久遠のしらべに…6 | ある日突然、東方神起sec

ある日突然、東方神起sec

ある日突然、東方神起からのお引越しです。

僕を後ろから抱きしめたまま、さらに囁く…
「ムチうちをやめて欲しいか?」

ファラオの息づかいが聞こえるくらい近くい…ゆっくと振り向いて、小さくうなずく。

「私の前に跪き、足に接吻しろ…」
ニヤリと笑うと僕を解放する。

どうして、そんなこと…悔しくて涙が出てくる。
遠くからミノの叫び声が聞こえてくる。

僕が睨みつけると、楽しそうに笑う ファラオの前に跪く。
その足にくちびるをよせて、足先にくちづける。

「ムチ打ち、やめぃ…ははは、私にはさからえぬ…ナフテラ女官長、チャンミンを頼む。」
ファラオは高笑いをしながらどこかへ去った。

「さぁ来るのです…チャンミン」
僕の両脇を召使いたちに掴むと連れて行かれる。
このままだと…男だとバレてしまう。

どうにかしないと…
湯浴みに連れてこられると服を取られそうになる。
激しく首を振って服をおさえ、自分ですると表情で伝える。

「いいえ、ユノ様のご命令です…私がやります。」
ナフテラ女官長が冷たく言い放つ。

このままだと僕に巻き込まれてミノが…きっと、死罪になる。
涙があふれて頬を伝う…おねがいします、ここから出て行って…懇願する。

「…わかりました、逃げようなどと思わぬこと…どうせ、すぐに捕まるのですから。」
そう言うとここから離れる…布一枚隔てた向こう側、それでも 僕には十分…体を清める。

きれいにしてどうする気なのか…不安だけど、言われたことをするしかない。
ファラオは思っていた以上にわがままで残忍…僕はもう、21世紀に戻れないかもしれない。

できることをしなければ…そこに用意された布を体に当てる。

「着替えを手伝いましょう…」
ナフテラ女官長が僕に近づくと宝飾品をつけていく。
まずい…ささっと胸に脱いだ布を詰め込む…これで、胸元は大丈夫。

「艶やかな肌…なんとも、美しいこと…」
髪飾りをつけると、嬉しそうに僕をみつめる。

「さぁ、ユノ様がお待ちです…宴の席に向かいましょう。」
どうにかここから逃げなければ…宮殿の中を歩きながら、地下牢への道を探した。


「ユノ様…おおせのとおりチャンミンをお連れしました。」

「おお、ナフテラごくろうであった…ここへ通せ。」
ファラオの声が聞こえるとその方へ連れて行かれる。

「おぉ…」
僕が宴の中に入ると、まわりがどよめく。

「なんと…これがあの奴隷のチャンミンか…ナイルに咲く、蓮の花のようだな」
ファラオが歓喜の声をあげる。

「ここへ こい、チャンミン」
僕の手を強引に掴むとカウチベッドのような寝椅子に引き込まれ、肩を抱かれた。

すぐにでも逃げ出したい…でも、ミノを残して逃げられない。
宴の最中、ずっとファラオと目をあわすことなく過ごす。

「ふっ…そのように強情をはれば…あの男がどうなるかわかっておろうに」
そう言うと、僕にお酒を持たせる…これを飲め、ということ?

「さぁ…」
嬉しそうに見つめて、僕の腰を抱く。

飲むもんか…目を伏せ、聞こえないふりをする。

「飲めぬのか?」
僕のあごをつかむと強引に自分の方に向かせ、お酒を口に含む…まさか…

「んん…」
ファラオが僕に無理やりくちづけると、そのお酒を流し込む。

そのお酒を僕が飲み込むと、くちびるを離し 僕をのぞきこむ。
「かわいいやつだ…今宵の相手をせい。」

僕は愕然として、その胸を押して逃げようとしたけど、すぐに捕まる。

「ユノ様を…打つとは…死罪だ…」
死罪…ミノを探して逃げようにも まわりを兵士に取り囲まれてしまった。

「待てい…まぁ、よい…しばらく待ってやる…宮殿から逃がすな!

そう言うとファラオが去っていく。

すぐに殺されると思ったのに…僕はファラオが何を考えているのかわからないまま宮殿の中に置かれることになった。


つづく




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