母の過去 514 | 不思議なトントン日記

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感動あり泣き笑いのブログにし皆さんが楽しみにしてもらえる事を目指します。
1話完結ではありません。根気よく読んでいただければ嬉しく思います。
時間のある方は初めから読んでいただければ、笑っていただけると思います。

514
 
Yさんと海外旅行に早く行きたい母は
仕事も頑張りますが、
父に言うタイミングを見つける事にも神経を使います。
新車のカリーナが家に来てからも直ぐには言わないで、
ジーと言うタイミングを見つける事に
野獣が獲物を狙う時と同じように
家では全神経を使います。
父も母が何か言いたいのは100も200も解っていますが、
知らない顔をするのに必死です。
こんな時は母の話を聞き今まで良かったと思った事が
ないのですから、
話は聞かない方が良いのに決まっています。
仕事から帰ると植木に水をやるのが日課の父ですが、
母が近寄ると丁寧に植木の水やりをしていても
簡単に済ませて風呂に入りに行きます。
そして母が着替えを持って行くと
おせじにも上手とは言えない歌を歌い始めます。
母に話すタイミングを与えないのです。
風呂から出ると適当に体を拭き
ダッシュで台所に行きお酒を飲むので
母はお酒を飲むとその日は海外旅行の話をする事を
諦めるのです。
もし父がOKと言ってもお酒を飲んだ時だと
そんな話は聞いてない知らん!と言われるからです。
母も辛抱強くタイミングを見つける事に専念いますが、
車を乗り換えて翌月に旅行行こうと思う方が
大間違いだと気が付かないのです。
まさに浪費家の血のなせる技なのです。
普通は半年は我慢すると思うのですが、
仕事を頑張った母は もう行きたくて行きたくて仕方がないのです。
それが海外ならスペインでもオーストラリアでも
シンガポールでもいいのです。
取りあえず海外旅行なら治安さえ良ければ
何処の国でもいいのです。
発展途上国は治安が悪いから嫌なようですが、
朝から一通りの家事が終わるとパンフレットを見る様ななるぐらい
旅行が好きなのです。
ため息を何度もして
車を我慢して旅行を先に聞けば良かったと
後悔しても もう車は家のガレージに止まっていますし
運転しても嬉しさは半減し
排気ガスと共に排気ガスの何倍もため息も出るのです。
 

 

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