こんばんは!
サイファ・キネシオロジーMASUMIです。
ながいこと夏休みをいただいておりましたが、元気に営業を再開しております。
実は、お休み中に子宮筋腫と子宮腺筋症の治療を受けていました。
簡単に経緯を書くと・・・
26歳の時に子宮腺筋症と診断され、今から3,4年前に6㎝程度の大きさの子宮筋腫も出来ていることが分かりました。
そして、昨年2018年7月には子宮筋腫が10㎝以上になっていることが分かりました。
わたしは20代の頃から、月経が重く、量も多く、毎回痛み止めを飲んでやり過ごしていました。
痛み止めは、酷い時には1回に飲む量の2倍の量を飲むこともありました・・・
(このような薬の飲み方は、身体にはよくありません。決してマネしないように。)
出血量も半端なかったです。
(トイレで流血の様子をみているだけで、倒れそうになるくらい・・・)
当然、毎月貧血でフラフラになっていました。
それでも、26歳の時に伝えられた治療方法である手術やホルモン治療は嫌で、なんとか痛み止めと鉄剤で、体調をコントロールしていました。
40代に入った頃から、さらに出血量が増え、下腹部が大きくなってきたので、調べてみると筋腫があることが分かりました。
でもそのときは、まだ大きさが6㎝なので「経過観察」でいいと言われました。
(といっても、その後婦人科で子宮の状態をチェックすることはしていませんでした・・・。
今振り返ると、きちんと自分の身体を大事にしたかったですね。)
ところが、昨年の5月くらいから、毎日出血するようになり、貧血がひどく、体調もどんどん悪くなり、さすがにヤバイと思って、まちのクリニックを受診しました。
そして、詳細なMRI検査を受けて、紹介された先の大学病院で「子宮全摘」を言い渡されました。
わたしの場合は子宮が大きすぎるため、「手術は開腹でないと無理」ともいわれました。
でも、開腹手術によってうける身体のダメージというのは、父親のガンの手術でよく分かっていました。
わたしの今の身体状態で開腹手術を受けるのは、術後がかなりキツイと感じていたので、どうにか開腹手術しないで済む方法はないか模索していました。
(腹腔鏡下手術では子宮を摘出するのが困難なことは、素人の自分でも分かるくらいのおなかの大きさでした。
なんど妊婦と間違えられたことか・・・)
そのような中、知人の紹介により、子宮動脈塞栓術(UAE)という開腹しない治療法(手術)を知り、8/7に手術を受けてきました。
子宮動脈塞栓術(以下、UAEと記述)は、鼠径部からカテーテルを動脈内に挿入し、子宮動脈を塞栓物質によりふさぎ、筋腫や腺筋症の細胞への血流を遮り、細胞を壊死させ、症状を改善させる方法です。
(壊死した細胞は、その後体内に吸収されるため、筋腫や腺筋症の部分は小さくなります。子宮そのものは、別の動脈からも血液が運ばれているので大丈夫です。)
身体をほとんど切らない手術なので、開腹手術や腹腔鏡下手術と比べても身体への負荷が低く、術後の回復が早いです。
わたしの場合は、もともとの子宮がとても大きかったので長めの4泊5日の入院になりましたが、一般的に数日(3日~5日)の入院で済み、事務仕事の場合は手術後1週間で社会復帰が可能とされています。
(病院によっては、1泊2日の入院で済むところもあるようです)
2014年からはエンボスフィアという塞栓物質を使う場合、健康保険の適用にもなっています。
適用条件は、
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閉経前の有症状子宮筋腫または子宮腺筋症で過去に内科的治療、ホルモン治療、または筋腫核出術までの外科治療を受けたことのある患者様で、現在次ぎのうちいずれかの症状を有する方。
1.多量の月経時出血とこれによる貧血症状、または月経時の痛み。
2.慢性の骨盤部、背中または下肢の痛み。
3.膀胱または他の尿路系の圧迫による症状(尿がちかいなど)。
ただし、将来妊娠を希望される患者様に対しては、UAE後の子宮内膜の萎縮や癒着、長期にわたるムコイド帯下の問題があり、原則適応外です。
現在ホルモン治療(スプレキュワ、リュープリンなど)を受けている患者様に対しては、治療を中止し3ヵ月後にUAEを行うことが望ましいでしょう。
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(私の入院先、山近記念総合病院・山近記念クリニックのWEBより)
となっています。
UAEを受けた有名人としては、ライス元国務長官、柴田理恵さん、大島美幸さんなど・・・
ほかにもたくさんいらっしゃるようです。
(大島さんは、UAE後に妊娠・出産していらっしゃいます。)
ただしUAEは、開腹手術に比べると歴史が浅く、
・治療効果が安定していない。
・術後に下腹部痛や発熱することがある。
(私の場合は手術前から手術後まで硬膜外麻酔をうけて、痛みは感じませんでした。生理痛の方がよっぽどつらい(笑)。発熱も坐剤でコントロールできる範囲でした。)
・手術療法に比べて、症状改善に時間がかかる。(子宮や筋腫を取ってしまう場合は、すぐに症状はなくなりますが、UAEでは細胞を壊死させるので、半年ほどかけて子宮が小さくなります。)
・手術後閉経することがある。(特に更年期に近い年齢だと確率が高いようです。)
などの指摘があります。
(佐藤孝道、石田友彦著「よくわかる最新医学 子宮筋腫」より、
カッコ内はわたしのコメントです。)
わたしのように医師に「子宮全摘しかない」と言われている方や、子宮筋腫や子宮腺筋症の症状で困っている方で「身体を切る手術」に抵抗がある方は、ぜひ一度「子宮動脈塞栓術(UAE)」も検討してみてください。
UAEを行っている病院は限られているので、
UAEを行っていない病院で受診した場合は
私のように「子宮全摘しかない」と言われることが多いようです。
その場合も焦らず、UAEを行っている病院を受診してみてください。
もちろん子宮を取ってしまえば、その後は再発や子宮がんの心配はなくなるので全摘するメリットもありますが、
UAEは手術による身体の負担が軽いので、その点の不安があったり、子宮摘出に抵抗がある場合にはお勧めだと思います。
ブログを読むと子育てや介護等で長期入院が難しい方などもUAEを受けられているようです。
また、筋腫の数は手術の効果に影響しないので、
「筋腫の数が多くて核出手術は無理、全摘しかない」
と言われた方にもおススメな方法だそうです。
選択肢は多い方がいいに決まっています。
それぞれのメリット・デメリットをよく検討してから、決めることが重要
だと思います。
絶対UAEがおススメと思ってはいませんが、わたし自身はUAEを知らなければ、症状改善のために望まない全摘をするしかなかったので、「もしそういう方がいらしたらお知らせしたい」と思ってブログを書きました。
わたしはUAEを受けて、まだ1か月も経っていないので、治療効果はまだ実感できていませんが、手術自体は全然痛くも、怖くも、苦しくもありませんでした。
いちばん痛かったのは、硬膜外麻酔をするための局所麻酔の注射です。
点滴の針を刺すのより、ほんのちょっとだけ痛かったくらい・・・
痛いと有名な硬膜外麻酔は、局所麻酔が効いていたので、刺したのさえ全く分かりませんでした。
(UAEはテレビ室というX線撮影ができる特殊な部屋で受けたのですが、硬膜外麻酔は麻酔医がいる手術室で受けたので、その部屋の雰囲気は怖かったけど・・・(笑))
わたしのように子宮が大きくなりすぎると、
術後の痛みなどが長引いたり、
UAE手術適応外とされることもあるため、
あまり大きくなりすぎないうちにUAEを行う医師に相談する方がいいようです。
UAEについては、たくさん体験談のブログがあるので、どんなものか知りたい場合は探してみるといいかもしれません。
医療的な情報としては、いろいろな病院のWEBサイトに載っていますので、調べてみてください。
上で引用した書籍にも、情報が載っています。
とりあえず、情報のシェアと近況報告を兼ねて・・・
また、体験談を詳しくまとめて書きたいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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