母の過去 120 | 不思議なトントン日記

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感動あり泣き笑いのブログにし皆さんが楽しみにしてもらえる事を目指します。
1話完結ではありません。根気よく読んでいただければ嬉しく思います。
時間のある方は初めから読んでいただければ、笑っていただけると思います。

120
 
なんとか一命をとりとめた僕ですが
お腹の中で安心して寝ていると
ブーンブーンと 
また単車のエンジン音が聞こえてくるのです。
父と母は流産寸前になった事を忘れたのか?
それとも嬉し過ぎて学習能力を何処かに
忘れて来たのか?
産婆さんの所まで単車で行く日が続いたのです。
お腹の中の僕も初めは反抗して
母のお腹を蹴りましたが、
効き目がないと解ると 諦めどうにでもなれと
ふて寝するようになったのです。
母も単車になれたのか?あれ以来は落ちる事もなく
なんとか無事に僕を産んでくれたのです。
でも時代だと言えば時代ですが
本当に無謀な二人です。
 
子供の頃の思い出は初めに書きましたから
母と父の話を書かせていただきたいと思います。
母の苦労は止まりませんが、
凄い事もあったのです。
もし母方の祖父が病気にならず
医療ミスで亡くならなければ母の人生は凄い事になっていたかも知れません。
貧乏でもあれだけの事が出来たのですから。