2019/12/18
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ホクロが皮膚ガン化してました〜基底細胞癌治療記3

ホクロだと思ってたら基底細胞癌という皮膚ガンが発覚し、2016年7月に除去手術を終え、術後の経過観察もほぼ終焉となりましたので、振り返り日記のようなものです。
前の記事から少し間が空きましたが、その3は最初の入院+切除手術です。

※当お題は、同じ症状で不安を抱える方のご一助になれば、との意図の記事です。メディカル関係の記事になりますが、当方は医師免許や医療従事者ではないため、当お題に限り、症状などに関するご質問などをいただいても返信はできません。

前回までの記事は以下となります
ホクロが皮膚ガン化してました〜基底細胞癌治療記1
ホクロが皮膚ガン化してました〜基底細胞癌治療記2

入院:

背中の基底細胞癌を切除するために入院です。ワタクシ、入院経験はないので人生初入院となります。4〜5日の予定だったことと入院パックみたいなお泊まりセットがあるので、ほぼ身一つで入院。家から持っていったものは下着類、事前に記載しておく書類関係、ノートPCとスマホと文庫本程度です。

入院前(というか癌治療と発覚した時点で)に忘れずにしておく重要な手続きが一つ、国保の人は役所に行って「国民健康保険限度額適用認定書」を発行してもらいます。

これによって年収に応じて請求される医療費が高額療養費制度の自己負担限度額までとなります。医療保険やガン保険から出る医療費は、限度額適用前の金額が支払われますので、

医療保険やガン保険から出る医療費 − 自己負担限度額 = お金が浮く

となりますので、高額医療の際は必ず申請しましょう。限度額適用は月単位ですので、月が変わる度に申請が必要です。また、国保を滞納している人は申請が通らない可能性が高いので注意です。

入院ライフいろいろ:

病室:
初日はお昼頃に病院に行き、血液検査やレントゲンなど、一通りの検査をして病室へ入室。6人が入室している大部屋でした。はっきり言って大部屋はかなり気を使います。
まず、お見舞いに来たときにベッド脇ではあまり話せないので歓談室や食堂に行かないといけません。行くこと自体はいいのですが、いちおベッドには貴重品類やノートPCもあるので、あまり長時間離れたくはないと言う事情があるのです。
それと、入院した病室は皮膚科フロアで一人を除きが5人が皮膚ガン患者なわけです。僕のは軽い病状なのでライトな気分での入院ですが、二人がかなり深刻な病状の方でして、病室自体が少々重苦しい雰囲気だったです。
あとは、月並みですがイビキが激しい人がいたり、夜中にゴソゴソと歩きまわったりボリボリ煎餅食い始めたりする妙なオッサンがいて、これにはかなり閉口しました。

ま、そんなわけで、自分の部屋にいるかのごとく気ままな入院ライフを過ごしたい人は、医療保険の個室特約は絶対にあった方がいいです。気楽度がまるで違うと思います。

食事:
食事制限がある病状ではないのでいたって普通の食事です、特別美味しいわけでも不味いわけでもないです。病院内には割と充実したコンビニがありましたので、物足りない時はコンビニでサンドイッチを買ったりしてました。コーヒーなどの飲料も病院内のコンビニで買ったものを歓談室の共用の冷蔵庫に名前を入れて置いておく、というルールがありました。

インターネット:
病室ではWi-Fiなどはありませんでしたので、スマホ経由でPCでネットにアクセスしていました。聞いた話では上位の個室には専用Wi-Fiがあるとかないとか。

ヒマでした:
普段、仕事で慌ただしい生活をしてるせいか、何もせずに過ごすと1日が非常に長く感じます。仕事してると昼までなんて、アっという間に過ぎるのですが...朝6時半頃に起きて昼までの時間が長く感じられたのは新鮮だったっす(あぁ、1日ってこんなに長いんだ、とか)。
家や仕事から完全に離れて日がな一日ベッドでゴロゴロして何もしないというのは、ゆっくりと色んな考え事をしたり読書したりと意外と悪くなかったです。
ま、ヒマなんですけどね。

切除手術:


初日はお昼頃に病院に行き、血液検査やレントゲンなど、一通りの検査をして病室へ。手術は二日目(の午前中だったかな)。基底細胞癌としては放置が長く大きめサイズですので、グリっと掘り出すように大きめに掘り出す、ということです。大学病院ということもあって、研修中の医学生さん達の見学許可を聞かれましたのでOKを出しました。
手術自体は局部麻酔をして麻酔の待ち時間を入れて1時間ちょっとだったかな、チクチクとした感覚があるだけでサクっと終了です。背中ですので、病室に戻った後は普通の入院生活に戻りましたが初日は仰向けで寝られず。
この画像は手術概要の説明時にいただいたものです。

「悪性腫瘍」と書かれてるとちょっと怖いですね。同病室のステージが進んだ別の患者さんは悪性黒色腫でした。少し会話をしましたが、僕よりもお若いようでしたが、かなり重篤な状態でこちらも辛くなってきていたたまれなかったです。

術後の色々:

円状に掘り出すように切除した跡を縫っているので、患部周辺の背中の皮膚が突っ張っているのが感覚で分かります。経過は意外と早く切除跡も安定したようで、当初5日ほどと言われた入院日数が1日短くなって4日目に退院できました!

次回は退院後ライフです、年末年始を挟むせいでちょっと更新が遅くなるかもしれません。