母の過去 466 | 不思議なトントン日記

不思議なトントン日記

感動あり泣き笑いのブログにし皆さんが楽しみにしてもらえる事を目指します。
1話完結ではありません。根気よく読んでいただければ嬉しく思います。
時間のある方は初めから読んでいただければ、笑っていただけると思います。

466
 
三輪素麺の会社にとんぼ返りで戻ると
先ほど社長室に案内していただいた
女の人に二度目の社長室に ご案内していただき
保険の契約を住ませると
母は社長に誰に伝えるのか聞きたくて仕方が
ありません!
口の中ではモゾモゾ虫が暴れて
早く聞けと母を急がせます。
モゾモゾ虫がせっつくから仕方なく聞こうとした時に
奥さんの保険の話を社長が始められたのです。
他社の保険に入られている奥さんの保険を
母の保険会社でしたどりして乗り換えて下さると言われるのです。
これには口の中のモゾモゾ虫も黙るしかありません!
いえ暴れたくても社長の一言で金縛り状態になったのです。
母は素早く口から出そうだった言葉をゴクリと飲み込み
下取りの説明を始めたのです。
説明をしている母は天にも昇る気持ちです!
社長が大きな保険に加入して下さったのだから
奥様の保険も大きいと思ったのですが、
主婦にしては当時では大きいですが、
母が期待した金額よりは少し小さな保険だったのです。
それにしてもこんな日は保険の営業を初めて
10日あったかどうかのラッキーデイです!
約7年セールスレディーをしていますが、
M銀行や三輪素麺の会社のようにトントン拍子に話が
運ぶことは本当にまれなのです。
これだけついていれば何か悪い事が起こるのではないかと
心配に普通はなりますが、
母の性格はそんな事は考えません!
考えるのは常に上を見るだけです。
奈良県全体のセールスレディーの上には3,4人強敵が
います。
その強敵を倒す事だけを考えるのです。
 
三輪素麺の会社で奥様の保険まで切り替えていただく事になり
気になる言葉の事を聞くのを
忘れて引き揚げてしまい誰に言うのかと
気が付いたのは車を運転して
営業所の近くまで帰って来てからです。
営業所に戻ると直ぐにM銀行の支店長に電話をして
受話器に何度も頭を下げてお礼を言い終わり電話を切り
電話だけでは失礼だと思い
何かプレゼントを持って直接お礼に行こうと
思ったのです。
もちろん三輪素麺の社長の伝言もぶら下げて行きます。
 

 

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