母の過去 424 | 不思議なトントン日記

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感動あり泣き笑いのブログにし皆さんが楽しみにしてもらえる事を目指します。
1話完結ではありません。根気よく読んでいただければ嬉しく思います。
時間のある方は初めから読んでいただければ、笑っていただけると思います。

424
 
不動産屋を追いかけてお金をいくら貰ったのか解りませんが、
街金の営業マンは10分もすればショットバーに帰って
最後の仕事を始めます。
そうです!
それは元大工さんを励ます事です!
この頃は金利規制法もいい加減で
サラ金規制法もいい加減だったのですが、
もし弁護士に相談され
不動産屋かキックバックをもらっているのがバレると
詐欺になる可能性もありますから、
元大工さんを励ますのです。
バーテンは連帯保証人の紙を街金の営業マンから
受け取ると元大工さんにお世話になりましたと一言だけ
言うとこの場所にいてると災いが降りかかると
困ると思い、直ぐにショットバーを出て行ってのです。
バーテンが出て行くと街金の営業マンは
明日から大変やろと5万円を元大工さんに
握らせ鞄から書類と領収書を取り出し
サインと判子をもらうのです。
元大工さんはいつものように読みもしないで
又サインと判子を押すのですから進歩はありません!
この書類はもしもの為のものだと思いますが
何が書かれていたのかは解りません。
5万円は会社から渡すように言われていたのでしょう。
これで本当に元大工さんのショットバーつぶれてしまったのです。
店を出て街金の営業マンが向かったのは会社ではなく
道具屋にキックバックをもらいに行ったのです。
夕方に元大工さんの知り合いがショットバーに行くと
薄暗い中でポツンと一人でビールを飲み
カウンターに座っている元大工さんが
一言ボソリと俺をゴミと行ってくれと言うのです。
知り合いはこれで借金もなくなりやり直せば良いというと、
あっと思いだしたようにサラ金はどうしたのと
元大工さんに聞きましたが、
元大工さんは暗い声で うん。とだけ言い好きな物をのんでと
サラ金の事とは違う事を言ったのです。
サラ金は100万円も借りていないので
返済はしたと思います。
ショットバーがなくなっても元大工さんですから、
手に職はあります!
1からやり直せばそれですむ事と思うのですが、
人間は楽を覚えるとなかなか解っていても
出来なません!
約30年前の話ですが、
今はどうしているのでしょう?????

 

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