同じ日に同じ適応症の薬剤が2種発売されるって、どんなカラクリなんでしょうか?(笑)。

前回は腎性貧血治療薬のバフセオについて書きましたが、今回は腎性貧血治療薬ダーブロックです。

 

(Clinical Cloud)

https://diweb.medipal.jp/diweb/new_release/detail/1594952828

 

 

(新薬情報オンライン)

https://medicalcampus.jp/di/archives/13974

 

 

※日経DIオンラインには掲載なし

 

ダーブロックは、前回のバフセオと同様にHIF-PH阻害薬です。

腎性貧血については前回書きましたので、今回はいきなり薬剤情報です。

 

○ダーブロック錠1mg、2mg、4mg、6mg

 

【効能・効果】

腎性貧血

 

【用法・用量】

○保存期CKD患者

・赤血球造血刺激因子製剤で未治療の場合
通常、成人には1回2mgまたは4mgを開始用量とし、1日1回経口投与する。以後は、患者の状態に応じて投与量を適宜増減するが、最高用量は1日1回24mgまでとする。

※投与開始時のヘモグロビン濃度に応じて、以下の用量で投与を開始すること。

ヘモグロビン濃度

本剤開始用量(1日1回)

9.0g/dL未満

4mg

9.0g/dL以上

2mg

 

・赤血球造血刺激因子製剤から切り替える場合

通常、成人には1回4mgを開始用量とし、1日1回経口投与する。以後は、患者の状態に応じて投与量を適宜増減するが、最高用量は1日1回24mgまでとする。

 

○透析患者

通常、成人には1回4mgを開始用量とし、1日1回経口投与する。以後は、患者の状態に応じて投与量を適宜増減するが、最高用量は1日1回24mgまでとする。

 
【重要な基本的注意】(抜粋)
本剤投与により血圧が上昇するおそれがあるので、血圧の推移に十分注意しながら投与すること。
 
【特性の背景を有する患者に関する注意】(抜粋)
脳梗塞、心筋梗塞、肺塞栓等の患者、またはそれらの既往歴のある患者:血栓塞栓症のおそれ
高血圧症を合併する患者:血圧が上昇するおそれ
・肝機能障害患者:本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察すること。
 
【併用注意】
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

CYP2C8阻害剤

  • クロピドグレル
    トリメトプリム 等

本剤の作用が増強するおそれがあるため、併用する場合は、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察すること。

本剤をゲムフィブロジル(国内未承認)と併用したところ、本剤の血中濃度が上昇した。
クロピドグレル等のCYP2C8阻害作用により、本剤の血中濃度が上昇する。

  • リファンピシン

本剤の作用が減弱するおそれがあるため、併用する場合は、患者の状態を慎重に観察すること。

リファンピシンのCYP2C8誘導作用により、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。

 
(R5.6.15 追記)
※クロピドグレル硫酸塩との併用では血中濃度時間曲線下面積(AUC)が約2倍上昇するとの報告
 
今回は、「服薬指導のエッセンス第3版」掲載表に該当するものはありませんでした。
 
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※「服薬指導のエッセンス改訂第3版」は完売致しました。

本当に、本当にありがとうございます。

今後、第4版が発売できるかは未定です。
また動きがあれば、ここでも報告させて頂きます。
 

ツイッター:https://twitter.com/nao_z_3

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