母の過去 423 | 不思議なトントン日記

不思議なトントン日記

感動あり泣き笑いのブログにし皆さんが楽しみにしてもらえる事を目指します。
1話完結ではありません。根気よく読んでいただければ嬉しく思います。
時間のある方は初めから読んでいただければ、笑っていただけると思います。

423
 
見積書を見ても何も言わない元大工さんに変わり
街金の営業マンがしらじらしく不動産屋に原状回復の
金額を値切り始めたのですが、
初めから金額の打ち合わせは終わっていますから
演技も大根役者以下の交渉演技です。
不動産屋は一人では判断できないと
会社に電話をして業者からの電話を待ちます。
ショットバーに取り壊す工務店から電話が
なかなか かかって来ません!
この間に一番ドキドキしているのはバーテンです。
もしお金が足りなければ
知らない間に連帯保証人にされた
バーテンが支払う事になるからです。
バーテンは1分が5分、10分に感じて
ショットバーの隅にある公衆電話をジーと見ていますが、
なかなか電話は鳴りません!
その間に街金の営業マンと不動産屋は
見え見えの演技で値切る交渉をしているのです。
電話が不動産屋にかかって来ても値段が安くなる事がないと
解っていますが、
街金の営業マンは後で元大工さんともめない様に
良い人のふりをしているのです。
自分達はこれだけあなたの変わりに頑張ったと
言うふりをお腹いっぱいしているのです。
ようやく電話鳴りバーテンが飛びつくように出て
不動産屋に変わると返事を二度ほどして電話を
切り これ以上は無理なので安い業者をそちらで探し
原状回復してほしいと
打ち合わせ通りの事をいいます。
街金の目はバーテンを見ます。
バーテンは何もかも見られた時から解っていますから、
いくら足りませんかと不動産屋に聞くと12万ですと
言う言葉を聞き胸をなで下ろすのです。
それもなで下ろした胸が地面にめり込むぐらいの
勢いです!
これで100万200万だと言われると
今までコツコツと盗んだお金が0になります!
200万なら赤字になる所です。
急いでお金をおろしに行き12万円を不動産屋に渡すと、
これで何もかも責任は無くなったのですねと
何度も何度も街金の営業マン聞き
水をごくごく飲んだのです。
不動産屋が元大工さんに判子とサインをもらい
帰ると一人の街金の営業マンが後を追いかけます。
もちろんお金を不動産屋から貰う為にです。

 

   ↓         ↓

にほんブログ村 ブログブログ ブログ初心者へ