母の過去 256 | 不思議なトントン日記

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感動あり泣き笑いのブログにし皆さんが楽しみにしてもらえる事を目指します。
1話完結ではありません。根気よく読んでいただければ嬉しく思います。
時間のある方は初めから読んでいただければ、笑っていただけると思います。

256
 
何度も何度も目を閉じては開けて時計を見る母ですが
時計の針は母の想い通りには進みません。
世界中の人達が同じように時間を共有しているのです。
母だけの思い通りに時間が進んだのでは、
色々な事が事件になります。
今まで100メートル走を10秒で走っていた人が
8秒になったり、20秒になる事もあります!
そんな事は見た事も話した事もない
神様が許しはしません!
母はイライラをおさめるために居酒屋さんの女主人に
会いに行きたいのです。
女主人なら何かあれば支店長から
聞いている可能性があります!
でも今から居酒屋さんの女主人に会いに行き
帰って来ると次長との待ち合わせ時間に間に合いません!
仕方なく散歩と言う名の買い物に行くかと
思ったのですが、
その日はどうも散歩にも行く気がしないのです。
こうなれば営業所でセールスレディーと話をして時間を潰そうと
思いまわりを見ると、
なんとビックリ!営業所には誰もいないのです。
営業所にいるのは、
忙しく書類をパラパラ見ている支部長だけです。
支部長でもで良いから話し相手になってくれれば
いいのですが、
忙しくパラパラと書類を見ているのに話しかける事も出来ません。
仕方なくお茶を入れて支部長に持って行くと
母の顔も見ないでありがとうと一言 言ってくれますが
目は書類を見たままです。
母はもうどうにでもなれと12時の約束なのに
11時にM銀行JR奈良駅前支店に向かったのです。

 

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