椎茸は原木で育てるやり方とおがくずを固めた菌床で作るやり方がある。
菌床は人工的に水分と栄養を与えて暗い室内で数ヶ月で促成栽培。
一方、原木は名前の通り、数年かけて木に菌を繁殖させ自然のままに育てる。
使うのはクヌギの木。
どんぐりが生るやつ。
この木にドリルで穴を開けていく。
点々と等間隔で。
菌を打ち込むための木を「ホダ木」という。
それに「タネコマ」と呼ばれる菌の付いた小さな木片を入れる。
しっかりと椎茸の菌が付いたタネコマ。
これがドンコ椎茸の元になる。
開けた穴にどんどん詰め込んでいく。
ここに椎茸が出来る。
あとはハンマーでコンコンと打ち込んで出来上がり。
簡単、簡単。
自分でも簡単に仕込める椎茸。
椎茸なんて直ぐ出来るじゃない、と思うかもしれないのだけどこれからが長い。
本当に長い。
これからふた夏過ごして、その後の秋に収穫。
それも自然栽培だから気候条件が整えば、出て来てくれる。
だから原木椎茸は買えば高いし貴重品。
だけど味と香りは絶品。
育つ姿もすごく可愛い。
これを木陰で組んで立てかけておく。
水気を切らさないようにして。
これから2年半後、椎茸に出会う。
それまでしっかり菌を繁殖させて育ってね。
椎茸菌ちゃん。