母の過去 461 | 不思議なトントン日記

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感動あり泣き笑いのブログにし皆さんが楽しみにしてもらえる事を目指します。
1話完結ではありません。根気よく読んでいただければ嬉しく思います。
時間のある方は初めから読んでいただければ、笑っていただけると思います。

461
 
三輪素麺の会社に行くには時間があるから
営業所を出て散歩と言う名の
ウインドショッピングに出かける母です。
 
僕は30歳ぐらいまでウインドショッピングは
窓を買いに行くと本気で思っていたのです。
これで僕の頭の良さがお解りになられると思います。
(笑)
 
話を戻しますと、
何時もはアクセサリーが売っていれば
ウキウキ気分で覗き そしてそれがブレスレットなら
手首につけてウットリし
ネックレスなら首につけてウットリし
指輪も同じ事をするのですが、
この日は見るだけです。
婦人服の店があれば、
これも飛び跳ねるように入り気にいったのがあると
1着づつ見るから、
50メーター歩くのに40、50分は時間がかかる
商店街もこの日は
婦人服の店に入っても何時も見ると
欲しくない物も必要でない物も
じっくり見ては買ってしまう時がある母です!
それはもちろん浪費家の血のなせるわざなのですが、
いつもと違う母は店に入っても
5分もしないで店を出ます。
その後ろでガックリと項垂れる店員さんを振り返りも
しないで、
他の店に入るのですが、ここでも同じです。
店に来た母を見て目を輝かせる店員さんですが、
5分後には何も買わない母をうなだれて見送るのです。
最後は百貨店の出張所に行きコーヒーを
入れてもらい
少し世間話をして営業所に戻ったのです。
いつもなら 同じコースだと
2時間以上は確実に時間も浪費するのですが、
この日は1時間も使わずに戻ったのです
もちろん凄く珍しくお金も使わずにです。
営業所に戻った母は本当にする事がなく
パラパラと数冊あるお客様のデーターを書いてある
手帳を見始めたのです。
そしてここで気がついたのです。
居酒屋の女主人のお誕生日が近いと言う事に
気がついたのです。
これだけお世話になっている方の誕生日です!
三輪素麺と言う名前で眠っていた浪費家の血が
ムクムク目覚めると体中を駆け巡るのです。
 

 

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