母の過去 356 | 不思議なトントン日記

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感動あり泣き笑いのブログにし皆さんが楽しみにしてもらえる事を目指します。
1話完結ではありません。根気よく読んでいただければ嬉しく思います。
時間のある方は初めから読んでいただければ、笑っていただけると思います。

356
 
支店長室から同期の支店長に電話をしていただき
0.1秒で3万円の1年定期を5万円の
2年定期に考えを変えた母は
早速支店長に言うのですが
そんなに大丈夫ですかと気を使って下さるのです。
これは建前と解っていますが、
嬉しい一言です。
お忙しいから定期を作ると直ぐに引き上げ
帰りに胃潰瘍で入院されていた社長の所に
アポなしで訪問する事にしたのです。
事務所に行くと社長は接客中だったので
少し待ち事務の方にお茶を入れていただき
ボーとしていると
社長がお客様を送りに出て来られました。
母は立ち上がり頭を下げると
社長は事務の方に社長室に案内するように言われ
母は事務の方の後をついっていったのですが、
この事務所の事は事務の方と同じぐらい知っています。
社長もそれを知っておられるのに
こんな事をするのは大事なお客様だから
丁寧な対応を見せているんだと
母は思ったのです。
社長室のソファーに腰を下ろし待つ事
20秒で社長がお戻りになりました。
先ほどのよそよそしい態度とはまったく違い
何時ものくだけた態度に戻っておられたのです。
そして母が言う前に社長の方から定期をしてあげたのかと
言われたのです。
どうも支店長に用事があり電話をされて
母が定期をした事をお知りになったようです。
母はその話をする為にお伺いしたんですが、
母が話す前に社長が知っておられるとは
夢にも思いませんでした。
支店長が喜んでいるから私も付き合いで小さな定期を
する事にしたと言われ
母はこれで誰かを紹介出来なくても
少しは肩の荷がおりたと思ったのです。

 

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