山小舎の灯

花を中心としたブログ。
山小舎は想い出、そして今も憧れ。
信州の八ケ岳高原と、東京区部での撮影が殆どです。

【これは能登なのか?久留米なのか?】

2019-04-14 02:19:13 | 思うことども
 

今の時期、小さい丸い葉で小さい花を付ける躑躅は、キリシマツツジ、写真はホンキリシマのようです。
東京では、時として冬場にも花が見られる。季節外れのサツキなどと間違える人がいるけど、葉っぱはサツキよりも小さめで、形も丸っぽいのですよ。サツキは冬にはまず咲かないな。

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キリシマツツジって、ミヤマキリシマと九州のヤマツツジを掛け合わせて作られた園芸種。1650年くらいに江戸の染井村が発祥の地、染井村は造園家が多く住んだ所で、ほら、桜のソメイヨシノが作られたことでも有名ですよね。

その後、染井村の造園家は離散しちゃったのか、エドキリシマは能登と久留米に引き継がれちゃったみたい。
能登のホンキリシマはエドの流れをつないでいるけれど、久留米は独自にサタツツジなどとの交配を進めて、300種もの新たなクルメツツジ群を形成しました。

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このホンキリシマは能登か?久留米か?多分クルメツツジの方でしょうな。
なお、クルメツツジという品種はなく、久留米で作られた躑躅の総称なんです。