先日、
NHKスペシャルで
認知症の第一人者である 長谷川先生が
認知症になられたという番組を見ました。
その中で
長谷川先生は
朝を迎えた時に
今日は何するんだろう?
何処にいるんだろう?って
自分自身の在り方がはっきりしないで
不安の中で
朝を迎えるのだそうです。
そして 奥様が隣にいて
声をかけてくれて
大丈夫なんだ~良かった~って
安心出来て
不安が薄れて確かさが戻ってくるのだそうです。
この言葉を聞いた時に
まさに 父だ!!
朝、起きた時に
母が居てくれて
あ~まだあんた、おってくれたんやな。
よかった。
毎朝、そういうんよ~って聞いてたから
納得できた。
その時の父の気持ちを
知る事が出来た!!
そうなんだ~。涙が出た。
母にそのことを伝えると
母もテレビを見ていたそうで。
そうやな~っと言いつつも
でも、
あ~良かった。って言いながらも
その後からすぐに
憎たらしい事も言ってくるんで!!って(笑)
父、安心と同時に
色々 言わなくて余計な言葉を。
一言多い父(笑)
でも、そのくらい安心したってことなんでしょう・・・
とは言っても
母も 私にだって感情はある!!!ってご立腹。
認知症だからって言っても
言われたくない事は言われたくない!!
言ったら悪い事は悪い事!!って
父へ説教したりもしてます(笑)
↑
子供に言い聞かせるように話すそうです(笑)
夫婦60年近く一緒にいたら
言いたい放題。遠慮なんかしないから(笑)って
母は言います。
はい、どっちもどっち(笑)
でも、そう言いながらも
仲良くやってます。
夫婦ですから 良しとしましょう。
認知症の方だけじゃなく
介護するって事は本当にご家族の負担は
大きなものだと思います。
母を見ていて、または、
最近、ご経験された方のお話を伺うことも多いので
本当に大変さを感じます。
だから
認知症になってしまった方の心にばかり
寄り添うと
家族の方の心に 追い込むようになって
しまってもまたいけないと思います。
私が父ばかりの気持ちを考えてしまって
母を追い込んでしまった事があるので ( ;∀;)
大切にしたい・・・でも、なかなか出来ない・・・って。
これは母を見ていて実感するところ。
母も言いますが、 一言 ありがとう が言ってくれたら
それだけでも違うのに・・・・でも・・・・って。
後悔されたり、想いと現実の葛藤に
苦しまれてる方も多いと思います。
両親を見ていて、
そして この 長谷川先生のテレビも見ていて
お互いの想いを大切にしつつ
お互いが 少しでも良しと想える
折り合いをつけた着地点を
見付けていくことが
大切なのかな?って
想いました。
きっとそれは その人、その人、
ご家族の数だけ着地点があると思います。
でも、こんなことを想ってると
夫婦関係にも
子育てにも通じる事だと・・・・
なんでもそうなんだろうな~って
考えさせられます。
認知症の事を学ぶと
人として学んでます。
ありがたい・・・。