台風19号が漸く過ぎ去りました。

 
とにかくひどい台風でしたね。憎き台風でしたね。
 
 
こちら群馬でも朝から晩までずっと大雨に見舞われ、夕刻以降は、自治体から矢継ぎ早に避難勧告を呼びかける緊急情報を舞い込んできました。
 
何から何までが異常事態で、特に河川の近くに住んでいる住民や急斜面に家のある住民の方々は自身の命を守る為に緊急避難を余儀なくされました。
 
それでも多くの方々が今回の台風で犠牲になられた事、本当に残念でなりません。
避難の最中に命を失った方も多くいらっしゃいました。
 
群馬県内では、県西部の富岡市と藤岡市で土砂崩れが発生し、消防や自衛隊の必死の救助活動もむなしく亡くなられた人が出てしまいました。
依然として行方不明の方もいらっしゃいますので、何とか助かってほしいですね。
 
隣県では、長野市の千曲川と栃木県佐野市の秋山川の堤防が決壊し、近隣の住宅に大量の泥水が流れ込み、自力で脱出できない住民の皆さんが消防や自衛隊の救助を今も待っている状態です。
 
住民全員が無事に救助される事を願って止みません。
 
とくに、佐野市の秋山川の近くには国道50号線が通っていて、この道は私も日常的に利用しているので、今回このような悲惨な事態となったことに、今も信じられない思いでいます。
 
私や家族は被害はありませんでしたが、今でも災害被害の渦中にあって苦しい思いをしている人が沢山いるという事を忘れてはいけないと思っています。
 
とにかく生き抜くことに集中して欲しいですし、外部と連絡が取れる環境にある場合は、躊躇せずに、辺り構わず自分の生存を知らせて欲しいです。SNSなども有効に活用して欲しいです。
 
それから、懸命に救助活動に当たられている消防や警察、自衛隊、その他関係者の方々に敬意を表したいです。
 
もう二度とあのような台風は来て欲しくない。
 
台風を消したり、制御したりする方策、政府は本格的に検討して欲しいものです。
 
ヨウ化銀は、人工降雨に使われる薬剤で、中国や中東地域では実際に行われていますし、日本でも実験的に実施された事があります。
雨を人為的に降らせるヨウ化銀の効果を応用し、「台風の赤ちゃん」にヨウ化銀を振り撒くと、急激な発達を抑制させる効果があるらしいのです。
 
それから、こんな話もあります。
 
かつて米軍は、「シラス計画」を実行して、台風の進路を人為的に変えた事があるようです。
これは、軍用機で上空から80キログラムほどのドライアイスを散布するという方法であり、台風の進路は変わったものの、かえって陸地方向へ台風が向かってしまったらしく、結果的に失敗だったようですね。
 
しかし、ドライアイスの蒔き方しだいでは、台風の動きを効果的にコントロールできるような気もします。
 
台風はその破壊力ゆえに人的被害を与える一方、日本にとっては大切な水資源にもなる。まさに諸刃の剣みたいなものなんです。
 
ゆえに、日本政府はこれまで台風に対する直接的な干渉には大反対の立場で、むしろ予報や観測技術の向上によって避難精度を上げることに注力してきた経緯があります。
 
ただ、こうした方策だけでは十全ではない、むしろ異常気象の影響で台風などの自然災害の脅威は年々増してきている事は、誰しもが認めるところではないでしょうか?
 
台風に対する直接的な干渉。むろん、リスクも大きいですが、検討する価値はあるような気がします。
 


撮影地:静岡県富士市錦町