Sabai Dee Mai Krab ?

微笑みの国タイランドから気ままに、思いつくままにトラベルアドバイザーが綴っていきます。

丁度1年前・・・

2021-08-17 20:28:00 | 旅行
サワディー・クラップ

丁度1年前、「出口の見えないタイの旅行業界」と言うタイトルで書いてました。
あの時は遅くても2021年の3月、4月には?って思っていたのですが、
そんな予想も大きく外れてこの8月の時点でも全く出口が見えてきません。

タイの旅行業界は壊滅。
外資のラウンドオペレーターの殆どは撤退してしまいました。
先が見えずに丸1年半、観光客がいない状況で会社を維持するなど不可能なことは誰でも想像ができる事でしょう。

7月1日からプーケット・サンドボックス、
7月15日からサムイ・プラスと言う旅行プロモーションをタイ政府観光庁は打ち出し、
海外からの渡航客を受け入れ始めました。

欧米からは観光客が入っていますが、
日本人観光客?となると皆無に等しいでしょう。
(正確には把握していませんが)

COVID-19に関係ない2019年まででもプーケットやサムイに訪れる日本人観光客はごく僅か。
いくらプロモーションとは言え「14日間プーケットから出れない」と言う条件下ではなかなか日本人観光客は難しいですよね。
それだけではなく14日間以上の休みをとって海外に?
これだけ纏めて休みを取れる方は日本人には・・・

観光立国タイなのだから、
世界中のニーズに合わせたプロモーションを打ち出して欲しいものですよね。

いくらプロモーションを打ち出しても、
廃墟に近い街を一気に復活させるには相当な資金が必要。
それをタイ政府が資金援助するか?と言うとそうではない。

するとプーケットやサムイを訪れた観光客の目にはどのように映るのだろうか?
世界中の料理が集まっていると言われているタイなのに、
満足にタイ料理のレストランもオープンしているのは疎ら。
マッサージやスパも疎ら・・・。
それではタイの魅力は半減どころか?

当然、今渡航してきている海外からの観光客は初めての方など皆無だろう。(想像ではあるが)
リピーターは予想はしてきてもやはり幻滅する事だろう。

何事にも準備期間は必要。
それをタイ政府は分かっているのだろうか?

タイの旅行業界の復活はいつになるのだろう。

去年の今頃は?

2021-08-03 10:30:00 | 日記

サワディー・クラップ

去年の今頃、タイは約2ヶ月の「国内感染者ゼロ」が続いていました。それにより旅行業も再開可能か?と微かな希望を持っていました。

しかし、現実は?

2021年1月には旅行者の制限の緩和などが噂されていたのは何だったのか?様々な施策を検討しながらも結果的には負のスパイラルに突入していった。

空路の規制を厳しくして海外からの感染をしていても、陸路の管理が杜撰なため密入国、不法入国、賄賂入国などは止まらなかった。

それに拍車をかけたのが隣国ミャンマーのクーデター。タイの西側はミャンマーと接している。数カ所の国境はあるけれど、密入国しようと思えば手段方法はいくらでもある。ミャンマーの国情を考えると逃げ出したい気持ちは解らないでもない。

タイの大手工場では工員不足なためミャンマーやカンボジアから人材を調達している。その入国に関するチェック機能も甘かったのだろう。今でもその甘さは続いてる。小さな火種が大火を生んでしまったのだ。

去年の今頃は「あと少しの我慢で・・・」と微かな希望を持っていたが、それも儚い夢と消え、しかもあと1年は覚悟しなければならない?個別に営業努力して解決できる問題ではない。旅行業に限らず規制を受けている飲食業やマッサージ店など、再開を夢見て家賃や従業員に給与を払いながら耐えている経営者は星の数ほどいる。

閉業してしまえば簡単なことなのだが、スタッフの事を考えると簡単には閉業の決断は出来ない。自問自答の日々はまだまだ続きそうだ。

今、これを書いていてもまとまりのない内容。そんな自分自身に苛立つから記事も書かなくなっていく。それで良いとは思っていないのだが・・・


身近に感染者が

2021-07-24 16:42:00 | 日記
サワディー・クラップ

遂に身近に感染者が出てしまいました。

姪っ子の義母です。
今のところ無症状陽性ですが、
姪っ子の娘2人が濃厚接触しているため心配です。

一応、抗原検査は2人とも行い陰性。
明後日にもう一度検査させますが、
センシンレン(穿心蓮)が我が家にあるので、
煮出して飲ませるように姪っ子に渡しました。

ファータラーイジョーンが手に入りにくくなってるバンコクなので、
センシンレンが我が家にあって良かったと思っています。

小学生(9歳と7歳)で隔離されるのは可哀想なので出来ることは全てやってあげたいので。

感染が拡大しているタイですが、
気を付けている方と全く気にしていない方、
ワクチン接種したからとマスクしない方、
そのワクチン接種者でマスク無しで感染したのが姪っ子の義母です。

このような方がいる限り感染拡大は抑えきらないでしょうね。

バンコクでは医療崩壊寸前まで来てます。
入院待機の感染者も多数います。
路上死も数名出ています。

感染しないように自己防衛を心がけ、
更に他人にうつさない、うつされない対策を講じるしかありません。

極力、人と会わない、
人混みに行かない、
人を家に呼ばない、
もう暫くは自分に厳しく気を付けていきたいと再認識しているところです。

#ワクチン接種後の感染 #COVID-19 #タイ #濃厚接触

2021年も後半に入り

2021-07-23 11:12:00 | 日記
サワディー・クラップ

2021年も半分を過ぎオリンピックも始まってしまったのですね。
旅行業界の話をすると愚痴と溜息しか出ません。
2020年3月から一般の観光客は激減、
現地旅行会社を利用する方など限りなくゼロに近い状況が続いています。
多分、いや間違いなく年内も確実に今の状況が続くでしょう。

普通に考えたら1年以上売上がない会社が存続する事は極めて困難です。
2年となれば・・・

休業届けを出している旅行会社もありますが、
いざ再開となった時に元のスタッフや旅行業経験者がすぐに揃うのか?
それを考えると苦しくても何とか他の仕事をしながらでもスタッフをキープするしかない。

当然、「そんな事までして会社に残りたくない」と辞めていったスタッフもいますが、
再開時に呼び戻せるかと言うと?
まずは残ったスタッフを優先で仕事を回していくことが最優先。
すぐに元の状態に戻るとは思っていないので、
辞めていったスタッフが仕事に戻りたいと言っても、
戻れるのは再開後さらに1年経過した頃からになるでしょうね。

絶望感に苛まれるのは仕方がないですよね。
私は1995年に阪神淡路大震災で売上の98%の未回収(実質回収不能)を経験しており、
しかもその後1年間はやはり売上は通常期の10%程度。
その時には取引先などで多くの死者を見てきたので、
その時の悲しみ、悔しさに比べるとまだ耐えられる状況。

しかし、タイ人スタッフにそれを理解させようとも思わないし、
理解して欲しいとも思っていません。
自分がこの苦境をどのように対応していくか?
1人で苦しむのか?
皆で協力して耐え抜いていくのか?
人それぞれで仕方がありません。

企業にとって人材は宝です、財産です。
その人材は企業に対し親なのだから・・・
親子のような扶養義務を押し付けてもらっては困ります。

幸に弊社は最初から「自分の給与分は自分で稼ぎ出せ」を雇用前から話をしています。
内勤で売上に直接関与しないスタッフにも、
最良のサポートをすることによって売上に貢献していることは理解させてきてました。
今残っているのは創業当時のスタッフばかりです。

今、自分に何ができるか?
今、自分は何をしなければならないか?
みんなで協力して何をしていくのか?
それを考えられるスタッフが残っています。
幸にも2月から始めたテイクアウェイ、デリバリー専門の飲食が軌道に乗っています。

彼らが頑張っているから、
私は他の仕事で売上て彼らをサポートしていく、
それが私の仕事であり旅行会社を存続させる原動力でもあります。

早期終息を勿論切に願っています。
しかし、冷静に考えてワクチン接種が進んでいても終息には程遠い状況だと判断して、
あと最低6ヶ月耐える覚悟は必要と思っている毎日が続きます。

出口の見えないタイの旅行業界

2020-08-17 11:58:00 | 日記
サワディー・クラップ

先日「タイは年内(2020年)に観光客の受け入れを行うことはないだろうから、観光業界は最悪のケースに備えなければならない」と言う声明が報道されました。

https://www.bangkokpost.com/business/1968539/tct-prepare-for-worst-case-scenario

タイの旅行業界は壊滅的です。

まず最初に倒産や閉業に追い込まれるのは旅行会社でしょう。
観光客がタイに来たくても来れない、海外に観光客が行きたくても出られない。
航空券手配も無い。
ホテル予約も無い。
ツアー予約、アテンドも無い。

旅行会社の全ての収益手段が絶たれてしまっています。

その為のタイ政府の援助や対策などは打ち出されていません。

リピーターの方は自分で様々な手配が出来る方も多い事でしょう。
例えば日本からの航空券手配はネットで簡単に予約が出来ます。
ホテル予約も日本語で簡単に予約が出来ます。
到着後も空港からホテルはリピーターの方なら何とかなるでしょう。

しかし、初めて渡航される方、
リピーターでも今まで旅行会社を頼っていた方はどうでしょうか?
現地に頼れる旅行会社がなくなれば渡航意欲も薄れていく方もいらっやるでしょう。

昨年2019年はタイを訪れた日本人は約180万人。
今年2020年は3月以降、殆ど観光客は渡航できていません。
ビジネス関係の渡航者もごく僅か。

7月からビジネス関係者をメインに渡航許可が出始めていますが、
1ヶ月で500から600人程度ではないでしょうか?
この8月中旬の時点でタイへの渡航待機者は8,000から10,000人と言われています。
このような方々の渡航はいつに?
長引けば現地の企業へのダメージも増大していくことでしょう。

タイの国内感染者は2ヶ月以上ゼロが続いています。
日本も終息に向かっていれば渡航が緩和されるでしょうけれど、
タイ世論調査では90%程度の方が「現時点で海外からの渡航を緩和すべきではない」、
「2度と過酷な感染拡大規制は懲り懲りだ」と言ってます。

先の報道は日本だけに対する報道ではありません。
世界中の状況を見ての報道ですが、
暗に感染者が拡大している国に対する警告であり、
国内の観光に関係する各界の事業者に発したものです。

状況が長引けば2021年もいつから・・・