猫ちゃん、十匹十色 | ほのぼの街のほんわか通りに、ふわっと風がふく

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笑顔がにじみ出る(はずの)
「ゆるイラスト」とともに、
なんてことはない日常をつづったエッセイ

 

子供の頃、庭に野良猫ちゃんたちが、集ってくれてました。

 

母が動物が苦手なため、子供の私がよく餌をやっていたのですが、至極、雑でした。給食のパンの残りをちぎって、ポーンポーンと投げたりしてました。鳩じゃないんだからね、、、

 

何匹もいる時もあったのですが、発泡スチロールのトレイに入れてあげたうるめご飯、みんなズズズっズズズっと食べながら動かしてしまい、ヘリにきたらポタンと落とす。しかし、賢い子は、片足をガッと中に入れてトレイを押さえつけて、マッハのスピードで完食してました。

 

夏の網戸、みんな爪でひっかけて引いて開けようとするので、予防策として、逆向きにしていました。でも荒っぽい性格の子は、引いてもダメなら押してみろ、というか、力任せに揺すってみろ、で、見事、成功させていました。

 

猫ちゃん、十匹十色。

 

冒険家の故、植村直己さんの講演を聞いた事があるのですが、犬ぞりをひく何匹かの犬の中には賢くさぼる犬がいる。そりを本気でひくと疲れるので、ひいているふりをするらしい。ロープはピンと張っているので一見わからないが、こちらから引っ張るとさぼっている犬は、簡単につーと下がってくるのだそう。

 

ロープは張った状態にして、ひいていないことの証拠隠滅を図るだなんて、知能犯。その優れたる悪知恵や、尊敬に値します。

 

そんな人をおちょくってくれる子は、叱るより、褒めてあげたい。