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ウィニコットのパーソナリティ理論

  公開日:2018/09/19
最終更新日:2020/05/08

※この記事は約3分で読めます。

こんにちは、四谷学院です。
このページでは「ウィニコットのパーソナリティ理論」について解説します。

児童精神科医・ウィニコット

ウィニコットについて、四谷学院のテキストでは主に「母子関係と自我の発達」という点から学びます。
この記事では補足として、ウィニコットのパーソナリティに対する基本的な考え方をもう少し詳しくみていきましょう。

ウィニコットは児童精神科医でもありました。
クラインとフロイトの影響を大きく受けるなかで、母子を一対のものとしてみる独特の二者関係論に基づいたパーソナリティの発達理論を発展させました。

精神発達過程にとって、自我のような個人内面の発達よりも母親と子どもの間の双方向的な関わりの方が重要であると考えたのです。

発達早期に乳幼児が母親を代表とする環境世界に依存するという事実とその重要性を明らかにしました。
ウィニコットの「パーソナリティの発達理論」の大きな特徴は、このことを理論の中心に据えたことと言えるでしょう。

ウィニコットによるパーソナリティの発達段階

ウィニコットによれば、パーソナリティの発達は次のような時期に分けられます。

(1)絶対的依存期
6ヶ月頃。母親の全面的な世話と保護を必要とする段階。

(2)移行期
6ヶ月頃~1歳頃。依存性が弱まる段階。

(3)相対的依存期
1歳頃~3歳頃。ある程度の自立性を獲得して分離不安を感じ始める段階。

(4)独立準備期
3歳頃~。母親とは別個の存在として環境と関わり始める段階。

四谷学院「臨床心理士指定大学院対策講座」受講生の方へ
テキストの第2段落は「絶対依存期」、第3段落は「移行期」にあたります。
上記の発達段階を意識して、再度、確認しておきましょう。
疑問点が残るようであれば、遠慮なくご質問ください。

四谷学院 受講生専用ページ
 

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