任意整理で借金1200万円返済。ブラックだけど、いつか住宅ローンを組む!!

任意整理で借金1200万円返済。ブラックだけど、いつか住宅ローンを組む!!

家族に内緒で年収と同じ位の借金1200万円を抱えた男が最近家族にカミングアウト。死ぬほど怒られましたが、今は家族全員で借金返済を目指してます。ブラック登録され、今はカードも作れませんが、いつか住宅ローンを組みたいと思ってます!!

Amebaでブログを始めよう!

年収1200万円とほぼ同額の債務を抱え、多重債務者となった私。

 

月24万円の返済を強いられ、この春にとうとう耐え切れなくなって多重債務者である旨をカミングアウトしました。

 

妻は当然深く悲しみ、そして激怒し、一時は家を追い出されましたが、今は妻娘と一つ屋根の下に暮らし、任意整理というスキームで債務の返済を進めています。

 

当然、個人でその様なスキームを進めている訳ではなく、サンク総合法律事務所という弁護士事務所を入れて手続きを進めて貰っています。

 

今回は私が何故1200万円などという債務を抱えることになったのか、について述べたいと思います。

 

ちょっとした贅沢が生活に染みつく

 

1200万円というと、田舎では家が建ちそうな金額ですが、私自身何か高額なものを買ったとか、酒と女性に溺れたなどという事は有りません。

 

皆、借金を抱えた人は云うと思うのですが、「最初はほんの少しの借金のつもり、軽い気持ちだった」というのが私のケースでも当てはまります。

 

むしろ最初の最初は、借金ではなく、貯金の話でした。

 

数年前、相続関連で数百万円のお金を手にしました。

それまで、お金が有れば趣味や自己投資に使っていた私にとって、まとまったお金を手にするのはある意味人生で初めてでした。

 

独身であれば、更に自己投資やその他投資に充てて、という所ですが、当時結婚していましたので、妻にそのお金の存在を当然知らせました。

しかし、当時は家計の管理を私がしていたので、お金自体を妻に触らせることはしませんでした。

 

ただ、懐が温かくなったので、生活は贅沢になりました

外車を買い、海外に旅行に行き、住む家も(賃貸でしたが)相場よりはやや高いエリアになりました

 

仕事で飲みに行ったときなどには、自分で持つ割合も多くなりました。

 

このちょっとした贅沢が生活に染みついて行ったのです。お金も徐々にですが当然減っていきました。しかしこの頃は余り気にもしませんでした。

 

転職し、年収は変わらないが手取りが減る

 

その頃、私は転職しました。

 

元の会社の給与水準は悪くなかったのですが、ノルマがきつかったので、正直勤めていて苦痛でした。一方の転職先の会社では、実力主義できつそうではありましたが、仕事をやればやるだけ自分の給与に跳ね返るので、夢が有る様に見えました

 

妻はこの転職にはニュートラルでしたが、前職で私が苦しむ姿を見ていて、また夢が有る転職だと訴える私の話を受け止めてくれ、最後は応援してくれました。

 

この転職は今思えばいい転職だったと思うのですが、給与面では私の調査不足から大きな痛手を蒙ることとなりました。

 

前職では、私は毎月結構な金額の家賃補助を受けていました。実はこれは年収には表れない金額だったのです。転職先はこの家賃補助の精度が無かったため、給与は全く変わらなかったのですが、手取りがこの家賃補助分が減ることとなりました

 

これは結構な痛手でした。

 

しかも仕事が思ったよりシビアで、連日連夜午前様で、タクシー帰りを強いられましたが、仕事が慣れないうちはタクシー費用の精算も認めて貰えない様な雰囲気の職場でした

 

結果として、タクシー代は自己負担することになりました。

 

家賃補助が減り、タクシー代も自己負担することとなった私は、手取りが目に見えて少なくなっていました。

 

このタイミングで、妻には相当手取りが減ったということを告げるべきだったのかもしれません。今思えばそれが多重債務を抱えることとなった第一歩だったと思います。

 

しかし、妻に良い転職だと主張していた私は、すぐにこの事実を妻に告げる勇気が有りませんでした

 

幸い家計は私が管理していましたので、手取りの減少は告げず、貯金を取り崩してしのいでいました。

 

副業を始め、アマゾン転売に出会う

 

貯金の減少は結構なスピードで進行して行きました。

 

贅沢が生活に染みついていたこと、家賃補助がなくなったこと、タクシー代の自己負担というトリプルパンチであっという間に減少して行きます。

 

気が付くと貯金は100万円以上減っていました。

 

ここで、普通の人であれば、妻に相談するでしょう。

 

しかし私はしませんでした。

 

それどころか、この減った分を取り返そうと副業を始めることを検討しはじめました

 

最初は、資格を活用した副業やせどりなどを可愛く(笑)検討していました。

 

しかしタイミング良く(笑)、知り合いからアマゾンの副業で最近独立した人を紹介され、その人のセミナーに参加しました。

 

正直しびれました

 

海外のアマゾンから安く仕入れ、国内のアマゾンで高く売る、いわゆるアマゾン転売と云うやつです。

 

やっていること自体は非常にシンプルなので、私にもとっつきやすそうでした。

 

普通でしたら、そのセミナーで聞いたノウハウが世の中に出回っていないのか、確かめる位はしそうなものですが、その時の私はしませんでした。

 

そのセミナーの講師の語り口が非常に絶妙だったのと、私の大好きな「金持ち父さん 貧乏父さん」の考え方を随所に散りばめていました

 

当時本業の仕事が辛かった私にしてみれば、本業であるサラリーマン勤めだけでなく、副業を開始し、いずれ副業を本業として独立へ、という「金持ち父さん 貧乏父さん」の考え方にはすがりつきたい位でした。

勝手ながら、運命的な出会いかと思いました

セミナーから帰ると、早速その講師の開いているアマゾン転売コンサルに応募しました。

 

コンサル料としてン十万円支払いました。

 

このアマゾン転売との出会いが、私が多重債務者へ踏み出した二歩目だったと思います。

 

商品が売れず、リボ払い地獄へ

 

アマゾン転売は、最初の最初は好調でした。

 

海外Amazonから売れ筋のDVDを安値で仕入れ、それを国内Amazonで転売する。

 

売れ筋商品はだいたい決まっているので、特に悩む必要も有りません。

 

DVDを50本位仕入れ、売るだけで1〜2万円は儲かりました。

 

なんだ簡単じゃん

 

というのが最初の感想でした。

 

これなら10万円位すぐだと。月100万円超えるのもすぐだろうから独立も間近だろうと。

 

でも、その時点では利益率自体がそれほど高くないことに気づいていませんでした

 

海外からの送料を含めると、DVD1本当り2千円位です。

 

それを50本位仕入れるので、仕入値は10万円です。

 

そして利益の額は1〜2万円。

 

つまり粗利率が10〜15%程度です。

 

私は会計を少しかじっていますが、粗利率10〜15%は良い数字ではありません

 

10%〜15%程度の在庫を抱えるとすぐに利益が吹き飛んでしまうレベルです。

 

その事に気づかないほと何も見えていませんでした。

 

アマゾン転売でDVDを売るのは鉄板ですが、リスクも有ります。

 

DVDは私がとっつき易かった様に、皆にとってもとっつき易いので、すぐに供給過剰となり、在庫がだぶつき易いのです。

 

私の仕入れたDVDも例外に漏れず、値下がりするか売れなくなりました。

 

しかも少し利益が出たので調子に乗って倍の100本仕入れていました。

 

海外のAmazonから購入する際は、カード決済としていたのですが、カードの引き落とし日までに国内Amazonで販売することが出来ず、已む無くリボ払いとしました。

 

このリボ払いが多重債務者への第3歩でした、、、

年収1200万円と同程度の借金を抱える多重債務者となってしまった私。

 

先日借金の存在をカミングアウトし、一時は家を追い出されたが、今はどうにかこうにか家に置いて貰っている。

 

債務については、サンク総合法律事務所にて任意整理の手続きを取って貰い、クレジットカードの新規申し込みや借入申し込みが一切出来ない、いわゆる「ブラック登録」された状態となる代わりに、金利が一切掛からず、元本のみを5年間で完済する予定。

 

ボーナス返済分は家計から負担して貰うとして、月々の返済分12万円については、副業(アルバイト)で稼ぐ様に、と妻から厳命されている。

 

実家の片付けの手伝いをすることで4万円、早朝の荷物仕分けのバイトに週3日入ることで4万円、計8万円は稼げる見通しが付いたが、足らずまいの4万円がどうしても決まらない。

 

時間的制約の厳しいリアル副業では本業に影響を与えてしまうと考え、ネット副業を中心に検討するが、どうも上手く行かない

 

夕方の副業(バイト)が見つからない、、、リアル副業かネット副業か、人生ていつも正念場

ネット副業についての考察 世の中に美味しい話は無い①

ネットで事務系・パワポ作成のお仕事を探す 世の中に美味しい話は無い②

 

そんな状況の中、12万円を弁護士の口座に振り込む期限である月末が近づいてくる。

 

 

「とても12万円は集まらない」とバンザイしてしまうのは簡単だが、そうすると妻に本気度を問われて、また別居という事態になりかねない

 

朝の食卓で妻から、

 

「今月末までに12万円、大丈夫なんでしょうね?」

 

と聞かれる。

 

「なんとか捻出します」

 

と答えると、

 

「その捻出って表現怪しい。またどっかから借りたりしないでよね

 

と指摘される。

 

ブラックだし、もう借りれないよ、と軽く受け流すが、確かに妻の指摘は言い当て妙だな、と思った。

 

1200万円という債務を背負っていた頃(今も背負っているが)、私は月12万円の元本返済、月12万円の利息返済、計24万円の返済に毎月追われていた。

 

そうすると、正常な感覚はまるで働かず、取り敢えず借りさせてくれるところからお金を借りる、つまり「捻出する」ことだけ考える様になる

 

任意整理のスキームで借入返済を進めるのと同時に、この異常な感覚も矯正していかなければならないな、と思った。

 

ま、それはそれとして、取り敢えずは月末までに足らずまいの4万円(荷物仕分けは月半ばから入ったので、正確には6万円)の不足分をどうにかしないと行けない

 

うーん、と頭を悩ませた結果、身の回りの物をヤフオクで現金化することにした

 

部屋中を引っ掻き回した結果、出てきた目ぼしいものは以下の3点。

 

①ROLEXの時計

 

②アップルウォッチ(第1世代)

 

③アップルTV(第2世代)

 

その他にPCが無駄に3台(マック1台、ウィンドウズ2台)有り、カミングアウトしてからというもの、妻から冷たい視線を浴びていたが、古いPCで売っても二足三文にもならないだろうし、今後のアフィリエイト等の作業を考えて出品は控えた。

 

アップルウォッチはヤフオクで相場感をみると、1〜2万円。

 

アップルTVは数千円だった。

 

頼みのROLEXはスポーツタイプで定価は20万円位だが、箱も保証書も無い。

 

ヤフオクで業者っぽい人が出品していたが、2〜3万円程度で、入札者も居ない状況だった。

 

6万円までギリギリだな、とか思いつつ、ROLEXの相場観を妻に相談する。

 

流行り物に疎い私と違って、妻は結構詳しい。

 

「これってネットで2〜3万円で出てるんだけど、こんなもんかな?」

 

「保証書が無くて、保存状態も万全と言い難いから、それ位の金額じゃない?」

 

とのこと。

 

一応、買取専門店にヒアリングすることにした。

 

翌日会社の帰りに行ったのは、某繁華街に有る高級時計買取専門店。

 

ネットで検索してたどり着いたのは、1階に不動産屋、3階より上は風俗店が入っているペンシルビルの2階。

 

閉店間際の8時に滑り込むと、見るからに怪しいお兄ちゃんが話しかけてくる

 

「何か御用でしょうか?」

 

「ROLEXのスポーツタイプを売りたいんですけど」

 

早速見てもらうことに。お兄ちゃんが白い手袋をぎょうぎょうしくはめ、ルーペで観察する。

 

「良い時計ですね。盤面も傷が少ないし、刻印もしっかり見えてます」

 

お世辞と判っていても嬉しい。怪しいビジュアルにそぐわず、言葉遣いは非常にしっかりしている。

 

「状態は確かに良いです。でもそれほど高くお買上げすることは出来ません。私だったら売らないですけどね。」

 

と意外に親身なアドバイス。

 

「もう使用しないので。だいたい幾らですか?」

 

と聞く私。

 

3万円プラスアルファって感じですかね

 

やっぱそれくらいなんだなあ、とか思いつつ、

 

「今日は出直します。大変参考になりました」

 

と店を出る。

 

ヤフオクで3万円以上で出品しておけば良いかな、と思うと少しは気が楽になる。

 

次の土曜日は出品作業。

 

妻から「オークションは写真が命よ」とアドバイスを貰った。

 

最初は本気にせず、スマホのカメラで写真に撮って出品しようと考えていた。しかし、

 

この何でもかんでもいい加減なスタイルが今の状況(多重債務)を招いたのでは?

 

と思い直し、妻に頭を下げて写真を撮ってくれと頼み込んでみた。

 

妻が愛用の一眼レフを駆使して、写真を取ってくれた。

 

すばらしい出来栄え

 

銀色の時計って白の机に置くとこんなに映えるんだ、と思いました。

 

アップルウォッチもアップルTVも見違えたよう。

 

妻は写真の出来に今ひとつ納得していない感じだったが、スマホに比べるとクォリティは格段に上がったので、出品することにした。

 

とりあえず「大切に使っていたので、大切に使っていただける方に落札して欲しい」と本音を書き、出品する。

 

期限は1週間後の土曜日。

 

出品してから2〜3日間経っても、期待のROLEXはウォッチリストがほとんど伸びない

 

逆に不安視していたアップルウォッチとアップルTVはウォッチリストの数がどんどん伸びる。


アップルブランド強し。

 

 

木曜日になってやっとアップルウォッチに1万円の入札が入り、一安心

 

 

 

金曜の朝、妻から状況を聞かれ、

 

「アップルウォッチ以外は入札者が居ないよ、大丈夫かな?」と言うと、

 

オークションは最終日の最後の数時間が勝負よ」とのこと。

 

じゃあ聞くなよ、と心の中で思う。

 

しかし、妻の言う通り、最終日の土曜日になって入札がガンガン入り始めた

 

最後の数時間で競り上がることこそ無かったが、

 

アップルTV 3000円

 

アップルウォッチ 20500円

 

ROLEX 48000円

 

と計71500円という結果だった。

 

無事6万円の足らずまいを埋めることが出来、ほっと胸をなでおろすのと同時に、写真をしっかり撮ってくれた妻に感謝した

 

多分、人のアドバイスを受け入れず、自分勝手にやって来た事がこんな事態を招いてしまったのだろう。

 

これからは、少しは妻の言うことを聞こうと思った。

年収およそ1200万円とほぼ同額の借金を抱え、多重債務者となった私。

 

サンク総合法律事務所任意整理の手続きを取って貰い、復活への道のりを歩み始めたものの、月12万円を副業(アルバイト)で稼ぐ様に妻から厳命されている。

 

とりあえず母の好意に甘え、実家の片付けを手伝うことで4万円、家の近くの物流倉庫で荷物仕分けの早朝バイトをすることで、4万円。

 

足らずまいの4万円をどうやって稼ぐかについて色々頭を悩ませるが、ビル掃除や飲食系と云ったリアルの副業(アルバイト)は時間的制約が厳しく、時間的制約の少ないネット系副業は時給が安い

 

本業(サラリーマン)に変な影響が出てしまうのは避けたいので、ネット系副業を一生懸命探しているが、どうも良い仕事が見つからない

 

事務系のバイトは競争過多

 

例えば、最大手のクラウドワークスで、運営主のクラウドワークス自身が時給850円〜1200円で仕事を募集していた。

 

実際に仕事が有るのか、それとも運営主がクラウドワークスを盛り上げようとして募集しているのか。

 

どっちかは判らないが、取り敢えずありがたい。

 

応募人数を見たところ、募集から3日しか経っていないのに、既に200人が応募している。

 

一方の募集人数は「一定人員数になったら締め切り」とだけ書いてある。

 

うーん、行くべきか行かざるべきか迷ったが、取り敢えず応募することにした。

 

私でも出来そうな総務・経理系の仕事と記事ライティングの仕事に応募。

 

自己紹介文を作成し、履歴書を添付。

 

その後、ブラインドタッチの速さを測るゲームをやらされた

 

回転寿司の皿の上に単語が並んでおり、その単語を次々とブラインドタッチで打っていく。

 

事務系20余年。ブラインドタッチには自信があるが、、、

 

判定はBプラス。まじかよ。

 

真ん中より少し上程度?らしい。

 

応募フォームに「Bプラス」と入力し、応募ボタンを押す。

 

だいたい所要時間で30分位。

 

それから数日、クラウドワークスからのレスポンスを待つが、待てど暮らせど連絡は無い。

 

待ちくたびれてもう一度募集のページに行ってみたら応募人数が1000人を超えていた

 

これは無理だな、、、

 

ということで、次の仕事探しに移る。

 

パワポ作成のお仕事はもっと競争過多

 

次はパワポ作成のお仕事。

 

私は最近はパワポ(パワーポイント)を作成していないが、昔居た会社では結構得意な方だった。

 

提案書から社内資料まで結構幅広く作成していたので、大抵のものは作成出来る自信が有る。

 

クラウドワークスで「提案書 作成」で検索すると、結構ヒットする。

 

その中で、提案書1ページ当り2500円〜という魅力的な募集が有った。

 

早速応募してみると、お試しの提案書作成を依頼される。

 

報酬はもちろんゼロ円。

 

内容は簡単で、こなれていない数枚の提案書を自分なりにブラッシュアップしてくれとのこと。

 

チャチャっと作て送ると合格通知が来て、クラウドワークスとは別のツールでコミュニケーションを取る様に依頼された。

 

恐らく、クラウドワークスで支払うとシステム手数料として25%(高い!!)持って行かれるので、支払う側・貰う側双方ともクラウドワークス内で仕事をするメリットは少ない。

 

募集主はパワポ作成代行会社で、恐らく1ページ当り5千円位で提案書作成の仕事を取り、私の様な下請けに1ページ2000円位で作成させて中抜きをするビジネスモデル

 

恐らく社長は元投資銀行員かなんかでしょう。

 

数日待つと、手頃な提案書作成の依頼が来た。

 

枚数は10ページ程度の人材派遣会社の提案書作成。報酬は1ページ2000円。期間は3日間。

 

3日間はタイトだな、と思ったので、交渉して4日間にして貰う。OKが出た。

 

私の場合、パワポ作成は初日が勝負と考えている。

 

初日にだいたいの流れを作成してしまい、残りの数日は微調整に回すのが王道。

 

初日、8時過ぎに帰宅してから夜中の2時まで頑張って、メインの箇所と大まか流れを作成した。

 

これで後は微調整のみか?と思ったら甘かった。

 

募集主の管理職の人の注文が結構細かい。

 

表紙はインパクトを大きくしろだの、画像はアイキャッチ風にしろだのと注文を付けてくる。

 

初日に頑張りすぎた反動で寝不足で頭が働かない中、細かい注文に対応するのは結構骨が折れる。

 

しかも翌朝仕分けのバイトが入る場合、前日は結構早く寝なければならないので、時間が相当制約される。

 

結局5日目に納入と1日遅れの納入となった。

 

時間的には25時間位掛かって、2万円を稼いだ計算になるので、時給は800円

 

ネット系副業としてはまあまあ良い金額。

 

精神的には相当キツイが、1週間に1件取れれば一月8万円と相当ゲイン出来ると思い、これを続けようと心に決めた。

 

しかし、世の中それ程甘くなかった。

 

次の案件がなかなか取れない。

 

日中に私も含めた全ての作成代行者に案件紹介のメールが飛ぶ。

 

「○○株式会社様の案件。社内向け資料25枚。期日4日後」

 

「株式会社○○様の案件。営業向け資料30枚。期日3日後」

 

みたいな感じ。

 

私以外でどんどん仕事受けている人はフリーランサーな感じで、案件紹介のメールが飛ぶとすぐにオファーする。

 

私は日中仕事なので、余りタイムリーにメールをチェック出来ないし、たまに気づいてトレイに駆け込んでも、既にオファーが殺到している。

 

基本期日がきついので、「1日2日伸ばして貰えるなら受けれます」というオファーを出すが、まず来ない。

 

しかも、初回の案件で結構指摘されたので、4段階中3段階目にランクされてしまった。

 

単価は1枚当り1,750円とちょっと安く設定されてしまい、高ランク者とオファーが競るとまず受注出来ない

 

10件〜20件位オファーし続けて、1件も来なかった。

 

最初にサクッと受注出来たのは、私の実力を見極めるためも有ったのだろう。

 

パワーポイントは自信が有っただけに、結構プライドをへし折られた。

 

パワーポイントもネイティブ並みの英語で作れる位にエッジが利いていないと、仕事としてやって行くのは辛いのだろうと感じた。

 

言い訳をかますつもりはないが、私の場合、副業で一月に12万円稼げなかった場合、妻から三行半を突きつけられてしまう可能性が有る。

 

そんな状態の人間には、パワポ作成の仕事は「ネット副業の割には高単価だが、競争率が激しいので向かない」と思った。

 

例えば、パワポ作成に自信の有る20代後半の投資銀行員やコンサルが、武者修行の場として小遣い稼ぎにやるのは良いバイトかもしれない。

 

繰り返しになるが、世の中それ程甘くないとつくづく思った

年収1200万円とほぼ同額の債務を抱える多重債務者となった私。

 

サンク総合法律事務所任意整理の手続きを進めて貰うことにしましたが、月々の返済額12万円は自分でアルバイトして稼げと妻から厳命されています。

 

とりあえず、実家の片付けをすることで月4万、家の近所の某大手運送業者の物流倉庫で早朝仕分けのバイトを週3で入って4万円。

残りの4万円をリアルバイトやらネット副業で探そうとしていますが、なかなか見つかりません。

 

本業(サラリーマン)で夜八時位まで拘束されるので、リアルのバイトではなかなか良い口が見つかりません

 

深夜のビル清掃でもやれやー、という声も有るかもしれませんが、早朝バイトが朝4時起きなので、深夜バイトも難しい所です。

 

一番イージーなコンビニは、妻から「近所(幼稚園のお友達のご家族)の目が有るから止めてくれ」と言われました。

 

その時点でリアルバイトは難しいなと判断し、ネット副業について色々探してみました。

 

取り敢えず、2大大手のランサーズとクラウドワークスで、マーケティング系、事務系(エクセル入力とかPPT作成とか)か翻訳系を探してみました。

 

英語は特段苦手でも得意でも無いのですが、時給300円位の記事ライティングよりはマシかな、と思い検索を掛けてみました。すると面白い(私だけかもしれませんが)事に気づきました。

 

ランサーズとクラウドワークスのどちらも、「マーケティング」というキーワードで検索すると。「スマホで1日1時間作業するだけで月20万円以上、マーケティングのお仕事」みたいな仕事が多数出てきます。

 

おっ

 

とか思って開いてみると、「幸せへの扉を開くにはこの動画を見て下さい」的な説明が書いてあります。

 

なんか安っぽい情報商材の売り文句みたいなだ、と思って、すぐに気づきました。

 

あー情報商材を売り込む手口として、ランサーズやクラウドワークスを使ってるんだな、と気づきました。

 

恐らく、月20万円をゲットしようと思って申し込むと、マニュアルと称してしょうもないPDFを1万円位で買わされるのでしょう。

 

その証拠に、仕事の募集を掛けている人で良い評価が付けられている人は一人も居ません。

 

というか皆新規加入者です。

 

恐らく運営側がこの嘘の仕事募集内容に気づいて、すぐに削除するものの、絶えず新規登録して仕事の募集掛けるので、運営側の処理が追いついていないのでしょう。

 

こんな仕事の募集が出来てしまう様では、クラウドワークスやランサーズのサービスも踊り場に来ているな、と思いました。

 

ちょっと話がそれましてが、その他に翻訳系の仕事も検討しました。

 

日本語の特許出願の文章を誰かが英訳したものをきちんとした英文に治す作業(英文レビュー)で時給1800円

 

とか云う募集が出ていた時は、一瞬心が踊りました。

 

時給1800円だったら、荷物仕分けの約1.7倍。

 

それなら荷物仕分けを辞めて、朝夕時間を作り出せば週30時間はイケるだろう。

 

週5.4万円位だから、月20万円は軽い!!

 

これだ、と思い応募した所、募集主の特許事務所からトライアルの英訳を受けてみろ、と言われます。

 

ホイホイ応募してみた所、トライアルの英語を見てびっくり。

 

まるでグーグル翻訳かエキサイト翻訳で訳した様な酷い英文がズラズラと並んでいる

 

例えば、「電流がAからBに流れる」という日本文が有った場合、

 

Electric flows from A to B.

 

がナチュラルな英語なのですが(多分)、

 

Electric from A to B flows.

 

みたいな超直訳が並んでいる。

 

しかも特許特有の専門用語がいっぱい。

 

これを綺麗な英語に直せと言われてもなぁ

 

1000字位の英語に向かうこと2時間。まだ4分の1もこなれた英文に出来ない。

 

しかも募集主は「だいたい1時間位でやって下さい」とのこと。

 

ここでちょっと疑心暗鬼が頭をもたげて来ました。

 

この募集主(弁理士)は、プロかそれに近い翻訳家を雇う金が無いので、機械翻訳で訳した英文を私の様な英語が出来そうなバイトにきちんとした英文に直させて、翻訳費用を浮かせようとしているんじゃなかろうか??

 

そこで募集主に聞いてみました。

 

「これって機械翻訳じゃないですか?」

 

そうすると、返って来たのがこんな答え。

 

「トライアルなので、わざとその様な英文にしています。本番はもう少しマシです」

 

もう少しマシ、ということはそれ程大差ない英文が本番でも出てくるんですね。

 

その雇用主が機械翻訳をしていたかどうかは定かではないが、前向きな割に諦めも相当速い私は、

 

「私には難しいです」

 

と断ってしまった。

 

そうすると、募集主から、

 

3年頑張れば何かが見えて来ますよ

 

と返信が有りました。

 

「スイマセン、5年で債務を完済しないといけないので」

 

とは書かなかったが、私にはきついと感じました。

 

他に語学系で割に合わないなぁと思ったのが、日本語のYoutube動画に英語で字幕を入れていく仕事です。

 

玩具紹介をしている5分位のYoutube動画に入っている日本語を、英語に訳す作業。

 

報酬について明記されていなかったので、問い合わせをした所、

 

私が受領した報酬の10%をあなたへの報酬としてお支払します」

 

と答えが返って来ました。

 

私に一体幾ら入るのかこれでは判らないので、

 

「1件当たりあなたが受け取る報酬は幾らですか?」

 

と聞くと、

 

「2000円です」

 

という答えが返って来る。

 

2000円の10%って200円でしょう。

 

5分のYoutubeに入っている日本語をまず書き出して、それを英語にする作業。

 

どう考えても1時間以上は掛かるのですが、それが200円。

 

つまり時給200円

 

やる人居るんですか?

 

とは聞きませんでしたが、応募人数は結構居たので、意外と皆さん低価格でトライするんだなぁと思いました。

 

もしくは報酬について良く確認していないか

 

多重債務者なので、本来仕事についてどうこう言っている場合ではなく、さっさとやれよ、という人も居るかもしれませんが、時給200円は酷すぎますよね。

 

つくづく思いました。世の中に美味しい話は無いですね。。。

年収と同じ1200万円の債務を抱える多重債務者となった私。

 

最近多重債務者であることをカミングアウトし、一度は家を追い出されたが、今はかろうじて家に置いて貰っています。

 

サンク総合法律事務所任意整理の手続きを進めて貰い、月12万円の支払いを5年間続けなければならないのですが、妻からは家計からは一切出さないので、自分で副業(バイト)して稼ぐように言われています。

 

多重債務を抱えていた頃は月24万円を支払っていた(というか借り続けていた)ので、半額の12万円となったのは精神的には相当楽

 

しかも利息は掛からないので、自分が稼いだ分だけ債務は確実に減っていきます

 

利息が利息を呼び、債務が雪だるま式に増えていくあの恐怖感から比べると、今は天国です。

 

とは云うものの、サラリーマンにとって副業で月12万円を稼ぐのは結構難しい

 

取り敢えず、実家の片付けを毎週することで月4万円、あとは早朝に荷物仕分けのバイトに週3日入ることで4万円を稼げそうなので、足らずまいが4万円。

 

以前からやっていたブログアフィリエイトが月1万円程稼いではくれているが、いつ消滅してもおかしくないレベル。

 

というかそういうネット系の副業で借金を返そうとあがいて却って借金が増えてしまったので、もうアフィリエイトには深入りしないと心に決めている。

 

多分、アフィリエイトで稼ごうとしている、と妻に告げても了解は得られない。

 

今は家族関係を維持することが絶対なので、とりあえずまっとうな副業(アルバイト)を始めてみようと考えた。

 

リアル副業(アルバイト)は時間が合わない、、、

 

取り敢えず、タウンワークとマイナビ転職に登録する。

 

タウンワークやマイナビ転職で「夕方 副業」や「夕方 バイト」で検索すると、数百件候補が出て来る。

 

この時点で、「結構イケるんじゃないか」と気が大きくなるが、内容を見てみるとそうは甘くないです。

 

大抵は飲食、介護。料理や掃除が得意ではない私に勤まるはずもない感じがします。

 

しかもだいたい20時には入らなければならない感じなのですが、私の本業が20時に抜け出れるかどうか、という感じなので、時間帯が合わないケースが殆ど

 

私の出来そうな事務系の募集は大抵は派遣(女性)の募集ですし、開始時間は一番遅くて16時位から。

 

唯一有ったのはテレビ局系の事務スタッフが20時からというものでしたが、勤務先が家から遠く帰りが25時超えそうなので断念しました。

 

借金を返さなければいけない身の上なので、余り贅沢を言っている場合ではないのは認識していますが、優先すべきなのは本業(サラリーマン)を如何に維持するか、なので本業には影響を一切与えたくないと考えました。

 

数日PCとにらめっこする日が続きました。

 

朝のバイトが結構あっさり決まったのに、夕方のバイトが決まらないので焦りが出てきます。

 

うーん、やはりリアルな副業は辛いのか、、、ということで、ネット副業(在宅ワーク)に視点を切り替えることにしました。

 

ネット副業(在宅ワーク)は時給が低い、、、

 

ネット副業(在宅ワーク)ですと、時間的な制約は緩くなると思い、昔使っていたランサーズとクラウドワークスで自分に出来そうな仕事を探してみました。

 

昔は、私が仕事を発注する側だったのになぁ、とか軽く感傷に浸りながら、取り敢えず「仕事を探す」ボタンを押します。

 

まぁろくに知識が無いうちに仕事を発注していたので、無駄なものばかり作ってカモられて借金を増やしてしまう結果になってしまったのですが。

 

気を取り直して「事務、データ入力、記事ライティング」などのキーワードで探してみます。

 

事務・データ入力の方はそれほど検索件数は出ませんが、「記事ライティング」は流行りなのか、募集件数がザクザク出ます。

 

しかし、記事ライティングはやはり単価低いなぁ

 

というのが率直な感想。

 

メイン相場は1000字400円

 

私の場合、ブログアフィリエイトをやっていて、1000字書くのに1時間という感じなので、時給400円のイメージです。

 

しかもそこからランサーズとクラウドワークスに約25%の手数料抜かれるので、時給320円位。

 

リアル副業(アルバイト)の3分の1か4分の1のイメージです。

 

しかも、記事ライティングは発注側の人が追加で色々注文付けてくるので、時給換算するともっと低くなる可能性があります。

 

週30時間やって1万円。月4万円稼げれば良いじゃん、という考え方もしましたが、ウィークデーは本業がそこそこ遅くまで仕事をやる必要があり、早朝バイトで4時起きしなければならない日が週3日ありますので、前日は遅くまで作業が出来ません。

 

一方土日は空いている時間に娘の相手をする必要があるので、週30時間の維持はきついな、と思いました。

 

昔、仕事をしながら資格の勉強をしていた際、週20時間の勉強時間の確保で相当きつかったのを覚えています。

 

なので週30時間をキープする、ということは非現実的と考えました。

 

ネット副業もここで一旦検討をストップしました。

 

人生っていつも正念場

 

繰り返しになりますが、多額の借金抱えているんだから、死ぬ気で働けよ、という人も居るかもしれません。

 

でも、5年という結構長い期間に渡って収入を維持しなければならないのです。

 

無理は禁物だと思います。睡眠時間削って、無理して体壊しては多額の借金を返すことは出来ません。折角そばに居て貰える家族も不幸にしてしまいます

 

ここで、人生ってつくづくギリギリになるように出来ているんだな、と思いました。

 

もし私の抱えた借金の額が800万円だったら、恐らく月8万円位の返済になるので、もう母からの支援(手伝い)と早朝バイトで足りることになります。

 

でも1200万円の借金を任意整理で返さなければならない私は、あと4万円を稼がなければならないのです。

 

でも本当にあと4万円が辛い。

 

カミングアウト前の私でしたら、恐らくこの足らずまいの4万円をホイホイ借金して調達していたでしょう。

 

でも今はこの4万円を借りるのではなく(そもそも借りれませんが)、稼いで調達しなければなりません。

 

ここが人生正念場だな、と思いました。

 

というかこれまでずーっと正念場だったのに、安易に借金して逃げていただけなのかもしれません。

 

今回は逃げれません。

年収と同じ借金1200万円を抱えて多重債務者となり、サンク総合法律事務所任意整理の手続きをお願いした私。

 

かろうじて家には置いていて貰ってはいるものの、月12万円をアルバイト(副業)で稼がないと家を追い出されてしまいます

 

年の割には体力に自信が有るので、とりあえず近所のネコさん系の運送会社の物流倉庫で荷物仕分けのバイトをすることにしました。

 

→借入返済のため副業(バイト)開始 ネコさんで早朝の荷物仕分けのバイトに応募

 

バイトの時間は朝4時半から7時半まで。

 

7時半に終わったらすぐ家に帰って20分間でシャワー浴びて着替えて整髪してご飯食べて家を出るという超強行軍

 

取り敢えず4時に起きる。

 

可愛い妻と娘と一緒に暮らすためとは言え、4時起きはやはり辛い、、、

 

着替えて顔洗ってとかしているうちに4時10分。

 

携帯が鳴る。

 

誰だ??こんな時間に?

 

ディスプレイを見るとネコさんの夜勤長からだった。

 

出ると「○○さん、もうすぐ時間ですけど大丈夫ですか?」

 

どうやら初日なのでご丁寧に電話を掛けてきてくれたらしい。

 

時間の感覚が狂ってるなぁ。

 

とりあえずすぐ行きますと言い、電話を切る。

 

貰ったネコさん色のシャツと軍手を引っさげ、すぐ近くの物流倉庫に向かう。

 

外は真っ暗。歩くこと5分。

 

こうこうと電気が付いて明るい物流倉庫に到着。

 

夜勤長に挨拶する。

 

夜勤長は見かけは怖そうだが、言葉遣いは丁寧。

 

挨拶もそこそこに、出退勤の端末に指紋登録をさせられる。

 

指紋認証だと本人以外出来ないので誤魔化せないからなのか。

 

逆に言えば、色々誤魔化してた人が居たんだろうな。

 

指紋登録が終わると、早速倉庫に連れていかれ、仕分けの仕事を命じられました

 

作業は超シンプル。

 

20メートル位のローラー(↓)の上にどんどん様々な大きさの荷物が流れてくる。

 

 

ローラーの周囲はアドレス毎に20箇所位に分かれて既に荷物がうず高く積まれている。

 

私はローラーに流れてきた荷物の荷札のアドレスを見ながら、20箇所にどんどん荷物を仕分けて行く係。

 

受けた注意は一つ。

 

ローラーには絶対乗らないで下さい。何人も怪我してます。

 

元々スキーとか平均台とかバランス系のものは大の苦手だったので、絶対に乗らないと思う。

 

夜勤長はスタスタと自分の持ち場に行ってしまった。

 

後は自分で何とかするしかない。

 

荷物は様々で、ビールだったり、水だったり、タイヤだったり、冷蔵庫(笑)だったりする

 

水が一番重い気がしたが、時々もっと重いものだったりする。鉄アレイとか。

 

20箇所をいきなり覚えられる訳ではないので、最初は夜勤長に貰ったA4のMAPが便り。

 

でもMAPを見ながらだとスピードが遅く、あっという間にローラーに荷物が溜まってしまう

 

溜まると怒られるが、誰も手伝ってくれない。というか他の皆も忙しすぎて手伝えない。

 

5時から7時までひっきりなしにトラックが到着するので、基本休む暇は無い。

 

でも基本単純作業なので、頭は別のことを考えている。

 

考えていることはただ一つ。

 

後悔

 

何で借金抱えたんだろう。

 

借金さえしなければ、まだ余裕で寝ているのに。

 

借金が600万円位だったら、あと数年早くカミングアウトしていれば、こんなバイトしなくて済んだのに。

 

体力は同世代では有る方だと思うのだが、2リットルのペットボトルが10本位入った段ボール箱はやはり重い。

 

体が悲鳴を上げる。

 

しかし、ローラーにはどんどん荷物が積み重なって行く

 

6時位になった頃、ショッキングな事実に気づいた。

 

私の仕分けバイトの時給は1150円。

 

このバイトに1万時間入っても、私の借金は全額返済出来ないのだ

 

1年全部入っても、年120万円なので10年掛かる計算。

 

何と云うことをしでかしたんだろう。

 

妻に、娘に、母に謝らなければ。

 

そんな事を考えつつも、1時間ほどフルに動いて、疲れてフラフラになるが、荷物は減らない。

 

10分ほど荷物が止まって片付けタイムとなり、周囲の仕事が早い人は休憩したりし始めた。

 

でも私の担当するローラーには荷物がいくつも残っており、休む暇は無い。

 

しかも誰も助けてくれない

 

あと10分でこの荷物を片付けなければ、更に苦しむことになる。

 

取り敢えず手当たり次第に荷物を置いて行くが、置き方が悪かったりするとダンボールが崩れて来る。

 

軽い荷物の上に重い荷物を載せると下の軽い荷物は潰れる。

 

当たり前のことだが、忙しすぎて適当に置きすぎると後で痛い目にあう

 

何か、私の人生みたいだな、とか思いながら段ボール箱の山をひたすら仕分けている。

 

そうこうしている間に、やっと7時を回った。荷物もそこそこ片付いて来た。

 

あと30分だ。

 

ここで予想外の事態が発生する。

 

7時で夜勤の人が何人か帰ってしまったのだ。

 

隣のローラーは夜勤の人だったので、誰も仕分けが居なくなる。

 

「じゃあ、○○さん、慣れてきただろうから隣のローラーも仕分けて下さい」

 

え?

 

これって一人一ローラーじゃないの?

 

いきなり捌く量が倍になり、ヘトヘトになりながら、30分間荷物を仕分けまくる。

 

とうとう7時半になった。

 

近くの社員の人に声を掛ける。

 

「お先に失礼します」

 

社員の人が云う。

 

「初日にしては結構捌けてましたよ。明日から2ローラー担当して下さい

 

初日にして心が折れました。

さて、年収1200万円とほぼ同額の債務を抱えた多重債務者である私。

 

最近家族にカミングアウトし、一度家を追い出されましたが、今はサンク総合法律事務所で任意整理の手続きを開始し、復活への第一歩を踏み出しました。

 

利息が掛からない、というのは実に気分が良好です。

 

私が1200万円の借金の返済に追われて居た頃は、利子だけで月に12万円を払っていました。

払っていたというか、ある金融機関から借りて他社への返済に充てていました。

 

いわゆる自転車操業とか火の車とか言われるやつです。

 

カミングアウト前は一人で抱え込んで雪だるま式に増えて行く借金から目をそむける毎日でしたが、カミングアウトした今は、バイト(副業)も家族に内緒にすることなしに堂々と行えます。

(会社にはバレたくありませんが)

 

めでたく配送業者の荷物仕分けのバイトも決まり、前向きに返済を進めようと思っています。

 

そんなある土曜のこと、私は新しいバイト(副業)を探そうとPCに向かい合っていました。

 

そうすると妻が話しかけて来て、

 

「明日お母さんの所に行くことになったから。バイトをしないかというお話をいただいたわ」

 

「お母さん」というのは私の母のことです。

 

母とは、借金のことで相談しに行って、怒りまくられてそれきりでした。

 

最初、妻からそれを聞いたとき、

 

「バイトの話はありがたいけど、母と妻の居る前でもう一度借金の話するの嫌だな」

 

と思いました。

 

何故かと言うと、私の借金総額は1200万円だったのですが、母には嘘をついて400万円と言っていたのです。

 

折角、ギリギリの所で首の皮一枚繋がって妻と娘の所に置いて貰えているのに、母の所に行って妻と一緒に「嘘つき」呼ばわりされてしまうのはいい効果があると思えません。

 

ましてや借金の総額が1200万円だと知ったら、母がどれだけ怒り、そして失望するか、それは考えてみたくもありませんでした。

 

しかし、もう妻が行くと決めてしまった以上、行かない事の方が悪い影響が出ると思いますし、母にいつまでも借金総額について教えないというのも申し訳ない気がします。

 

だいいち、母は妻と娘が大好きで、そこの人間関係を壊してしまうのは申し訳ない気がしました。

(だったら借金するな、という話かもしれませんが)

 

ということで、翌日の日曜日に郊外に住む母の所に家族3人で出かけて行きました。

 

母の家には犬が2匹居て、娘は犬と遊べるので素直に大喜びしています。

 

しかし行きの電車の中で、正直私は不安でいっぱいでした

 

「自分で引き起こした事態だからしょうがない」という開き直りと、「でも妻と母の両方から嘘つき呼ばわりされるのは嫌」という不安が交互に頭の中に浮かび上がります。

 

結局は自分のせいなのですが。

 

妻には昨晩、母の家に出かけることが決まった時点で

 

「母には借金総額を400万円と嘘をついていた」

 

とカミングアウトしました。

 

「やっぱりね」

 

というのが妻の反応でした。見透かされているのか、諦められているのか。いずれにしろやるせない気持ちでいっぱいになりました。

 

母の家は駅から距離があるので、母が車で迎えに来てくれました。

 

「車の中では借金のことは話さないでね。家で話しましょう」

 

という母。

 

頷く妻と私。

 

10分間無言の車はすごく辛かったです。

 

時折娘がはしゃいでくれるのがせめても救いでした。

 

家に着き、娘が犬と遊び回っている間、母に最新の状況を報告することになりました。

 

サンク総合法律事務所やアディーレに行くときにまとめた借金の総額を入力したエクセルシートを、ノートPCで母に直接見せます。

 

「実は借金の総額はこれなんだよ」

 

メガネを少し直してPCの画面を覗き込む母。

 

「こんなに有るの?」

 

と仰天する母。

 

「こんな借金どうしたの。なんでこんなにお金を借りられるの?おかしいと思わないの?」

 

と言葉は出て来ますが、まだ現実とは信じられない様です。

 

「借金の額は現実なんだよ。あと、嘘を付いていたことは謝るよ」

 

「実は1週間前に弁護士の所に行ってね、、、」

 

弁護士と聞いた途端、母の表情がやや冷静な表情に戻りました

 

素人の自分たちだけでこの事態を解決するよりも、プロの弁護士に相談に乗ってもらった方が良いと思ったのかもしれません。

 

そこから任意整理の流れについて説明しました。

 

今までの月々24万円の返済から12万円位まで減ることも。

 

そこでちょっと母が安心した様に見えました。

 

「じゃあ、弁護士の先生も入って返済して行くのね」

 

「そこはしっかりしている先生を選んだと思うから大丈夫」と私。

 

妻に向かって母は言いました。

 

「こんなの(私)でも傍に置いて貰えるの?追い出しちゃえば?」

 

「それも考えたんですけど、○○(娘)がまだ3歳なので、それは難しいと思いました」

 

あー、やっぱり考えたんだ、と思いました。

 

そこで母が切り出しました。

 

「まず、この馬鹿息子には週一日来てもらって家の片付けをして貰います。それ1回で1万円。それでどう?」

 

「それは非常にありがたいね。何でもするよ」

 

と私。

 

「私も年金生活で収入も無いからそれが限界。あともう一つ提案なんだけど、この家に引っ越してきたら?そしたら家賃分が浮くから月12万円といわずもっと返せるでしょう。」

 

確かに、今住んでいる家は家賃20万円なのでその分が浮くのはありがたいです。

でも、妻が郊外に住むのを喜ぶとも思えません。

ましてや娘は幼稚園に入園したばかり。

 

「ちょっと今住んでいる所が気に入っているので、それは無理だね。ありがたいけど」

 

という私のセリフに横で頷く妻。

 

「そう」と少し残念そうな母。

 

でもすぐに引き下がってくれました。

 

その瞬間、私は気づきました。

 

あれだけ「絶対にお金なんか貸さない」と断言していた母。

 

でも私の借金をどうするかについて、一人で一生懸命考えていてくれたのでした。

 

そんな母に嘘をついていたなんて、本当に申し訳ないな、と思いました。少し涙が出ました。

 

 

 

 

さて、サンク総合法律事務所任意整理の手続きをお願いすることとなりました。

 

月12万円を余計に支払っていかなければならないので、それは非常にきついのですが、元々借入返済で月24万円を支払っていましたし、そのうち半分は金利でした。

 

でも任意整理の手続きを開始したので、金利はもう掛かりません。返済した分は全て元本返済に充当されます。

 

借入5〜6百万円を超え、返済額が月10万円を超えた辺りから、無限の底なし沼にはまって行く様でしたが、今はとりあえず一筋の光明が見えています。

 

妻はまだ完全には許してくれてはいませんが、とりあえず妻と娘と一緒に住まわせて貰ってます。

今回は、私の借入返済のための副業(バイト)探しについて書かせていただきます。

 

借入返済のための副業をタウンワークで探す

 

月12万円を家計から拠出するのは辛いので、バイトをして家計を傷めない様に、というのが妻の指示です。

 

タウンワークに登録をして、まずは会社を抜け出れそうな20時以降でオフィスワークを探してみましたが、だいたいが日中で、20時以降は殆ど有りません。

 

深夜のビル清掃の仕事が有りましたが、22時〜25時と深夜までなので、次の日の仕事に支障が出てしまいそう。

 

タウンワークばかり眺めて2日が過ぎたので、馬鹿らしくなって次は視点を変えて「早朝」で検索してみました。

 

結構出てきます。

 

多いのはコンビニ。

 

あとは8時勤務スタートとかを早朝と呼んでいるのですが、私は8時半には会社に居なければならないので、そもそも無理です。

 

唯一蒲田の方で5時〜8時というオフィスワークが有りましたが、蒲田に5時にいるためにはうちを3時半位に出なければならないので、こちらも断念しました。

 

結構一生懸命探してはいるのですが、妻からしてみるとただパソコンとにらめっこしている様にしか見えないらしく、時々冷たい視線を投げてきます。

 

早く見つけないとな

 

と焦りばかりが募ります。

 

早く見つけないと妻に本気度を疑われて結局別居になってしまうかも。。。

 

とか考えながら駅から家への帰り道を歩いていると、某動物系のマークの配送会社の物流倉庫が目に入りました。

 

普段から良く見慣れている物流倉庫なのですが、会社の行きも帰りも結構作業員らしき人が沢山働いています。

 

ここだったら早朝勤務で雇ってくれるかな?

 

と考えました。

 

配送の荷物を頼む事務所の前には「アルバイト募集中」の文字が。

 

よし、早速申し込もう!!

 

とコンビニで履歴書を購入し、家に帰宅します。

 

荷物仕分けのバイトの面接に飛び込む

 

娘はもう寝ていたので、早速履歴書を記入し、妻に「ちょっと○○さんマークの配送会社にバイト応募して来る」と伝えて物流倉庫に行きました。

 

もう既に夜の9時。配送する荷物を持ち込む際の入り口から入り、

 

アルバイトに応募したいんですけど。朝勤で

 

と伝えました。

 

ちょっとお待ち下さい、という声が帰って来て、しばらくすると夜勤長という職位の方と面談していました。

 

夜勤長の○○さんは、

 

すごくありがたいお話です。正直猫の手も借りたいんです。

 

とすぐに合格通知を頂きました。

 

一応、

 

「今の会社にはバレないですよね。」

 

と聞いたのですが、

 

「我々は○○さんを一人のバイトとして扱います。今の会社に連絡することは当然無いですが、私の知らない所で今の会社に知るところとなってしまっても。私はお助け出来ませんし保証も出来ません。」

 

と言われました。当然ですよね。それでも、

 

「良く副業でやっている人が気にされるのが社会保険料なんです。週20時間以上働くか、月8万2千円以上給与が支給されると社会保険の対象になります。それでバレる人が結構いると聞いています。」

 

とアドバイスいただきました。

 

今のところ仕分けのバイトだけで月8万円以上稼ぐつもりも無いですし、週20時間も働きません。

 

じゃあ問題無いかな?とその場は引き下がりました。

 

夜勤長が続けて言いました。

 

「○○さんの会社って相当有名な会社ですよね」

 

「有名かどうかは判りませんが、規模は小さくはないですね。」

 

「相当お給料も良いんでしょうね、、、」

 

このコメントについては苦笑するだけでした。

 

自分の給料が低いとは思いませんが、「じゃあ何でここでアルバイトするんですか?」とか余計な質問につなげたくなかったのです。

 

でもこのご時世、借金を抱えてこういうバイトを強いられる人も少なくないのかもしれません。

 

次に入る曜日と時間帯の話になりました。

 

「ベースは朝5時から8時なんですけど」と夜勤長。

 

「8時上がりはスケジュール上無理なんですよね。7時半上がりにして貰えませんでしょうか」と私。

 

「良いですよ。」

 

「開始は5時じゃないとダメでしょうか?4時半開始とかでも良いですか?」

 

「それも大丈夫です。曜日は何時にしましょうか?」

 

「火水木でお願いします。」

 

「判りました」

 

この辺りは人が不足している職場のせいか、結構希望が通ります。

 

特に4時半〜7時半にしてもらったのは凄く助かります。

 

「じゃあ明後日の朝4時半に来て下さい」

 

と面談は終了になりました。

 

シャツと帽子と手袋をその場で支給され、

 

「安全靴は用意しておきますから」

 

と言われた瞬間に、あ、危険が伴う職場なんだな、と思いました。

 

帰りに倉庫の入り口まで夜勤長に送って貰う際に、

 

「○○さんはAmazonとかって利用されますか?」と聞かれ、

 

心の中で「Amazon転売の副業やってました」と思いつつ、

 

「良く利用します」と答えると、夜勤長が、

 

「Amazonとかのおかげで日本の物流は崩壊寸前です。世の中にはネット通販でとんでもない物買う人がいっぱい居るんですよ。冷蔵庫とか」

 

しばらく筋肉痛が続くだろうなと思った瞬間でした。

 

 

 

 

年収1200万円とほぼ同額の借金を背負った私。

 

いわゆる多重債務者となり、返済しきれなくなったため、サンク総合法律事務所任意整理の手続きを進めて貰うことにしました。

 

今回は、サンク総合法律事務所で弁護士の先生と相談の上、立てた返済計画について記載したいと思います。

 

借金総額から返済額を算出

 

まず、私の借金の概要は以下の通りです。

クレジットカード5社:270万円(リボ払い残高含む)

銀行借入6社:930万円(ノンバンク含む)

 

いや、良くもこんなに借りてしまったなぁとも思うのですが、そんな事を云っていても始まらないので、とりあえず返済計画を立てます。

 

任意整理では利子がこれ以上発生しませんので、こちらを3~5年で返して行く計算となります。

私の場合、収入はそれなりに有るのですが、債務の額も相当大きいので最長の5年(60か月)でまずは計算することにしました。

 

まず、総債務の額を半分に割り、それぞれ月々返済分とボーナス返済分に割り当てます。

これは住宅ローンを借りる時の返済プランの立て方に似ています。

(ボーナスの金額が月の2~3か月分程度出る人前提です)

私で云うとこんな感じです。

月々返済額(60か月):600万円

ボーナス返済額(5年×2回=10回):600万円

 

こうすると1回当りの月々返済額とボーナス返済額がそれぞれ出ます。

私の場合はこんな感じです。

一月当りの返済額:10万円

1回当りのボーナス月のプラス返済額:60万円

 

上記の金額をまずはサンク総合法律事務所に支払い、サンク総合法律事務所が銀行やカード会社への各債権者に支払って行くことになります。

私が直接銀行やカード会社とやりとりすることは有りません。

 

サンク総合法律事務所の場合、各債権者への振込手続き料として月1000円徴収します。私の場合債権者が11社となりますので、月11,000円発生します。

 

そうすると私の場合、最終的なサンク総合法律事務所への振込額は以下の様になります。

一月当りの振込額:11.1万円

1回当りのボーナス月のプラス振込額:61.1万円

(ボーナス月は返済額が72.2万円になります)

 

これで要返済額が確定しました。

 

返済可能額の算出

 

次は返済可能額の算出です。

 

まずは収入と支出(生活費)のバランスを見ます。

私の月の手取りはだいたい52万円位。妻は10万円位です。

一方の支出(現状)はこんな感じです。

家賃:20万円

食費:6万円

養育費(預かり保育代込み):7万円

水光熱費:3万円

通信費(携帯代):1万円

雑費(妻):5万円

その他雑費:3万円

私の生活費:2万円

計47万円

 

これから精一杯返済をしなければいけない人間が家賃20万円払っているのはありえないだろう、とか思うのですが、生活環境の維持は妻のぜったい外せない要望ですので、そこには手を入れないことにします。

 

この支出をどこまで圧縮出来るかがポイントとなるのですが、手を入れられるところは私の生活費△1万円と雑費(妻)△1万円、その他雑費△1万円と3万円圧縮が限度でした。

 

そうすると圧縮後の支出はだいたい44万円位になります。

 

月の手残りが62万円‐44万円=18万円なので、月々の返済可能額としては18万円ということになります。

ボーナスの手取りは100万円強なので、私の場合返済可能額としては以下の様になります。

1月当り返済可能額:18万円

1回当りボーナス返済可能額:100万円

 

返済計画策定時のポイント

 

何かもっと返せそうだな?とも思ったのですが、サンク総合法律事務所の弁護士の説明ではこの返済計画の時点で余り無理をしてカツカツの計画を立てない方が良いようです。

 

任意整理の場合、債権者への返済が2回滞ってしまうと自動的に破産に移行してしまいます。

だいたい可能返済額の2/3位の金額を弁護士への返済額としておくのが無難、とのことでした。

 

ためになるアドバイスです。

結局、ボーナスの返済額は60万円にしましたが、月々の返済額は12万円としました。

 

任意整理などの債務整理の取扱件数が少ない事務所ですと、金融機関との交渉のしやすさを優先する余り、「出来るだけ多めの返済を」と云ってくるケースも有るそうなのですが、誰も破産はしたくないでしょうから、返済計画は本当に慎重に決めた方が良いと思います。

 

こう云ったアドバイスを貰えるのも、サンク総合法律事務所を選んだからこそ、だと思ってます。

 

任意整理を任せる、という契約書(受任契約)に印鑑を押し、サンク総合法律事務所を出る際に、深夜の電話で懇切丁寧な説明をしてくれたW氏に一言お礼が言いたいと思い、

 

「Wさんは居ませんか?彼の丁寧な説明で相当救われたんです。一言お礼が言いたいのですが」

と言ったのですが、

「彼は夜番なので、今は居ません。重々伝えておきますよ。」

とだけ言われてしまいました。残念。

 

事務所のビルを出るといい天気。さあ、一生懸命弁済するぞ、と決意を新たにした瞬間でしたが、妻が横で冷やかに言いました。

 

「ボーナスはともかく、月々の返済額12万円は家計から出すつもりは全く無いからね。今日仕事から帰ったら早速バイト探しして」

 

厳しい一言です、、、

 

「お時間をいただいておきながら申し訳ありません。ちょっと考えたいと思います。」

 

私たちはアディーレの事務所に行って説明まで聞いておきながら、その場でアディーレにお願いすることはしませんでした。

 

確かに、アディーレの手数料はサンク総合法律事務所の手数料よりも1万円安く、リーズナブルだと思えました。

また、取組実績は業界トップなので、申し分無かったです。

 

しかし、弁護士の先生が非常に若かったのが気になった点で、その場でお願いするのを止めた最大の理由でした。

 

新宿事務所長の肩書になってはいますが、恐らく30歳行っていない位の年頃です。

 

勝手な推測ですが、M&Aや企業法務をメインとする弁護士事務所に就職することが出来ず、アディーレに就職したのでしょう。

債務整理の中で任意整理については、銀行やカード会社といった債権者と直接交渉を行うのみで、裁判等になることはありません。

 

ですので、弁護士の肩書さえあれば、経験・知識については特段問われることは無いのです。

 

よって、この若い先生も私よりは知識が有ると思いますが、彼自身にさほど経験が有るわけではなく、どちらかというとアディーレの場合、事務員の方の事務処理能力の方が高いのだろうな、と考えたのです。

 

また、サンク総合法律事務所との面談はアディーレの翌日だったので、サンク総合法律事務所の先生に会って決めてからでも良いかな?と思ったのです。

 

アディーレの弁護士の先生と事務の女性の方は私が任意整理を行うことに迷っていると思ったらしく、「一刻も早く手続きを始めた方が、金利が発生しなくなる日が早まりますよ」と言われたのですが、ここは正直に他の弁護士事務所にも相談していて、どちらか迷っているので数日待って欲しいと伝えました。彼らもそれ以上は何も言ってきませんでした。

 

事務所を出て新宿駅に向かう道すがら妻が、

 

「アディーレで良かったんじゃない?手数料も安いし。アディーレに決めちゃえばサンクなんとかに明日会社休んで行く必要も無いわけでしょう。」

 

「あの先生は若すぎるよ。それに出来る弁護士は100%大丈夫とか言わないもんだよ。ああいう風に言われると却って自信が無いんじゃないかと思っちゃったんだよね。」

 

「そんなもんなの?」

 

「僕が仕事でお付き合いしている弁護士は一流どころが多いんだけど、あんな感じで100%とか言い切る人居ないもの。経験が有る先生ほど100%なんて世の中に無いって知ってるのさ。ここら辺の嗅覚は割りと自信有るんだよ」

 

「まあ今回は信じるけど、あんな借金作った人が威張ったって何の説得力も無いからね。あと、これから苦労してお金工面するの私なんだから、手数料高くなって大変な思いするのも」

 

「しっかりバイト(副業)するからさ」

 

この段階ではバイトや副業について特段何かイメージが有るわけではありませんが、自分の債務整理が任意整理できっちりと進めることが出来、また、家族が近くにに居てくれるのであれば、何とかなる自信は有りました。無根拠ですが。

 

ということで、この日は家族3人で帰宅しました。

 

そして次の日。サンク総合法律事務所のある京橋駅に嫁と二人で向かいました。11時待ち合わせ。娘は幼稚園です。

(補足:サンク総合法律事務所は、2017年7月に移転しているので、現在は京橋にオフィスはありません)

 

地下鉄の京橋駅から歩いてすぐのオフィスビル。

 

アディーレが入っていたビルと比較するとこじんまりしています。

 

エレベータでサンク総合法律事務所の入っている階に上がり、受付で呼び鈴を鳴らします。

 

少し木目調の感じの受付。

 

数分して年配の女性が現れ、応接に通されました。

 

アディーレの応接がどちらかというと企業の会議室みたいな感じなのですが、サンク総合法律事務所はいかにも「応接」という全体的にウッディな感じの応接で、本棚とかにはこれみよがしに六法全書とかが置いてあります。

 

アディーレのキッズルームとは偉い違いだな、とか思っていると、入ったその場で女性から名刺を渡され、早速債務の状況についてヒアリングされました。

 

 

サンク総合法律事務所にも債務の状況については事前に電話で伝えていたので、こちらも確認だけでしたが、件数が多いのでそこそこ時間が掛かりました。

 

アディーレと同様、

 

「反社会勢力に銀行口座等の譲り渡しをしていないですね?」

 

「事業をやられている方の保証人等になった事が原因で債務を抱えたわけではないですね?」

 

という主旨の質問を受けました。

 

借金を抱えてお金に困った状況になると。口座売買が悪いことと知っていても、お金を捻出するために何でもやろうと考えてしまうことがあります。

 

私の場合も、一時ですが、保有している口座の闇売買を検討したことが有ったので、つくづくやらなくて良かったと思いました。

 

続いて、借入の額が大きい金融機関について借入内容のヒアリングが続きます。

 

質問者「○○カードの50万円は?」

 

私「生活費です。」

 

質問者「○○カードの100万円は?」

 

私「副業で挽回しようと思い、情報教材を購入したのと、Amazon転売をした際の仕入資金です」

 

副業とは言えビジネスに代わりはないので、

 

副業の仕入資金なんて任意整理出来ません!!

 

と言われるのは少し怖かったのですが、嘘を付くのは良くないと身をもって知っていましたので、正直に言いました。

 

質問者の方が特段何の反応も見せなかった所を見ると、問題無いのかもしれません。

 

あとで弁護士の先生も出てくると思うので、聞いてみようと思いました。

 

そして、

 

質問者「一番残高の大きい銀行からの借入240万円は何に使ったのですか?」

 

私「特段何に使ったということは有りません。他の銀行/カードからの借入返済に充当しました」

 

質問者「たった一年で240万円ですか?

 

私「そうです」

 

横で妻が少し顔をこわばらせるのが判りました。

 

アディーレでもそうだったのですが、一番困るのがこの質問です。

 

何に使ったわけでも無いのに1年で借金が240万円も増える、

 

俗に云う金利が金利を呼ぶ、というやつですが、この感覚は一般の人には理解しがたいと思います。

 

私も借金を背負ってみた感じだからこそ判ります。

 

正に無限の落とし穴という感じです

 

こちらについては、別の機会に書こうとは思いますが、とにかくこんな感じでヒアリングは終了しました。

 

じゃあ弁護士の先生を呼んできますので、少しお待ち下さい。

 

確かAという先生だったな、とか電話した夜の記憶を思い起こしつつ

 

「判りました」

 

と返事をしました。

 

質問者の人が退席すると、妻が話しかけて来ました。

 

「アディーレと大して変わらないんじゃない?」

 

「あれは事務の人だからね。弁護士は違うんじゃないかと思うよ」

 

とは言いましたが、そればっかりは会ってみないと判りません。

 

その後少ししてノックされ、先程の質問者の女性と別の女性が入って来ました。

 

「弁護士のAです」

 

あー女性だったんだ、と思いましたが、とりあえず話を色々聞いてみようと思いました。

 

「別の法律事務所さんにもご相談していますので、流れは概ね理解しております。流れはもう良いので、個別の質問を幾つかしても良いでしょうか?」と私。

 

「大丈夫です」と答えるA先生。

 

「私は任意整理をしたいと考えているのですが、何かボトルネックになる事は有りますでしょうか」

 

「○○さんの場合は、債務の額が大きいのでひょっとしたら任意整理は難しいと考える債権者も居るかもしれませんが、年収もそれなりに高いので、しっかり返済出来ると主張すれば認めてくれる可能性は高いと思います。」

 

うーん、論理的。

 

「個人再生や破産になる可能性は有るのですか?」

 

「先ほどと同じ理屈ですが、これだけ年収が有ると裁判所が個人再生や破産を認めない可能性が有ります。」

 

「私は夫がこんな借金を抱えられることが信じられないのですが、良くあるケースなんですか?」

 

と妻が聞きます。

 

「以前、総量規制と言って、多重債務で自殺する人が増えた際に、クレジットカードや消費者金融については年収の半分しか借りれないという規制が出来たのです。しかし当時はサブプライム等で金融情勢が悪かったので、貸出残高がそれほど多くなかった銀行ローンは総量規制の対象にならなかったのです。ご主人は年収が相応に高いので、銀行は幾らでも貸したがると思います。」

 

うーん、納得。というか納得している場合ではないのですが。

 

何というのでしょうか。「100%大丈夫」とアディーレの様に云うわけではないのですが、一つひとつの発言が深いので、

 

「あー交渉はこの人に任せておけば、あとはお金を返済する事だけ考えておけば良いのかな?」

 

と思った瞬間でした。きっと経験も相応に有るのだと思います。

 

妻に軽く「もう良いよね」と言うと、

 

先生の所にお願いしようと思います。

 

と言いました。

 

こうして私はサンク総合法律事務所で任意整理の手続きをお願いすることに致しました

 

ところで、夜中に電話で懇切丁寧に説明してくれたW氏にお礼を言おうとしたのですが、「彼は夜にご対応する担当なので、今は居ません」と言われてしまいました。

 

くれぐれも宜しく、とお伝えしておきました。

 

後はお金を稼ぐだけです!!

 

任意整理で5年位足踏みしますが、妻の夢のマイホームめがけて邁進することにします!!