3月30日はゴッホのバースデー | 西洋美術の楽しみ方_ルーブルの魔女からの伝言

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フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent Willem van Gogh)

 

1853年の今日(3月30日) 

 

オランダの南部の村(ズンデルト)で生まれました。

 

 

 

今年は(生きていたら)168回目のバースデーです。

 

 

 

 

「赤い葡萄畑」1888年作 プーシキン美術館所蔵

 

 


 

 

 

 

生前のゴッホが、画家として活動したのは、

 

ほんの10年。

 

 

 

 

 

 

 

さらに、私たちが、

 

ゴッホの絵としてひと目で認識できるような、

 

 

 

鮮やかな色彩がうねるように連なる作風は

 

亡くなる3年ほど前からのもの。

 

 

 

 

 

 

 

現在、よく知られる作品は、

 

最晩年に描かれているものが多いです。

 

 

 

 

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先週、17億円で落札された作品は

パリ時代に描かれたものです

 

▽参考記事

 

 

 

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初期の作品は、まったく傾向が違っていて、

 

ゴッホは独学で絵を学びながら

 

どんどん作風を変えていきます。

 

 

 

 

 

 

 

そういう意味では、素直で、

 

新しいことに貪欲な人だったのです。

 

 

 

 

 

 

 

生前は、たった一枚しか作品が売れなかったという

 

エピソードもよく知られるところだと思います。

 

 

 

 

上に掲載した「赤い葡萄畑」がその一枚です。

 

友人の画家が購入しました。

 

 

 

(※この一枚以外にも売れていたという説もあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

画業においては、柔軟に変化しましたが、

 

 

 

気性の激しさ、思い込みの強さ、

 

情熱の強さ、頑なさ、

 

 

 

純粋すぎて人とのつきあいが続きにくいところなど、

 

 

 

 

 

 

本人的には生きにくい面を

 

たくさん抱えていたと思います。

 

 

 

 

 

それでも、描いた。

 

 

誰にも認められなくても。

 

 

好かれなくても。

 

 

 

 

 

ぜんぜん売れなくても。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

亡くなる前の2ヶ月は、作品を量産します。

 

 

 

 

絵としての魅力のほかに、ゴッホ自身の生き様が、

 

現代の迷える人々に、

 

 

 

共感と励ましを与えているように思います。

 

 

 

 

 

 

今日は、各美術関連のSNSからも

 

ゴッホの誕生日を祝う投稿が

 

たくさん流れてくることでしょう。

 

 

 

 

 

 

今、ここまで世界中から

 

愛される存在になっていることを

 

天国のゴッホに伝えたいです。

 

 

 

 

 

最後にたどり着いたパリ郊外の街

(オヴェール・シュル・オワーズ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴッホをセミナーのテーマにすると、

 

語ることが多くて楽しいです。

 

 

 

コロナ禍以前の会場セミナー

 

 

 

浮世絵の使い方

 

 

 

 

 

 

耳切り事件

 

 

 

ゴッホ、お誕生日おめでとうございます!!

 

 

 

 

◇ 画家のバースデーシリーズ

 

>11月24日ロートレック

>11月14日モネ

>10月25日ピカソ

>9月29日ブーシェ

>9月23日シュザンヌ バラドン

 

 

 

 

 

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執筆:内田ユミ
(西洋美術史講師/ルーヴルの魔女)

 

 

 

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