8月26日に、新規医薬品が薬価収載されました。
また、いつも通り、ぼちぼちと紹介していこうと思います。
今回は、新規吸入薬のアテキュラ、エナジアです。
(Clinical Cloud)
アテキュラ→https://diweb.medipal.jp/diweb/new_release/detail/1594272464
エナジア→https://diweb.medipal.jp/diweb/new_release/detail/1594711952
吸入薬の中でも最近増えている、複数成分の合剤です。
今回の2種は、ともに適応症が気管支喘息。COPDには適応がありません。
両方とも販売元がノバルティスで、デバイスはブリーズへラーです。
ブリーズヘラーを用いるものには、他にオンブレス、シーブリ、ウルティブロがあります。
用法・用量は全てに共通で「1日1回、1回1カプセル」です。
ブリーズヘラーの使い方→https://www.youtube.com/watch?v=FpsMajShLBw
アテキュラの指導箋(メーカー)→
https://drs-net.novartis.co.jp/siteassets/common/pdf/atc/pa/pa_atc_202008.pdf
エナジアの指導箋(メーカー)→
https://drs-net.novartis.co.jp/siteassets/common/pdf/enz/pa/pa_enz_202008.pdf
次に含有成分。
アテキュラは、LABA(長時間作用性β2刺激薬)/ICS(ステロイド)の合剤です。
LABAはインダカテロール(オンブレス)、ICSはモメタゾン(アズマネックス)です。
規格は低用量・中用量・高用量の3つです(少しダサい感じですね)。
※低用量=モメタゾン80μg、中用量=モメタゾン160μg、高用量=モメタゾン320μg
エナジアは、LABA/LAMA(長時間作動性抗コリン薬)/ICSの3種の合剤です。
LABAはインダカテロール(オンブレス)、LAMAはグリコピロニウム(シーブリ)、ICSはモメタゾンです。
3成分の合剤は、他にテリルジー、ビレーズトリがありますが、これらの適応症はCOPD。
エナジアは3成分の合剤の中では、初めての気管支喘息治療薬となります。
規格は中用量・高用量の2つです。
※中用量=モメタゾン80μg、高用量=モメタゾン160μg
ここでふと思うのは…
アテキュラ低用量=モメタゾン80μg
エナジア中用量=モメタゾン80μ
統一せんかい!
しかし、アテキュラの添付文書を見ると…
「モメタゾンフランカルボン酸エステルの配合量は、本剤中用量とエナジア吸入用カプセル中用量で、また本剤高用量とエナジア吸入用カプセル高用量でそれぞれ異なるが、肺に到達し薬効発現が期待されるモメタゾンフランカルボン酸エステルの粒子量は、中用量同士、高用量同士で同程度である」
との記載があります。そうなのですね。これ以上、突っ込まないでおきます(苦笑)。
それでは「服薬指導のエッセンス第3版」表8-1に追加をお願いします。
以下にアクセスすると大きくなります。
※「服薬指導のエッセンス改訂第3版」は完売致しました。
本当に、本当にありがとうございます。
今後、第4版が発売できるかは未定です。ツイッター:https://twitter.com/nao_z_3
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