母の過去 274 | 不思議なトントン日記

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感動あり泣き笑いのブログにし皆さんが楽しみにしてもらえる事を目指します。
1話完結ではありません。根気よく読んでいただければ嬉しく思います。
時間のある方は初めから読んでいただければ、笑っていただけると思います。

274
 
連絡を待ち切れずM銀行を紹介して上げると言われた
以前からのお客様の所にお茶菓子を持って行き
思わぬ偶然が見方をしてくれ
良い結果に満足した母です。
M銀行の若い行員の方の話では
支店長の予定を聞き連絡をくれる事になっていますが、
まだ電話はかかって来ません!
それも当たり前です。
昨日の今日に物事が進めば予定表は入りません!
支店長ですから毎日の予定はパンパンで
一週間の予定もお腹いっぱいのはずなのですが、
イノシシのように突進する母は待つのが苦手なのです。
自分が思いつくと直ぐに行動するから
待つよりは自分から電話もかける方が
数百倍は楽なのです。
昨日の今日に電話がないのは母も100も200も
解っていますが、
もしかしてと考えては電話を見るのです。
何かしている時は気が紛れて忘れていても
用事が終わり休憩をすると直ぐに思い出し
電話を見るだけでは飽き足らず
だんだんと憎くもない電話を睨むようになるのです。
電話を睨み母の念力で支店長から電話があれば
保険のセールスレディーを辞めテレビに出て
大儲け出来ます。
大儲けしたしたお金で一度行き最高に楽しかった
ヨーロッパ旅行にも何度でも行けるのです。
ヨーロッパ旅行だけではありません!
世界中にいけるのですが、
そんな特殊な力がないから必死でセールスレディーをしているのです。
母は電話を見るたびに掛かって来い掛かって来いと
100%嫌1000%ない念力を電話に送るのです。
出先で公衆電話を見るとこの回線からエネルギーを送り
電話が営業所に掛かって来いと手のひらを公衆電話に向けてつぶやくのです。
あるはずのない念力を送っている母を見て
周りの人は母の行動に首をひねったのは見てなくても
想像出来ます。
言い換えればそれだけ必死に成績アップを頑張っていたのでしょう。
 

 

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