知っているから。」:養子になった息子ロビーは、安楽死させねばならない犬に今寄り添っている。

 

「そうね、今日は思ったようには事が運ばず、手厳しい状況の元で、人生の最上のレッスンを学ぶには最適な日とはいえないけれど。」

 

バフィーは今日、歯をきれいにして悪い歯を除去する予定だったが、マック獣医は麻酔をかける前に事前検査結果を見る必要があると感じた。彼女は正しかった。バフィーは進行した腎不全の兆候を示していて、到底麻酔は選択肢にはなく、家族として、最も親切で最も愛情のあることは、バフィーが生きる意欲を失い、飲食をやめる前に彼女を逝かせることだと判断していた。

 

息子ロビーをこの決断から除外することや、彼がこの厳しい状況経過を見届ける一人になることを許可しないことは夢にも思わなかったので、母親の私はすぐに学校へ、ロビーを迎えに行った。その途中で彼は、バフィーが天国に行くまで自分は抱きしめていたいと言った。そしてもちろん、私は彼にその名誉を与えた。家に帰る途中、彼が年取った動物の世話をすることの重要性を理解してくれ、その動物が決して苦しむことがないようにするのを手伝ってくれることを、とても誇りに思っていると話した。そしてロビーはこう言った...

 

(そしてご存知の無い方のために、説明すると、ロビーは長年の(親による)虐待と育児怠慢によって里親制度に入り、養子縁組をしたのである。)

 

「愛されず、世話をされずが、どういう気持ちにさせるか、僕はしっているよ。僕は、自分の飼う動物がそのように愛されていないと感じることは望まない。僕の愛し、世話をする動物たちが天国に行くとき、僕たちにとっては、ただただ悲しいことだけど、彼らにとっては幸せな日だよ。僕を誇りに思ってくれてありがとう、ママは大丈夫?」

 

 

バフィーを膝に看取るロビー。

 

私たちの物語がどんどんSNSで共有されるにつれて、もうちょっと説明の文脈を追加し、私の息子の心をより深くご理解いただけるようその必要があると感じる。私たちは、シニア犬を引き取る。ロビーは年老いた犬を引き取り、その世話をすることを喜んでいる。施設が世話する動物が年を取ればとるほど、引き取られていく可能性は低くなる。ロビーはそのことを身を持って知っているのだ。

 

ロビーが私たちに言ったことがある。「おかあさんたちが望んでいたのが赤ん坊だったら、僕を一度も欲しいとは思わなかったでしょう」と。 私たちがシニア犬と呼んでいるのとほぼ同じように。ロビーは何度か私に、言う。「おかあさんたちは只この二年間しか僕のことを知らないけれど、そんなことには関係なく、僕を永遠に愛しているのよくわかっているよ。僕を永遠にずっと続けて愛してくれていることを。」

 

はい、私はこの子が世界で一番クールな息子だと思っている。

 

 

 

後記:頑張って日本!頑張って世界!


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2 コメント

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おはようございます。 (kiriy)
2020-02-28 07:47:49
朝からロビー君の言葉にたくさん泣きました。お母さんの想いにもジーンとしました。
いつも素敵なお話をありがとうございます。
(バフィーの事は悲しい事ですが(/_;))
kiriy様 (ままちゃん)
2020-03-06 02:09:33
コメントありがとうございます。

アメリカは養子縁組が盛んですが、ロビーのように何回も別の里親にまるでたらい回しのように出される子供もたくさんいます。ロビーはこの新しい御両親の許で養子として過ごせることになり、幸いなことでした。あのアップル社共同設立者のひとり、スティーヴ・ジョブス氏も養子として育てられています。

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