いつからだろう。
光るおもちゃが大好きだった。
自分で買ったのは10年ぶりくらい。
イベントに来てくれた人に、おみやげにあげたいな、と、ふと思いついてAmazonでポチった。
金色鮫 というお店に出会ったことで、
私の心と頭が目まぐるしく動き始めた。
光るおもちゃはいつか光らなくなり、モノをためこむ癖の私の倉庫室から気まぐれの断捨離の機会にひょろっと出てくる。
光る昆虫、光って回って面白い音楽の鳴る装置、Bar時代にやたら皆がくれた光る扇風機や光るうちわ、光る指輪。
魅力的だった各々に思い入れのある個性的なおもちゃたちが、数年の時を経て私の目の前に姿を現す。懐かしんだあといくつかは不燃ゴミへ、いくつかはまたそのまま段ボール箱の中へ。
中にはいくつか電池も腐らずに、数年経ってもまだ光るおもちゃもいた。
久々の長文になるかもしれない。もう孫がいてもおかしくない年齢の今になって、最近まるで思春期のように心が過敏で情緒深くなり、五感の全てが鮮明だ。
長い文章が苦にならない人だけ
読んでくださればいい。
最初は美容系のクリニックに再就職する気でいたけれど、たった1件だけ受けた面接に受からなかったときに何故か「よかった~!」と、心の底からホッとした。
この気づきが本当に良かった。あの時再就職していたら金色鮫さんとの出会いもない。私は今頃また、キリキリぞわぞわ心を痛めながら、毎日頭痛薬を飲み、毎日お腹を壊し続けて寿命を縮めていたろうと思う。
とりあえずフリーターになって自由に動けるようになった。単発で色んな施設の仕事の選べる派遣会社に登録し、念の為家賃が払える程度にはシフト制の飲食店のバイトも始め、かけ持ちした。
早朝から夕方までのナースのバイトの続きにそのまま深夜まで居酒屋のバイト。その代わり、休みたい日付には仕事を入れない。休み希望を出さなくても、ただ 「仕事を入れない」 だけでいい。
なんて気が楽なんだろう。行きたいイベントには行けるし、一番楽しいメイクのお仕事のご予約も早めなら何曜日の何時でも断らずに承ることができる。劇的に生きやすくなった。
そしたらたまたまその同じ頃、昔お世話になった大滝エージェンシーの大瀧社長に再会する機会があった。
人づてに社長が闘病中だと聞き、勇気を出して会いに行ったら社長は私のことをちゃんと憶えてくれていて、懐かしい兄さん姉さん方も「憶えてへん子もいるけど、あんたのことは忘れたことないわ」と言って下さり、SNSでの交流が始まった。
昔の気持ちをどんどん思い出した。私は演芸/演劇の他にも創作/文芸/造形/工芸など多趣味で子どもの頃から創作していないと息が止まるんじゃないだろうかというほど四六時中創作に熱中しながら生きていたのに、この数年は気分転換の落書きばかりで完成された作品のひとつもない。
フリーターに戻る直前の、
職業ナース(正職員)だった私の、
もう限界まで自分を追い詰めた生活。
人がどんどん減り、ついに私と師長しか常勤がいなくなり、3人いたパートのナースさんは全員土曜日がお休みで、どんなに大切な用事があっても私は土曜日に休みたいと言い出すことが出来なかった。胃がキリキリするような勇気を振り絞ってお休みを下さいと言うセリフの予行練習までした。
前々職場もその前の職場もそういえば土曜日は休めなかった。私の土曜日に対する憧れがあまりにも強くなりすぎていてもう、トリプルワークのフリーターになった今、土曜日だけはシフト制のバイトは入れていない。
念願の土曜日を手に入れてみると、土曜日はメイクのお仕事の予約も一番入りやすく、夜来てくれていた常連さん以外にも、朝から新規のお客様の予約にも応えられるようになった。
シフト制ではないので「いざという時には休める」という立場であることが、それまでの謎の強迫観念から解放してくれていて心の痛みが激減した。
土曜日を奪還したことは、足りなかった酸素や水分を供給されるかのように、それくらい、私の心身を救ってくれた。
何者かになりたいとは思わない。
「○○(特定の職業)になりたい」とか「○○さん(特定の誰か)の彼女や彼氏になりたい」とか「男になりたい/女になりたい」とか、
それらは叶っても叶わなくても不自由で切ない。
一方で、何かをやりたい、と思うことは多い。多すぎてカオスだけれどもそれらは全て、自由だ。なりたいとやりたいは違う。
何かに「なりたい」としたら私は、
自由になりたい。自由でいたい。
そんな適当なノリで生きていける限りは。
否、
そんな適当なノリでしか生きていけない。
決して自慢できる人生ではないけれど、
過去の全てを、あまり隠さなくなった。
それも、自由になった今だからこそ。
隠さなくなったら、
ますます自由になった。
そして自由な自分の表現や
自由な自分の活動に
一喜一憂する。
もちろん不安にもなる。
自由であるが故の不安。
まるで思春期のようじゃないか。
元来感受性のお化けみたいに、良くも悪くも考え過ぎ感じ過ぎる私の、じゃじゃもれの感性をよくもまあここまで抑え込んでいたものだと思う。
何者かであることの安心感と不安感、
何者でもないこその安心感と不安感。
その狭間で揺れるこんな思いも懐かしい。
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私の珍人生 (FTM芸人から看護師へ) 目次は↓こちらから
🤔で、結局 私自身は女性なのか男性なのか
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わたくし、本職は・・・看護師です
(クリニック様、院長先生 へ)
広報等 他業種の特技も複合使用可 ♡便利♪
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