山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

六甲山最高峰から有馬温泉(滝巡りを愉しむ)

2019年11月16日 | 山野歩
百間滝

2019年11月10日(日)
『六甲山系』
<六甲山最高峰から有馬温泉へ>
[コースタイム]
◆[六甲ケーブル山上駅] 8:20 → (六甲山ゴルフ場) → [みよし観音] → 9:06 [六甲ガーデンテラス] → 9:31 [極楽茶屋跡]9:45 → 10:33 [六甲山最高峰] → [一軒茶屋] 10:50 → (魚屋道) → [吉高神社(跡)] 10:57 → (昭文社の地図上・難路) → 12:18 [白竜滝] → [白石滝?] → [紅葉谷道との出合] → (紅葉谷道) → 14:17 [百間滝への道標] → 14:45 [百間滝]→ 14:55 [似位滝] → [百間滝への道標] → (紅葉谷道) → [白石谷との出合] → (紅葉谷) → 16:17 (炭屋道) → 16:44 (魚屋道) → 17:45 [有馬温泉駅]
<滝巡りを愉しむ>
数十年前の六甲山にかかわる書籍を見ていて、今日は、有馬の滝巡りを愉しもうと思いやって来たのだが、
我が眼で確認出来たのは、書籍に記してある数多の滝のなかで、残念ながら、白竜滝と百間滝、そして百間滝の奥に位置していた似位滝の三つの滝のみであった。
一軒茶屋より魚屋道へと数十㍍ほど進むと、神社跡らしき処が現れた。
そこに柵が設けられ、通行止と記してあるが、その柵を潜り、踏み跡を辿ってみるのだが前進するのが難しい。
引き返し魚屋道をホンの少し進むと左手に赤テープがあり、踏み跡もあるので入って行く。
結果的にその道は、地図(昭文社)に難路と記してある道で、紅葉谷へと繋がっている道であった。
しかしその道は地図に記してあるようにまさに難路で、かなり緊張して歩いたように記憶する。
赤テープがかなり設置してあったので、道に迷うことはなかったのだが、
急勾配の下り道が現れ、ロープを設置してある処が度々続いたのではないだろうか。
山行の目的が、“滝巡り” ゆえ、きょろきょろと其処彼処を見廻すのだが、滝なんて見当たらない。
「なかには滝と名をつけるには小首をかしげるようなのもある」と書籍に書いてあり、
もしかすればこれが滝なのかも知れないと思う流れが現れたりもするが、名称を記した看板が立っているわけではないので分からない。
ところが現れたのだ。“白竜滝”という看板が現れたのだ。

その前にも、もしかすればこれも滝かも知れないと思われる水流があったのだが、分からなかった。
そしてそれより30分後に、三段の滝を見ることになり、この滝が白石滝なのだろうと考えたが、正確なところは分からない。
それより少し下ると、左手に支流があった。この支流を遡るとゴルジュが現れた。

奥行きが10㍍程の廊下状のところを前進するが、最後の濡れた階段状の処が我が足腰では突破できない。
「無理をしたらあかん」「二度目の事故はあってならない」という思考が勝り、引き返す。
「屏風滝があり、屏風滝の奥の、左の谷には似位滝が、右の谷には百間滝がある」と書籍に書かれているゆえ、
ゴルジュを突破することが出来なかったことで、これで落差20㍍の百間滝も似位滝も見ることが出来ないな、
残念だが仕方が無いよなと思いつつやって来た出合に、地図(昭文社)に記してある“出合” だろうと思われる処に、13時頃に到着する。
そして丁度其処におられた中年男性と言葉を交わす。
その方は、極楽茶屋跡付近に車を止めて其処より下りて来られたそうで、その途中で百間滝に寄って来たのだと仰ったのだ。
その方が仰るには、しっかりとした道標があり入口が分かるとのことであった。
その男性は、僕がやって来た白石谷へと進まれた。僕は教えて貰ったように、極楽茶屋方面へと紅葉谷道を上り返す。
疲れていたのだろうか、小一時間くらい上り続けるがなかなか道標に着かない。
見落としたのだろうかと心配し始めたときに道標が現れる。

ホンの少し入って行くと道が崩壊していて前進できない。
仕方なく戻り始めると、迂回路を記した両手を拡げたくらいの木製板が眼に留まり、それに従い進むと直ぐに下り道となった。
「帰路、これを登り返すのはしんどそうだな」と思いつつかなり下ったように思う。
漸く到着した百間滝は、水量は少ないが高さがある見事な滝であった。
その奥に謐然たる姿の似位滝もあった。

百間滝を拝みつつ僕は出合で出会った男性に感謝した。彼に教えて貰わなければ僕は、百間滝も似位滝も見る事が叶わなかったからだ。
脚が一度だけ痙攣する。それは百間滝から紅葉谷道へと上り返すときだった。
15時という時刻を迎えていたからだろう。日没が気になり始め、我が脚力以上の速足で歩いていた所為かも知れない。
芍薬甘草湯を服用しペースを落として歩くと、幸いそれ以降こむら返りが生じることはなかった。
足下が見辛いほどにとっぷりと陽が暮れた魚屋道の後半を、ヘッドランプを使用することなく、ゆったりとした心根で歩いた。

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