たわらノーロード先進国株式の信託報酬が0.22%→0.109892%に引き下げ!

たわら次郎です。

たわらノーロードシリーズの運用会社であるアセットマネジメントOne㈱より、信託報酬引き下げについて発表がありました。

外部リンク…「たわらノーロード」一部ファンドの信託報酬率を引き下げ

下記2ファンドについて、10月1日より以下のように変更されます。

・たわらノーロード先進国株式
・たわらノーロードバランス(8資産均等型)

略称 変更前 変更後
たわら先進国株 0.22% 0.10989%
たわら8資産 0.242% 0.154%

※消費税は10%として表記。

それぞれ大幅な引き下げになっています。

これにより、各ジャンルで信託報酬最安値に並びました。

 

たわら先進国株について

たわら先進国株の連動指数はMSCIコクサイ(為替ヘッジなし)になっており、日本国内の先進国株インデックスファンドのほとんどがベンチマークとして採用しています。

同指数に連動するファンドとしては、以下の2つが非常に有名です。

 

・eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
・<購入・換金手数料なし>ニッセイ・外国株式インデックスファンド

 

先進国株というジャンルどころか、インデックスファンドを代表する双璧といっても過言ではありません。

先進国株(日本除く)は世界の株式市場の8割程度を占めていますので、インデックス投資家の多くがアセットアロケーションの主力として設定しています。

そのため、ここの最安値を抑えている意味は非常に大きいです。

今回の引き下げによって、たわら先進国株も全く同じ水準まで引き下げられました。

たわら先進国株はかつて、超低コストファンドの第一線で活躍していた人気ファンドでしたが、度重なる他社の信託報酬引き下げ合戦により、税抜0.2%という水準はもはや低コストとはいえなくなっていました。

そのため上記のSlim先進国株ニッセイ外国株に大きく後れを取っていましたが、今回再び追いついたことにより、新たな勢力図の動きがありそうですね。

改名の危機が訪れていたたわら男爵氏も一安心のようです。

外部リンク…【歓喜】たわら先進国株、0.0999%に値下げ(10/1~)

 

 

たわら8資産について

こちらはいわゆる8資産均等型バランスファンドと呼ばれる内容になっており、以下の8資産に均等分散(各12.5%)しているのが大きな特徴です。

 

日本株・先進国株・新興国株・日本債券・
先進国債券・新興国債券・日本REIT・先進国REIT

 

競合するファンド主なファンドは以下の2つです。

 

・eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
・<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランス(8資産均等型)

 

ただしこちらについては、先進国株と違って中身に微妙な差があるため、信託報酬等のコストだけで比較することができません。

具体的には、新興国債券部分のベンチマークに違いがあります。

 

Slim
→JPモルガン GBI-EM グローバル ディバーシファイド

ニッセイ&たわら
→JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス

 

様々な差はありますが、前者は現地通貨建て債券後者は米ドル建て債券に連動する指数であるというのが最大の違いといえます。

なのでコストだけでなく、自分がどちらの指数に投資するのがより好ましいかを考慮していく必要があります。

つみ次郎としては、8資産均等型は幅広く分散してナンボだと思っているので、この中で選ぶなら新興国通貨に投資できるSlim8資産が好みですね。

また、ニッセイ8資産たわら8資産はほぼ同じ内容であるにもかかわらず、つみたてNISAにおける取り扱いが違っており、ニッセイ8資産は対象外・たわら8資産は対象商品になっています。

参考記事…ニッセイ8資産がつみたてNISA対象外な理由をニッセイAMに問い合わせしてみました

これらの事情を考慮すると、8資産均等型はSlimとたわらの2択といえそうです。

 

たわらの今後について

たわらノーロードシリーズを手掛けるアセットマネジメントOne㈱は、大分遅れながらも他社に牽制していこうという姿勢が表れており、先日新規設定が発表されたたわら全世界株についても、たわらにテコ入れしていきたいという意図が読み取れます。

参考記事…たわらノーロード全世界株式が信託報酬0.1296%で新登場!eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)よりも低コスト!

しかし、新規ファンド設定による対抗と既存ファンドの引き下げでは、その意味が大きく違っています。

新規ファンドの場合、実績がないため純資産総額が積み上がるまでは慎重派の顧客が手を出しづらいですが、既存ファンドの引き下げであれば、これまでの実績を活かすことができます。

特にたわらノーロードの場合、少し前までは業界トップクラスのシリーズでしたので、純資産総額は現時点で十分積み上がっており、隠れコストの低さも高く評価されています。

2019年9月13日現在、純資産総額はたわら先進国株389億円たわら8資産45億円となっています。

特に前者については、Slim先進国株582億円と比べても極端に見劣りするものではありませんので、かなり悩ましい選択肢となりそうです。

かつてのたわら派を取り込める可能性もあり、今後一気にシェアを奪える可能性があります。

 

ここ最近の信託報酬合戦は、以下のパターンになっていることがほとんどでした。

 

新規ファンドの設定
→実績がないのでしばらくはスルー

既存弱小ファンドの引き下げ
→どうせSlimやニッセイが追いつくのでスルー

 

そのため、他社がどれだけ頑張ろうとSlimかニッセイでええやんという風潮がありましたが、今回のたわらは既に実績のある中堅ファンドの引き下げとなるため、その意味合いは非常に大きいです。

つみ次郎の個人的意見としては、今年の信託報酬引き下げ関連ニュースの中で最もインパクトが大きい出来事だと思っています(笑)

本格的に、Slimニッセイの牙城を崩す第3勢力が頭角を現してきたといえそうです。

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たわら次郎

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