昨日の記事



を書いていて思ったのは、今回のコロナ禍による飲食店などのお店の廃業は、そうでない場合もあるけれど大阪市の場合だと「新陳代謝」って感じがします。

前に営業したお店が廃業しても、その店舗をすぐに他の事業者が借りて営業を開始するから。

現にこちらのエントリ



で紹介した閉店したカフェには、すでに別のカフェが入ってました。

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その一方で、備前市で廃業したお店って、かなり長期間空き店舗のまんまってケースが多いです。

西片上のシャッター通りはいうまでもなく、「ここって昔飲食店だったんだろうな」って元店舗的な建物が国道2号線沿いには散見されます。

まあ西片上の場合は、所有者があまり他の人に貸したがらないっていう特殊な事情があるようですが、この違いは一体何なんでしょうか?

人口規模や土地や建物のオーナーの所得が違いすぎるっていうのが大きいとは思うのですが、果たしてそれだけでしょうか?

私は常々備前市で感じていたのは、

何でこんなに立地の良い店が空き家になっていたり、土地が利用されたりしていないんだろう?

ってことです。

そういうケースが非常に多い。 

例えば伊部だと今は「櫂」さんが入られている店舗が以前はずっと空き家だったり、 西片上で言えばお寿司屋さん(名前忘れちゃいました)やスポーツショップだった店舗がずっと空いていたり。

 
これらの大阪市と備前市のお店の違いは、何が要因になってるか分かりますか?

簡潔に書くと、

お店の人の店舗の立地に対する考え方の違い

なんです。

 
おそらく大阪の人は、

この立地なら駅から近くてお客さんは徒歩でも来やすいから、多少家賃が高くてもある一定以上の来客が見込めるだろう

と考えて店舗の場所を決めるのだろうと思います。そしてこのことは、根っからの商売人である大阪人が立地の重要性を良く理解していることも意味します。

それに対して備前市のお店の人は、

(自分と同じように)お客さんも車で来るだろうから、基本お店がどこにあっても同じ。だったらできるだけ土地が安い場所にお店を作ろう

と考えているのではないかと。 

この2つの考え方の決定的な違いが分かりますか?

それは、大阪のお店は「お客様目線」であるのに対して、備前市のお店は発想があくまで「お店サイドの都合」であるってこと。

これについてはまた改めてエントリに書きたいと思ってます。

あともう1つ大きく異なるのは、大阪のお店の人は多様な客層を想定していますが、備前市のお店の人は客はあくまでマイカーに乗っている人だと決めてしまっていること。

これはおそらく備前市の人がアウェイな環境で生活したことがない(例えば就職して5年くらい大阪で働くとか)人が多く、そのため自分の考えや行動を典型的なものであると考えその結果他者もそうであると思い込む「偽の合意効果」と呼ばれる認知バイアスを持っているからじゃないかと私には思えます。

このことについてちょっと面白いのは、こういう傾向が強いのは意外とお年寄り世代ではなく、備前市の場合60代以下が多いってこと。これは私の主観的肌感覚ですが。


まあこのような理由で、備前市のお店はとんでもなく辺鄙で車でないと行けないような場所や、どうにも中途半端な場所にあったりするわけです。それと、コンビニがとても駅近とは言えないような場所にあったりしますしね。

でもね、ポストコロナの段階になりインバウンドがもし復活したとして、彼らが行うのは基本的に「町歩き」なんです。

そうなると、車でしかいけない立地のお店は、その時点で彼らのマーケットからは弾かれることを意味します。

なのでそうなりたくなければ今後備前市でお店を出そうと考えている人は極力、駅からの徒歩圏内の未利用の土地や店舗を活用する方向で考えたらいいんじゃないでしょうか?

その上で、多様な客層を想定し、どうやったらお客様に喜んでいただけるかを追求していくのがいいのかなと。

そういえば備前市ってコンパクトシティを目指してるんですよね?




なので、私の今回の提案もちょうどその流れに沿っていますよね。


以上、akkyでした!


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