母の過去 512 | 不思議なトントン日記

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感動あり泣き笑いのブログにし皆さんが楽しみにしてもらえる事を目指します。
1話完結ではありません。根気よく読んでいただければ嬉しく思います。
時間のある方は初めから読んでいただければ、笑っていただけると思います。

512
 
セールスレディーは過酷です。
月末の朝礼で皆の前で成績を言われるのです。
今では考えられない虐待のような事も
当時は大手保険会社でも当たり前のように
していたのです。
労働時間もあって無い様なものです。
夜しか会えないと言われれば、
一度は家にご飯を作りに帰り
もう一度、仕事に行く日も多いのです。
そこまでしないと言い成績は残せません!
母はこの月はなんと3位ではなく2位に食い込んだのです。
初めての5位以内が2位だった母は
Yさんにお祝いに何処かに旅行に行こうと言います。
もちろんYさんが断るはずがありません!
ご主人を無くされ1人娘さんは関東に嫁いでおられ
大きなお家に1人でお住なのです。
けっこうなお年なのですが、
綺麗な人は年を綺麗に重ねられるのか?
彼氏までおられるのです。
でも旅行に行くには問題が1つあります。
それは家で夕方になるとご飯を食べ
お酒を美味しそうに飲む父です。
さすがに車を購入して半年もしないで旅行に行くと言えば
今度はカンカンに怒る事は目の前1ミリの
所でクッキリ ハッキリと見えています。
老眼になった僕には見えませんが、
この頃の母なら綺麗にクッキリ見えたと思います。
旅行に行きやすくする為に
キャンセルが来月か再来月に出ればと
ふりかけをかけたのですが、
お酒で忘れている事に母は気が付いていません!
ふりかけの効力が出ていないと気が付くのは
旅行の話を父に申し訳なさそうにする時です。
車の購入だけでも反対されたのです
直ぐに旅行の話をしても
うん。そうか頑張ったから何処にでも行って来いとは
言う訳がありません!
うん。そうか何処にでも行って帰ってくるな!と怒鳴る事はあります。
僕も父が正しいと思います。
 

 

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