母の過去 615 | 不思議なトントン日記

不思議なトントン日記

感動あり泣き笑いのブログにし皆さんが楽しみにしてもらえる事を目指します。
1話完結ではありません。根気よく読んでいただければ嬉しく思います。
時間のある方は初めから読んでいただければ、笑っていただけると思います。

615
 
 
ゴルフ道具を購入した翌日は朝から大忙しです。
母は1分でも早く練習に行きたくて仕方がないのです。
朝礼の後のセールスレディー達がする
ストレス発散のお茶のみ話にも
その日は参加しないで、
お客様の所に電話をして
予定を組み直すと営業所を駆け足で
出て行き 大急ぎで車まで行くのですが
運転は安全運転です。
事故でもすれば人に迷惑をかけますし
練習にも行けなくなります。
お客様の所でも仕事の話をしていても
いつも頭の片隅にはゴルフの練習と言う文字が
小さく書いてあるのです。
そして昼ご飯も食べないで
最後のお客様の所に行くと 事務所に
ゴルフバックが置いてあるのです。
今まではゴルフに興味がなかった母は
訪問のたびに見ているゴルフバックが
なんなのか解らなかったのです。
数十回はおうかがいしていても気にもしなかった物が
ゴルフバックだと解り仕事の話が済むと
お客様にゴルフの事を聞き始めたのです。
今までは訪問するとクラブを磨いていても気にしなかった母が
ゴルフの事を聞くか らお客様も驚き
母になぜ急にそんな事を聞くのかと言われ
母はゴルフを始める事を言ったのです。
今から練習に行く事も言うと お客様は練習は
どのぐらいのペースで行っているのか聞かれ
母は今日が初めてですと答えると
お客様は大笑いされまさか一人で行くのかと聞かれたのです。
母は当然のように はい!と答えると
それでなら行くだけ損でボーにも当たらないと
胃潰瘍で入院されていた社長と同じ事を
言われ母は止まっているボールに当たらないのが不思議で
どうしてか聞くのですが、
行けば解ると言われ 一緒に行く事になったのです。
母が練習に行く予定だった練習場とは
違う、
お客様の近くの練習場に行く事になったのですが、
運転中に母は100キロのスピードで投げたボールに
当たらないのは解りますが、
どうして下に置いてあるボールに当たらないのか
不思議でならないのです。
泳いでいる魚を手づかみするのは
無理ですが、死んでいる魚をつかむのは簡単な事と同じだと
お客様に言うのですが、
お客様は行けばわかるとしか言われません!
 
 
 
 

 

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