庭が4つある家の配置

新年ではありますが、すっかり冬です。

なのでガーデニングはお休み中。

お休み中ではありますが、来年は庭をどうしようかな?

みたいなことはちょいちょい考えたりします。

例えば「家の北側は悩みどころだなぁ。」とか…。

 

というのも我が家の北側には砂利敷きにサカキを植えてるだけなんですが、

もう少し北側もスペースを取れば花木で遊べたかなぁとか思ったりするのです。。。

でもスペースの問題もありますからね。

北側にスペースを割くなんて、もったいなさ過ぎますし。。。

 

というわけで今日は、限られた敷地スペースでも、

ちょっとした工夫で遊べる素敵な庭になる、

かなり思い切った家屋の配置方法についての話です。

 

普通は常識として南側に庭を造りますよね

ところで、家を新築するにあたって、

まずは土地を購入すると思います。

土地を購入したら、車の駐車スペースや庭の位置を考えて、

敷地のどこに家屋を建てるかを考えます。

例えば、こんな東西に長い南道路の長方形の土地があったとしたら、

南側を庭のためにあけて、敷地の北側に家を配置すると思います。

多分、こんな感じが一般的かと。(車は二台を想定)

南側と西側に少しスペースがありますので、

南側にメインの庭が来て西側は物置とかでしょうか。

玄関は南西寄りのどこかに配置すればOKでしょう。

まあ、非常に一般的な配置図ではありますが、

これで十分に楽しい新築ライフが送れることでしょうし、

工夫の余地はあまり残ってないだろうとさえ思います。

 

敷地の真ん中に家屋を配置すると・・・

ところがですね、画期的な方法がありまして。

なんと、家屋を土地の真ん中に配置するという方法。

それがこれ!

敷地の中心に、四辺に対して斜めに家屋を配置する方法です。

中心に配置するといっても下のように四辺に沿って配置すると、

南北の長細いスペースは使えそうで使えない、

いわゆるデッドスペースになってしまうので、ダメなんです。

でも少し傾けるだけで、東西南北にまとまった面積が取れるようになるのです。

具体的には、こんな感じの用途割りになるかなっと。

「広い庭がドーンとある方がいいよ!」って思う人も多いと思うんですが、

でも、これはこれで多くのメリットがあるのです。

 

ガーデニング好きな人には好環境!

まず一番大きなメリットは庭が4つあるということで、

それぞれ庭のテイストを変えることが可能という点です。

これはガーデニングが好きな人は大きなメリットです。

花木にはそれぞれ個性が合って、

太陽がカンカンにあたる日なたが好きな花木もあれば、

日陰を好む花木もありますし、

その中間の半日陰を好む花木もあるのです。

 

実際、家の東西は半日陰になりますからね。

結果として全てのタイプの花木を植えることができます。

 

東西南北の窓から素敵な景色&ローコスト

それぞれの庭に、それぞれの環境を好む花木を植えると、

家のすべての窓から見える景色が素敵になります。

 

しかも、南側のLDKから見える庭は洋風庭園

北側の和室から見える庭は和風庭園

なんてこともできてしまうのです。

我が家のように南に大きな庭がある一般的な家屋の配置では、

家の南側の窓から見える景色は良いけれども、

残りの3方向はそれほどでもないかもしれません。

 

でも、斜め中央に家屋を配置するだけで東西南北の窓から、

その部屋に相応しい素敵な庭を眺めることができるのです。

しかも、コンパクトサイズの庭なので、

和風庭園といっても小規模な坪庭で済みますし、

またはカクレミノとかモミジとか、

適当に和風の木を数本植えるだけで形になりますので、

ローコストかつDIYで格好良い庭を作ることも可能です。

 

家の陰で目隠しにもなる&やっぱりローコスト

他にもメリットがあります。

家が傾いているおかげで、隣家からの目線を遮ることも可能です。

赤い矢印が隣家からの目線としますと、

車や物置だけでなく家屋の傾きによる影にも隠れますから、

赤枠で囲った部分は「囲まれ感」のあるスペースとなります。

とくに上図の北側は物置と家屋の陰になるので、

お風呂から直接庭に出られるバスコートに採用しやすいですね。

とはいえバスコートにするなら目隠しフェンスは必要ですが、

狭い分だけフェンスの費用も少なくて済みます

目隠しフェンスって意外に高いんです。

ローコストに少し囲っただけで、

簡単に絵になるプライベート空間ができてしまうのは、

かなり魅力的です。

 

各部屋が庭と関連性を持つメリット

あと、個人的に、これが一番大きなメリットだと思うのが間取りへの影響です。

東西南北の各「庭」と、各部屋とが関連性を持つので間取りの幅が広がります。

 

一般的な家では、LDKとくにリビングと庭を関連付けて間取りを組むことが多いと思います。

もちろん我が家もそうなんですが、

リビングから庭に出ることができる導線を考えてますから、

当然リビングには掃き出し窓があります。(テラスドアでもいいんですが)

でも、東西南北に庭があると、

庭に面したすべての部屋が庭と関係を持つことになりますから、

例えば、普段は使わない客間も掃き出し窓を付けて、

庭に出るためのワクワクする楽しい部屋にすることもできます。

パントリーに勝手口を付けて庭にある物置への導線を考えても面白いですよね。

 

前述のバスコートなども浴室と庭を関連付けた成果物です。

こうして、庭も込みで間取りを考えることができるので、

家づくり自体も楽しくなりますよね。

 

狭く囲ったほうが管理がしやすい

あと、広い庭だと管理が大変だと思いますが、

狭く囲うと管理がしやすいというメリットもあります。

 

そもそも広くないので心理的に管理しやすく見えて、

草むしりなど庭の整備のモチベーションが下がりにくいです。

広い庭だと草むしりとかする前から「うぇ~」って嫌気がさしちゃいますし。。。苦笑

広い庭の場合、一部だけ綺麗で残りが雑草だらけの状態で作業を次回に持ち越すと、

次回まで見た目も悪いし全部終わるまで気分的にスッキリしません。

でも狭い庭なら、「今日は南の庭を整備して、

来週は東の庭を整備しよう」って感じで分ければ、

気持ち悪さを持ち越さず、都度、爽快感を感じられます。笑

 

というわけで、敷地への家屋の配置も少し工夫するだけで、

こんなメリットもあるというお話でした。

実際問題として真似しようとしても、勇気のいる配置ではありますが、

5軒目の家を建てる機会があったらやってみよかな~。笑

以上、ご参考になれば幸いです!

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