4連休の2日目です。やる気があるうちに書いておきます(笑)。
8月26日に、MET遺伝子変異陽性の非小細胞肺がん治療薬、タブレクタが発売されました。
https://medicalcampus.jp/di/archives/14024
MET遺伝子変異陽性の非小細胞肺がん…最近、書いたような気がします。
人のHPばかり貼りましたが、ここは私のブログです(苦笑)。
https://ameblo.jp/naoz3k/entry-12605844152.html
肺がんの分類や、非小細胞肺がん治療薬については、上記ページに記載してあります。
今回のタブレクタは、テプミトコに次ぐ2番目のMET遺伝子変異陽性の非小細胞肺がん治療薬です。
では、薬剤情報です。
○タブレクタ錠150mg、200mg
【効能・効果】
MET遺伝子エクソン14スキッピング変異陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん
【用法・用量】
通常、成人には1回400mgを1日2回経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。
【用法・用量に関連する注意】(抜粋)
他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない。
※基本的に単独で用いられます。
【重要な基本的注意】
・間質性肺疾患があらわれることがある。
・肝機能障害があらわれることがある。
・腎機能障害があらわれることがある。
【特性の背景を有する患者に関する注意】(抜粋)
・妊娠可能な女性には、本剤投与中および投与終了後一定期間は適切な避妊を行うよう指導すること。
・パートナーが妊娠しているまたは妊娠する可能性のある男性には、本剤投与中および投与終了後一定期間はバリア法(コンドーム)を用いるよう指導すること。精液を介して胎児に悪影響を及ぼす可能性がある。
※男性に対しても記載があります。
【併用注意】
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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強力な又は中等度のCYP3A誘導剤
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本剤の有効性が減弱するおそれがあるので、CYP3A誘導作用のない又はCYP3A誘導作用の弱い薬剤への代替を考慮すること。 |
これらの薬剤がCYP3Aを誘導することにより、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
強力なCYP3A阻害剤
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本剤の副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。 |
これらの薬剤がCYP3Aを阻害することにより、本剤の血中濃度が増加する可能性がある。 |
CYP1A2の基質となる薬剤
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これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。 |
本剤がCYP1A2を阻害することにより、これらの薬剤の血中濃度が増加する可能性がある。 |
P-gpの基質となる薬剤
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これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。 |
本剤がP-gpを阻害することにより、これらの薬剤の血中濃度が増加する可能性がある。 |
BCRPの基質となる薬剤
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これらの薬剤の副作用が増強されるおそれがあるので、患者の状態を慎重に観察し、副作用発現に十分注意すること。 |
本剤がBCRPを阻害することにより、これらの薬剤の血中濃度が増加する可能性がある。 |
胃内pHを上昇させる薬剤
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本剤の有効性が減弱するおそれがあるので、これらの薬剤との併用は可能な限り避けること。 |
これらの薬剤が胃内pHを上昇させるため、本剤の吸収が低下し、本剤の血中濃度が低下する可能性がある。 |
※PPIについては、服用のタイミングなどで可能なこともありますので、メーカーに確認しましょう。
副作用など、他の情報につきましては、添付文書やメーカー作成の資料を参照して下さい。
「服薬指導のエッセンス第3版」掲載表に該当するものをここに示します(抜粋で申し訳ないです)。
更新をよろしくお願いします。
※「服薬指導のエッセンス改訂第3版」は完売致しました。
本当に、本当にありがとうございます。
今後、第4版が発売できるかは未定です。ツイッター:https://twitter.com/nao_z_3
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