「性弱説」の発想が優れている。 | 福祉主義の経済

福祉主義の経済

幸福度が高い福祉国家を目指すのが、福祉主義の経済システムである。
温暖化を加速させているのは、大量消費の経済が原因である。

性善説か性悪説かと聞かれたら、性善説だと答えるが、「性弱説」もあるよと言われたら、なるほどとなる。性弱説とは、人間は生まれながらにして弱い生き物であるという考えである。
 
人間は弱いから、誘惑に負けて犯罪を犯してしまうと考える。ではどうしたらいいかというと、犯罪をしなくてもいい環境を作ればいいということになる。犯罪をしなくてもいい環境に置けば、人間は性善説でいられる。犯罪に走ってしまうような環境だから、性悪説になってしまう。環境によって、性善説や性悪説のどちらにも転がってしまうほど人間は弱い生き物だと考えれば、性弱説だと考えるのが最良である。
 
結論は、犯罪に走らなくてもいいような環境を整えていけば、性悪説は減少し、性善説に近づいていく。環境が未達成な今は、性弱説で良いということになる。性弱説を性善説にするには、弱者が大切にされる福祉社会にすればよい。弱者が大切にされることで、弱者がいなくなる環境ができれば、性弱説は消滅していく。
 
犯罪をしなくてもいい環境とは、生活が安定していて、家庭が安心できて、社会が安全である環境である。子育てと教育がしっかり行われている経済環境と家庭環境と社会環境である。
 
大切なのは、発想の転換である。人生観、社会観、世界観を変えるほどの発想の転換が重要である。