母の過去 382 | 不思議なトントン日記

不思議なトントン日記

感動あり泣き笑いのブログにし皆さんが楽しみにしてもらえる事を目指します。
1話完結ではありません。根気よく読んでいただければ嬉しく思います。
時間のある方は初めから読んでいただければ、笑っていただけると思います。

382
 
 
財布が一人のホステスさんと帰り
ホステスさん達と飲み始めた元大工さんですが、
もうすでに出来上がっているのです。
聞かれる事には素直すぎるぐらいに答え
答えた2秒後には何を話していたのか
解らなくなるほど呑んでいるのです。
ホステスさんは気になる事を聞いたのです。
どうしてショットバーを始めたのか?と
元大工さんも答えなければ良いのに
この質問にも素直に答えるのです。
そう!酔って偶然に買った1枚の宝くじが
高額当選をして5000万円の1等に当たった事を
言ってしまったのです。
平静を装い凄いとだけ言ったホステスさんの
頭の中では元大工さんの貯金が
後いくら残っているのかと
大型スーパーPC並みの計算を瞬時にします。
ホステスさんの顔は冷静を装っていますが、
心は違うのです。
なにー!!!!!
宝くじの高額当選!!!!!!
それを早く言えよ!!!!!
明日から毎日飲みに来い!!
貯金をどうして遣わすかと又スーパーPCが
とんでもない計算を始めます。
すでに北新地のクモの巣にからまっている元大工さんですから
逃げ出す事は出来ません。
綺麗な毒グモはとどめを刺すタイミングを見ていたのです。
この時にバーテンは店を閉めるのが早くなったと
思ったのですが、
バーテンには何も出来ません!
下手にアドバイスでもしようものなら
高額当選で性格が変わってしまった元大工さんに
叱られます。
友達も見放す性格になってしまったのですから、
知り合ったばかりのバーテンが何か言えば首までありますが、
バーテンを首にするとカクテルを作れる人が店には誰もいません、
店を始めてからも元大工さんはカクテルの作り方さえ
覚えようとしないのですから
店が流行らないのも当然と言えば当然です。
ホステスさんに高額当選を話てしまったから
明日からが大変だと思っていたのは
元大工さんではなくホステスさんとバーテンです。
もうホステスさんは舌なめずりをして明日から
どのように元大工さんにとどめを刺すか?
それ以外は考えていないのです。
 

 

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