私が勤める患者さんで、シクレストの服用を始めた患者さんが2人いました。
1人は、効果が今1つということで脱落。もう1人は継続されています。
シクレストは舌下錠で、服用法に注意が必要な点があります。
このブログに書いてあるかな、と確認しましたが、発売がブログ開始以前ということで書いてませんでした。
私は、投薬する前に不安だったので自分のノートを確認しました。
ここで、備忘録としてまとめておこうと思います。
以下、添付文書から抜粋します。
■ 用法用量 |
|||||||||||
通常、成人にはアセナピンとして1回5mgを1日2回舌下投与から投与を開始する。なお、維持用量は1回5mgを1日2回、最高用量は1回10mgを1日2回までとするが、年齢、症状に応じ適宜増減すること。 |
■ 用法用量に関連する使用上の注意 | |||
本剤の舌下投与後10分間は飲食を避けること[バイオアベイラビリティが低下する可能性がある]。 |
イメージとしては、ミニリンメルトのような感じでしょうか。
ただ、ミニリンメルトは、ほぼ単剤で投与されることが多いと思います。
一方、シクレストの場合は、抗精神薬ということもあり、ほぼ併用薬があるケースが多いでしょう。
併用薬がある場合は、先に併用薬を服用し、その後、シクレストを舌下に入れるのが無難。
先にシクレストを舌下に入れて、10分待ってから併用薬を服用するのは、不自然に思います。
私の薬局の患者さんは、シクレストは夕・寝る前の処方でした。眠剤などの処方もあります。
寝る前には、歯磨きをする方も多いですよね。
この場合は、歯磨き→眠剤→シクレストの順番が無難でしょうか?
ただ、シクレストを舌下に入れてから10分は起きておくべきなので、眠剤の影響が気になります。
眠剤を飲んですぐに眠気が来る患者さんの場合は、歯磨き→シクレスト→10分後に眠剤ですかね?
この辺りは、患者さんへのカウンセリングが必要になるかもしれません。
以上、備忘録でした(笑)。
※5月1日に「服薬指導のエッセンス改訂第2版」が発売されました。
自費出版のため、宣伝媒体がありません(切実)。
興味ある方は出版社のHPで立ち読みしてみて下さい。
もしすでに購入された方で「いいな」と思った方は、周りに拡散してください(苦笑)。お願いします!
https://www.tokyotosho.co.jp/info/syu/y09.html