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さすがにＭ銀行を紹介いていただくのも
三度目になると母もそろそろ慣れて来ます。
胃潰瘍で入院されていた社長からの電話を
営業所で待つ時間が勿体無いと
考えた母は今まで保険に加入していただいた
Ｍ銀行以外の支店に飛び込みを
しようと思ったのですが、
車に乗りキーをひねりエンジンをかけると
一瞬で考えが変わったのです。
Ｍ銀行はこれからの成績を考えると
凄く大事なお客様です。
でもその凄く大事なお客様を紹介して下さったのは
今まで長い付き合いをしていだいた
お客様なのです。
その方達がいなければＭ銀行の契約は
取れなかったのです！
孫悟空の瞬間移動より早く考えを変えた母は
今までのお客様の所に顔を見せに行く事にしたのです。
今までの大事なお客様をほったらかしに
していたのでは、
セールスレディー失格です！
久しぶりに顔を見せるのですから
浪費家の血が騒がないはずがありません。
エンジンを止め車から降りると
大好きな買い物に向かいます。
もちろん行先を決めるとお客様のデーターが書いてある
手帳を見て好みの物の購入に
向かうのです。
この日は２件のお客様の所に行く事にしたのです。
普通は４，５件はまわれると思うのですが、
話し好きな母は自分の事を解っています。
１件３０分と決めていても
１時間以上になるのは、何時もの事なのです。
それに移動時間んを考えると２件が限界です。
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