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接種した?それともまだ接種できない!インフルワクチン供給について

 
この記事を書いている人 - WRITER -
1974年生まれ。2000年三重大学医学部卒業。三重県松阪市で内科クリニックを10年前からしています。診療所に併設して有料老人ホーム、認知症対応型グループホームもあり、自宅生活の方も含め在宅医療も行っています。 また、インスタグラムでフォロワー1万人超のアカウントを2つ運営するインスタグラマーでもあります。 地域のかかりつけ医として気軽になんでも相談してください。医療と介護の両面から一緒に考えます。
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最近、毎日数件「インフルエンザワクチンが打てますか?」というお問い合わせの電話が医院にかかってきます。

「よその医院では予約を締め切られた」「在庫がなく打ってもらえない」などの理由が多いです。

 

インフルエンザワクチンはこれからも供給されます

今年は昨年までと異なり、インフルエンザワクチンの供給が早くなりました。

最終供給が12月上旬の予定です。

厚生労働省のHPより引用

https://www.mhlw.go.jp/content/000687173.pdf

 

院長
昨年までは1月に最終供給分がありましたが、その頃では遅いですね!

 

ワクチンの供給量も昨年比12%増で生産予定です。

今年は新型コロナウイルス感染症対策もあり、インフルエンザワクチンは昨年より12%も多く作られる予定です。

院長
4価ワクチンに変更された平成27年以降で最大の約3,322万本(最大約6,650万人分)を確保できる見込みとのことです。

 

しかし、ワクチンは作るのに時間がかかります。

出典:ワクチンの基礎2019

 

ワクチンは、ウイルスや細菌などを実際に培養して生産されるため、また、多くの人が接種することから極めて多くの生産本数が必要なため、一般の医薬品に比べて、生産に多くの時間を要します

また、冷蔵で保存しなければならない製品が多く、有効期間が短いことなど、流通にも十分な配慮が必要です。

 

インフルエンザワクチンの在庫が医療機関によって異なるのはなぜ?

実はワクチンをどの医療機関にどれだけ供給するかを実質的に決めているのは国ではありません。

薬の『卸業者』です。

卸業者は前年にワクチンを卸した医療機関としか基本的に取引しません。

前年にワクチンをたくさん供給した医療機関は“お得意さま”となります。

そのため今年のワクチンの在庫も多く優先的に確保してもらえます。

逆にこれまでの実績がない医療機関には基本的にワクチンは供給されません。

院長
新規開業した医療機関には例外的に多少確保してもらえますが、量は期待できません。

 

インフルエンザワクチンを打ちたい人はもう少し待ちましょう

医療機関には昨年注文分は入荷しますが、10月初めにいきなり全量入荷するわけではありません。

卸業者に入荷した分を各医療機関に割り振って届けるので、何回にも分けて届きます。

今年は新型コロナの関係で例年はインフルエンザワクチンを接種しなかった人が、打ちにいっていると思います。

しかし、なにがあってもワクチンを打たない人達も少なからずいます。

毎年、供給量は必ず接種量を上回る量が供給されています。

 

院長
ワクチンを打つ人が少ないと国もワクチン製造の量を減らしてしまいます。

 

予約を締め切った医療機関では接種できませんが、予約をしていない所であれば入荷のタイミングで接種できるかと思います。

接種を希望しているが、打つことができない場合はこまめに電話等で入荷状況を確認してみましょう。

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